これまでデスクトップやAndroid用のChromeでは、自分のアカウントにログインしたうえで、設定メニューからChrome同期を有効にしないと、保存したブックマークやパスワードを利用できませんでした。しかし、このようなChrome同期の切り替えが、まもなく不要になるとGoogleが発表しました。
Chrome同期をシンプルにする変更は、すでにiOS版では昨年11月から導入していました。ようやくデスクトップ版やAndroid版Chromeも、それに続くかっこうです。
Googleは2009年にChrome同期を初めてリリースし、異なるデバイスでも自分のアカウントでログインすれば、同じブックマークやパスワードなどを利用できるようにしました。その後に他のクラウドサービスやモバイルアプリも普及し、単にサインインするだけで自分のデータにアクセスでき、サインアウトすればプライバシーが守れる習慣が根づいています。
そうした技術と規範の進化を踏まえて、Googleはユーザーの期待に応えて同期モデルの変革を続けているとのこと。その結果「カスタマイズされたブラウジング体験」のためにログインするうえでの選択肢を提供したと述べています。
新たなログイン方法では、保存したパスワードを複数のデバイス間で使うことが可能。ただし、履歴や開いているタブをGoogleアカウントに保存したい場合は、従来通りChrome同期を有効にする必要があるとのことです。
この変更がデスクトップとAndroid版にいつ展開されるのかに関して、Googleは「今後のアップデートをお待ちください」と述べています。
Chrome同期を有効にするには、まずブラウザ右上の3点メニューをタップし、設定を探し、同期スイッチをオンにするという手間がかかります。これが省けることで、Chromeブラウザの利用がいっそう快適となりそうです。
Source: Chromium Blog
via: The Verge