必殺技はダイビング・ヘッドをいうほどプロレスファンであり、自身も格闘技で大会にも出場しているという、お笑いトリオ「や団」の本間キッドさん。じつは中学生のころからTシャツ収集を始め、現在は7~800枚もあるといいます。きっかけはプロレスでした。Tシャツコレクションについてたっぷりお話を伺いました。

本間キッド●ほんま・きっど…1982年12月23日生まれ。埼玉県出身。中嶋亨、ロングサイズ伊藤とともに、Sony Music Artists所属のお笑いトリオ「や団」として活躍。ツッコみ担当。「キングオブコント」では2022年から2025年まで4年連続で決勝進出を果たし、2025年は準優勝。YouTube/X/Instagram/YouTube(や団)
【本間キッドさん撮り下ろし写真】
山本小鉄さんがスクワットしている写真に「とりあえず千回」と書かれたTシャツ
――今回は本間さんにプロレス&格闘技Tシャツのコレクションの一部を持ってきていただきましたが、マニア垂涎のものばかりですね!
本間 いま自宅に700~800枚くらいあって、その中から何枚かピックアップしてきました! 住んでいる部屋の半分のスペースをTシャツが締めている感じなので、いまは大きなところに引っ越すのが目標ですね。Tシャツをハンガーにかけて、きれいに並べられるコレクション部屋を作るためにも芸人としてもっと売れないと(笑)。
――こういったTシャツにハマッたきっかけというのは?
本間 そもそもプロレス自体は、小さいときからずっと好きでした。で、中学生ぐらいになり色気づいてオシャレに興味を持ち始めるんですけど、どういう服を着ていいのかわかんなくて、なんとなくファッション誌を眺めてたら、当時下北沢にあった『バンバンビガロ』というお店のTシャツが紹介されていて。
――1980~90年代に活躍した外国人レスラーのクラッシャー・バンバン・ビガロの名をモチーフにした『バンバンビガロ』は、現在『キン肉マン』のアパレルを取り扱うお店として知られていますが、当時はレトロなプロレスラーをデザインに落とし込んだTシャツを取り扱う知る人ぞ知るブランドでした。
本間 それで山本小鉄さんがスクワットしている写真に「とりあえず千回」と書かれたTシャツを見たときに、「メッチャほしい!」と思って。僕は『紙のプロレス』というわりとマニア寄りの雑誌が好きだったんですけど、よく昭和の新日本のレスラーを取り上げていたので、道場の“鬼軍曹”と呼ばれていた小鉄さんのTシャツがすごく魅力的に見えて。あと、当時は総合格闘技の修斗がブームで、エンセン井上さんの着ていた『大和魂』のTシャツが流行ってたんですよね。この2枚が自分の中ではTシャツ集めの原点になってます。どっちのTシャツもファッション誌でPuffyが着ていて、よりオシャレに見えたというか。
――修斗は90年代後半にファッションやサブカルチャーの分野でよく取り上げられていましたね。
本間 そうですね。Devilockと佐藤ルミナさんのコラボTシャツや、宇野薫さんのTシャツも買ってました。「こういうのを着ていればオシャレに見えるだろう」みたいな。
――もともと本間さんご自身も格闘技をやられていたんだとか?
本間 はい、高校から大学までは柔道をやって、その延長でサンボとかブラジリアン柔術も習ってました。大学は静岡だったんですけど、そのときに知り合いを介して和術慧舟會の道場に出稽古に行ったこともありましたね。
――Tシャツにハマッてからは、どのようなペースでコレクションしていきましたか?
本間 高校と大学の頃はけっこうプロレスや格闘技を会場に観にいってたんで、1大会につき1枚は買ってました。自分でお金を稼ぐようになってから、Tシャツを2枚同時に買ったときは感慨深かったですね。たしかUFCが日本でひさびさに大会を開催したときで、メインがフランク・エドガーのタイトルマッチでした(2012年2月26日・さいたまスーパーアリーナ)。
――少し意外に思ったのが、本間さんは買ったTシャツをコレクションとして保管するのではなく実際に着られるのだとか?
本間 そうなんですよ。保管用に購入することもあるんですけど、やっぱり自分が着たいと思うものを買っているので。だから、基本的にTシャツにはサインを入れてもらわないようにしています。それだと着にくくなってしまうので、サインをもらうときはべつのグッズに入れてもらってますね。
――デッドストックなど古いTシャツは、ネットで探すことが多いですか?
本間 そうですね、ヤフオクやメルカリで探して買うことが多いです。ほかにプロレス好きの芸人仲間からもらうこともあるので、どんどん増えていく一方で。
――本間さんのYouTubeチャンネル(や団 本間キッドの好きなものチャンネル)を拝見すると、その量に圧倒されるというか(笑)。
本間 Tシャツは本棚に詰めてるんですけど、部屋が本当にヤバくなってますね(笑)。たまに買うのを控えようかなと思うんですけど、たとえばUWF(※ユニバーサル・レスリング・フェデレーション。1984年4月~1985年9月に活動した第1次と、1988年4月~1991年1月に活動した第2次にわかれる)の40周年記念イベントでメッチャかっこいいTシャツが売っているのを発見して、また何枚も増えちゃったりとか。
――これだけTシャツがたくさんあると、すでに持っているものをまた買ってしまうことはないですか?
本間 あります、けっこう(苦笑)。例えばアントニオ猪木さんが『INOKI FINAL COUNT DOWN』と題して、引退に向けていろんな選手たちと戦ったときに毎回イラストのTシャツが出てたんですけど、猪木vsウィリー・ウイリアムス(※“熊殺し”の異名を持つ空手家)を2枚買ってしまって、「持ってないのは猪木vsウイリアム・ルスカ(※1972年のミュンヘン五輪柔道金メダリスト)だった!」とか。それと一度購入したものでもキレイなものを発見したら、あらためて買うこともありますし。メルカリはヒマさえあればチェックしちゃいますね、検索ワードをたくさん保存してます(笑)。

