Googleが、カーナビアプリ「Android Auto」向けに、AIチャットボット「Gemini Live」ほか複数の新機能の追加に取り組んでいると報じられています。
その一つは、Android Autoから直接カーラジオを操作できる機能。7月にはAndroid Auto 12.7から「お気に入り」のラジオ局を追加・削除できることを示す手がかりが見つかっていました。それに続き、最新のAndroid Auto 12.8ベータ版では「Car Local Media」への言及が見つかっています。
これまでAndroid Autoからはスマートフォン内に保存したメディアやストリーミングの操作はできましたが、カーナビ内部に保存したファイルなどにはアクセスできませんでした。これからは操作可能な範囲が拡大される可能性があります。実際、ラジオとローカルメディアの再生用に二つの新規アイコンも追加されているようです。
一方、Android情報サイトのAndroid Policeは、GoogleがAndroid AutoでのGemini Live対応の準備を進めていることを示す文字列などを見つけました。
そこでは、Geminiに関連する「ktt_live」という用語と「会話の開始」への言及があったとのこと。追加アセットのなかには、Geminiで使われている星マークも含まれています。ただし、これらはまだ実装されていないとのこと。
このKitt_liveは以前、Google社内でGemini Live開発にて使われていたものです。Gemini Liveは今月初め、Pixel 9シリーズに搭載されてデビュー。ユーザーはソフトウェアキーボードのほか音声入力が可能であり、生成AIチャットボットと自然な会話が楽しめます。
Googleがこれらの新機能をいつ展開するのかは不明ですが、長らくAndroid Autoの音声アシスタントとなっている「Googleアシスタント」があまり好評でないことを考えると、開発を急いでいるのかもしれません。
Source: 9to5Google and Android Police