Googleは、Googleフォトの新機能「Ask Photos」の早期アクセスを開始しました。同社のAI「Gemini」を活用し、自然言語でやり取りすることで、目当ての写真を探せるというものです。
これまでGoogleフォトでは人やペットの名前、地名などで検索することができました。新機能は、日常的な言葉を使うことで、保存した画像や動画をより精密に検索し、より関連性の高い結果を表示できるというものです。
この新機能で使える検索の文言は大まかに次の通り。
- 私が訪れた国立公園のベストショットは?
- 昨年どこでキャンプをしたかな?
- チケットの有効期限はいつまで?
- 旅行で見た最高のものは何だった?
- (地名)のホテルで何を食べた?
- タイの市場で何を食べた?
- 誕生日パーティーの写真で一番よいのはどれだろう?
Ask Photosは、写真の文脈やテーマを理解し、質問に寄り添った結果を出せます。例えば、「誕生日パーティーの写真」であれば、会話のやり取りで「こうした背景」や「バースデーケーキにこういう装飾がある」とヒントや詳細を付け加えることで、絞り込みもできるわけです。
Googleは、Googleフォトに保存された個人データが広告には使われないとしつつ、品質改善のため一部のクエリ(会話のやり取り)を人間が確認することがあると述べています。もっともプライバシー保護のため、データはGoogleアカウントに紐付けされることはないそう。
9月初旬の時点では、米国の一部iOSおよびAndroidユーザーに早期アクセスが提供されています。旅行中に何十枚も撮った写真のベストショットを探したり、思い出の場所の写真にすぐアクセスしたり、いろいろ役に立ちそうなので、日本でも提供を望みたいところです。