「買っておけばよかった!」って後悔するのがイヤで……
――買ったTシャツは着るということは、プレミアがつくとか投資的な気持ちはあまりない感じですか?
本間 そうですね、単純に「買っておけばよかった!」って後悔するのがイヤで。だいぶ前ですけど、「ある程度は処分しないとな」って思ったことがあって、グッズ専門店に何枚か持っていったことがあったんですね。その中に、さっき言った『INOKI FINAL COUNT DOWN』でジェラルド・ゴルドー(※喧嘩屋の異名を持つオランダの空手家)やスティング(※アメリカのWCWやWWEなどで活躍したペイントレスラー)が出場したトーナメントのTシャツもあって、「どうせ全試合は集められないし」と思って売ったら、500円にしかならなくて。そうしたら後日、そのTシャツが5,000円くらいで店頭に出ていて(笑)。
――かなりプレミア価格になっていたと(笑)。
本間 結局、『FINAL COUNT DOWN』はまた買い集めるようになり、「あのTシャツ、売らなきゃよかった! こんな後悔するならTシャツは手放しちゃダメだな」と思い、いまに至る感じです。
――今回持ってきていただいたTシャツはデザインが多彩ですけど、とくに好きなパターンなどはありますか?
本間 あんまりコレっていうこだわりはないんですよ。単純にデザインがいいTシャツや、「コレ、よく見るとオシャレじゃない?」みたいなものとか。例えば昔はかわいいイラスト系のTシャツには興味なかったんですけど、何十年の前のものだと思うと、いまは逆にアジを感じますし。その中でも最近の好みの傾向としては、選手の写真を使ったフォトTシャツを買うことが多いかもしれないです。やっぱりプロレスラーや格闘家はキャラが立っていて、その人自体がすごく絵になるので。
――では具体的にコレクションの中から、とくにお気に入りのTシャツを何枚かご紹介いただければ。
本間 メッチャ好きなのはこれですね! 新日本が2002年に創立30周年を迎えたときにオフィシャル商品として作られた1枚で、団体の旗揚げ戦(※1972年3月6日/東京・大田区体育館)のポスターがプリントされてます。僕はプロレス団体の中ではとくにUWF系が好きなんですけど、やっぱりそのルーツは“昭和新日本”なので。

――たしかにノスタルジックな1枚ですね。
本間 このハルク・ホーガンとWWEのオーナーのビンス・マクマホンが向かい合ったTシャツも気に入ってます。これは2003年の『WRESTLE MANIA』(※WWEが年に一度開催する世界最大のプロレスイベント)のときに二人が戦ったときのTシャツで、当時『紙プロ』のインタビューでリングス(※前田日明が創設し、1991年5月~2002年12月に活動)の横井宏考選手が着ていたのを見て「ほしい!」と思って。それでアメリカに留学している友だちに頼んで買ってきてもらったんですけど、かなり着込みましたね。

