iPhoneを紛失したり新型に買い替えたりする場合、前の機種をバックアップしていれば、1時間後にはほとんど元のまま使うことができます。アップル純正アプリはもちろん、サードパーティ製アプリでもすぐにログインが可能です。
そんなiPhoneと同じような機能をAndroidスマートフォンで実現する「資格情報の復元(Restore Credentials)」をGoogleが発表しました。
この新機能では、Android標準機能のバックアップおよび復元プロセスにより復元キー(ログイン情報)を処理し、「新しいデバイス上でシームレスにユーザーがアカウントにログインできる」とのこと。
Googleによると、この機能は「快適」な体験をもたらし、古いスマホで受信していた通知を新たなデバイスで受信できるそうです。
仕組みは一つのデバイスでログインし、クラウドにバックアップすると、新たなデバイスをセットアップする際にキーが復元されるというもの。Googleは「ユーザーによる操作は不要」と述べています。もちろん、アプリの復元キーを手動で別のデバイスに移動させる直接的なオプションも用意されています。
他方、開発者側でもアプリに「BackupAgent」を実装する必要があります。もっとも、それ以上は何も操作する必要はなく、アプリは保存された復元キーを新しいスマホの最初の起動時に検出するはずです。
iPhoneが旧機種から新機種に乗り換えやすいのは、意識しなくても大半のログイン情報が引き継がれるためでしょう。同じ仕組みがAndroidにも導入されれば、新機種を買った直後に実用することができそうです。
Source: Ars Technica