――時期的にはWWEの日本人気が高まっていた頃でしょうか?
本間 そうですね、2002年にザ・ロック(※ハリウッド俳優のドウェイン・ジョンソン)が初来日して、その前後で地上派でもWWEが放送されるようになって。当時の僕はまだ学生でお笑いはやってなかったんですけど、芸人さんでもハチミツ二郎さんとかWWEのパロディをする人が多かったですね。
――WWEのようなエンタメ色が強い団体もお好きなんですね。
本間 はい。でも、やっぱりメインとして追っかけていたのは格闘技色が強い団体でした。そもそもプロレスや格闘技が好きになったきっかけが前田日明さんで、7つ上の兄貴の影響でUWFをレンタルビデオで借りまくって観てましたね。そういえば何年か前の『キングオブコント』の決勝進出者の発表のときにUWFの復刻Tシャツを着てたら、お笑いファンの人たちにSNSで「本間のTシャツがドラえもんすぎる」とかイジられてました(笑)。
――たしかにカラーリングが似てますね(笑)。このJ・J・JACKS(野上彰&飯塚孝之)のTシャツも、1990年代のプロレスファンにはたまらない1枚というか。
本間 JAPANESE JOLLY JACKS、“日本の陽気なヤツら”ですね。きっとご本人たちは当時、嫌々やってたんだろうなって(笑)。これはメルカリで新品が1,500円くらいで出てたんですけど、価値がわかる人だったら10,000円とかで出しててもおかしくないと思うので、見つけた瞬間はマジで手が震えました。きっと、たまたま家で見つけた人が処分するのにつけた値段というか。こういうたまに出る激安のお宝を掘り当てるのがたまらないんですよね(笑)。

――これまでTシャツにかなり出費されていると思いますが、「このくらいまでなら出せる」という基準みたいなものはありますか?
本間 う~ん、メルカリとかだと4,000円くらいですかね。やっぱり投資目的じゃないので、プレミアがついているのを金に物言わせて買うのがイヤというか。あとはこれなんかも好きです、『ハッスル』が流行っていた頃に出場した和泉元彌さんの“空中元彌チョップ”Tシャツ(笑)。

――単刀直入でインパクトありますね(笑)。元彌さんをはじめ、『ハッスル』は芸能人が参戦し一時は世間でも話題になりました。
本間 元彌さんが試合した大会(※2005年11月3日/神奈川・横浜アリーナ)は会場まで観にいってるんですけど、レイザーラモンHGさんのデビュー戦もあって、そのときはHGさんとインリンさんのイラストが描かれたTシャツを買いました。元彌さんのTシャツはデザインを見て「こんなの誰が買うんだよ!」と思ったんですけど、時を経て急激にほしくなって(笑)。
――『ハッスル』は吉本興業と密接でしたが、当時の本間さんは芸人さんにはなられていましたか?
本間 なってました! その頃にHGさんとインリンさんのTシャツを着てお笑いライブに出たら、当時はまだ全然売れてなくて尖っていたハリウッド・ザコシショウさんに「オマエ、芸人のクセにHGのTシャツなんか着てんじゃねえよ!」って言われたのを覚えてます(笑)。
――いいエピソードですね(笑)。ザコシショウさんは本間さんの芸名の名付け親ですが、“キッド”の由来であるダイナマイト・キッド(※初代タイガーマスクのライバルだったイギリス人レスラー)のTシャツも持ってきていただきましたね。
本間 これはバンバンビガロ製で、前に水道橋博士さんが高円寺でやられていたセレクトショップで買いました。のちに博士さんとお会いする機会があって、このTシャツのことを話したら「浅草キッドが持ってたダイナマイト・キッドのTシャツが、本間キッドに受け継がれるのがいいな!」って喜んでいただいて(笑)。“ネタ系”のTシャツだと、この海外製のグレート・ムタさんの T シャツも好きですね。おそらく海外の人が『グレート・ムタ大全集』っていう DVD ボックスのパッケージをイラストに起こしてるんですけど、漢字の意味がわからないから“大全集”まで入れちゃったっていう(笑)。

――もちろん版権を無視したTシャツなんでしょうね(笑)。
本間 海外とかの版権のないバッタモンだと、こういうミスが起こりうるので楽しいですね。あと、これはちゃんとオフィシャルのTシャツでヒロ斉藤さんのデビュー40周年大会で発売されてたんですけど、胸元に“40th”、あとはバックプリントはいくつか国名が載ってるだけで、ヒロ斉藤さんの「ヒ」の字もないという(笑)。

――一見、なんのTシャツだかわからないですね(苦笑)。
本間 何かの国交40周年のTシャツって言われたほうが納得しそうですよね(笑)。ヒロさんの「僕は脇役だから」みたいな控えめな性格が表れているというか。変わり種でいうと、東京03の豊本(明長)さんと女子プロレスラーのミス・モンゴルさんの結婚記念Tシャツもファニーなイラストでいいですね(笑)。

――では、女子プロレスのTシャツでお気に入りなのは?
本間 井上京子さんと井上貴子さんの“ダブル井上”が、1995年に第100代WWWA世界タッグ王者になったときのTシャツですね。もともと二人は第99代王者だったんですけど、キリよく100代王者になりたいからと返上し、新王者決定戦をやってチャンピオンに君臨したっていうけっこう強引な話で(笑)。

――当時のダブル井上はイケイケでしたよね(笑)。
本間 このTシャツを着て京子さんが武蔵小山でやっている飲み屋さんに行ったら、ご本人に喜んでもらえました。最近は女子プロレスも盛り上がってるんですけど、個人的には『マリーゴールド』を観にいくことが多いです。その所属レスラーの松井珠紗選手のTシャツを持ってるんですけど、これは売り物ではなくて僕の友だちの松井選手の熱狂的なファンが、選手本人へのプレゼント用に作ったものなので、出回ってないという意味で貴重ですね。

――たしかに。プロレスがモチーフの映画のTシャツもご紹介いただければ。
本間 これは映画『スクール・オブ・ロック』で知られているジャック・ブラックが、ルチャドール(※メキシコのプロレスラーの総称)の役をやった『ナチョ・リブレ』のTシャツです。やっぱりメキシコならではの雰囲気というか、マスクマンはかっこいいですね。ただ、僕もプロレスグッズをいろいろ集める中で、マスクにハマるのはヤバいので気をつけてます。単純に値段が張るので(笑)。
――高価なものだと数十万とかしますよね。
本間 あとは映画関連というか、ブルース・リーと藤波辰爾さんの“ダブルドラゴン”のTシャツは、ある種の奇跡のコラボというか。これは藤波さんの団体であるドラディションのオフィシャルグッズを制作している『Count2.9』から、2年前の辰年に発売されたものなんですけど。
――エッ、ブルース・リー側の許可を得たものなんですか?
本間 当然ですけど、ブルース・リーは権利関係が厳しいらしいんですよ。なので、これは『ブルース・リーFANCLUB』とのコラボというかたちで、ブルース・リーの写真が使えたそうです。これはドラディションの物販の手伝いに行ったときにもらいました。
――手伝いというのは?
本間 普通に売り子をしてます、いまだに(笑)。そうすると大会もタダで観られますし。
――まさか売り子までやられているとは(笑)。これだけバラエティ番組などで露出が増えていると、単純に気づかれませんか?
本間 時折「写真撮ってください」とは言われますね、「なんでオマエがいるの?」みたいな(笑)。それとこれは映画モチーフではないんですけど、『いかレスラー』(2004年公開)を撮られた河崎実監督に「コレあげるよ」と言われてもらったのが、かなり昔に大仁田厚さんのFMWとザ・ブルーハーツや筋肉少女帯といった錚々たるバンドが出演したロックフェスのコラボイベントのTシャツです。
――1991年8月に佐賀県の鳥栖市で開催された『炎のバトル』ですね! 結果的に大赤字で裁判沙汰になったという(苦笑)。
本間 そうです、そうです(笑)。大仁田さんのイラストの周りに出演バンドの名前が入っていて、けっこうレアだと思いますね。Tシャツのかたちがパンクな感じだったんで、監督に「自分で切ったんですか?」って聞いたら、「いや、これで売ってた」とおっしゃってたんですけど、エリの部分に手作り感があるのでさすがにリメイクしたものだと思います。

――人脈でレアな1枚をゲットするケースもあるわけですね。
本間 はい。たとえばこれはタイのインディー団体の Tシャツで、友だちに買ってきてもらったものなんですけど。
――「Paradise Sports Entertainment」と書いてありますね、ちょっと耳慣れない団体名です。
本間 僕も知らなかったです。これはタイ旅行に行った友だちから「酒場でプロレスみたいなことやってるよ」って写真が送られてきたので、なんかピンと来て「もしかして、プロレスの Tシャツ売ってない?」って聞いたら、それらしきものがあると。円安でちょっと高かったんですけど、現地でしか手に入りにくいと思ったので買ってきてもらいました。
――では、実際に観戦に行った大会の開催記念Tシャツで思い出深いものは?
本間 そうなると、リングスが1993年2月28日に後楽園ホールで開催した『後楽園実験リーグ』のTシャツですね。これは僕が10歳のときに高校生の兄貴に、人生で初めて会場に連れてってもらった大会のTシャツで、たまたまヤフオクに新品が2,000円くらいで出品されていたので即購入しました。見つけたときはメッチャうれしかったですね!

――どんな試合が組まれていたか覚えていますか?
本間 メインが『グラップラー刃牙』のモデルになった平直行選手と、正道会館の後川 聡之選手の試合でした。まだ正道会館が『Kー1グランプリ』を初開催する前で、黎明期という感じで。リングス絡みだとヴォルク・ハンの引退記念Tシャツも気に入ってます。 ハンの引退試合がリングスと『THE OUTSIDER』の合同大会(※2012年12月16日/神奈川・横浜文化体育館)で組まれて、そのときにreversalというブランドから出たものなんですけど。
――リングスは個性的な外国人選手が多かったですが、その中でもハンは“「千のサブミッションを持つ男」”の異名で存在感を放ってましたよね。
本間 僕はハンが所属する“リングス・ロシア”全体のミステリアスな感じが大好きで。ハンの引退試合のときに、僕の柔道部時代の先輩がサンボをやっているということで、ハンのアップの相手を務めることになったんですね。それで「Tシャツにでもサインもらっとこうか?」って言われたんですけど、着られなくなっちゃうから断ってしまって。いま考えると大会パンフレットにサインしてもらえばよかったなという後悔も含め、印象に残っているTシャツです(苦笑)。

――リングス愛が伝わってきます(笑)。
本間 ロシアでいうと、レスリングで霊長類最強と言われたアレクサンダー・カレリン(※オリンピック3大会連続で金メダルを獲得)のサインも欲しいんですよね。僕は前田さんがカレリンと横浜アリーナで引退試合をやったときのポスターを持ってるんですけど、以前に古舘伊知郎さんのYouTubeチャンネルで前田さんとご一緒したときにサインを書いていただいたんですね。そこに当時の日付(※1999年2月21日)も入れてくださったので、いつかカレリンのサインもゲットしたいなと。
――カレリンはいまやロシアの要人ですし、かなり厳しそうなミッションというか。
本間 そうなんですよね。芸人で「アマレス兄弟」というレスリング関係の仕事をよくやっているコンビがいるんですけど、2021年の東京オリンピックのときにカレリンが来るかもしれないと思ったんで、ダメ元で「もしレスリング絡みのイベントでカレリンに会ったら、サインお願いできないかな?」って連絡したんですけど、結局は来日しなかったので。
――カレリンのサインを手に入れるのが、プロレス&格闘技ファンとしての大きな目標という感じでしょうか?
本間 はい。もう一つの目標としては、現在行方がわからない平成維震軍の後藤達俊さんに、維震軍の旗にサインをもらうことです(笑)。越中詩郎さんはじめ、ほかの維震軍のメンバーのサインは書いてもらったので。カレリンと後藤達俊、この二人のサインを追い求めてます(笑)。

コピィロフとミーシャのTシャツをずっと探してる
――本当にプロレス少年の心をいまでも忘れていないというか(笑)。
本間 芸人では僕とジグザグジギーの宮澤聡さんだけでしょうね、いまだにレスラーを出待ちしてサインもらったりしているのは(笑)。
――キングオブコントのファイナリストの二人が揃って出待ちを(笑)。では、どうしても欲しいのに、なかなか見つからないTシャツというのはありますか?
本間 『紙プロ』が昔、リングス・ロシアのTシャツを3種類出したんですよね。いまや世界的イラストレーターの五木田智央さんがヴォルク・ハン、アンドレイ・コピィロフ、イリューヒン・ミーシャのイラストを描いて。当時、僕は大学生でお金がなかったんですけど、ある号から通販ページにそのTシャツが掲載されなくなったので、編集部に電話して問い合わせたら、ハンのSだけあると言われて慌てて買って。そのとき買えなかったコピィロフとミーシャのTシャツをずっと探してるんですけど、これが全然出てこなくて(苦笑)。それは粘り強く探していきたいです。
――出会うことを祈っています(笑)。最後にコレクターとして今後の展望のようなもの伺えれば。
本間 やっぱり、まずは保管場所をなんとかしたいですね。 とにかく芸人として売れて、コレクション部屋を作るのが一番の目標です。所ジョージさんの“世田谷ベース”じゃないですけど、自分の趣味全開の場所を作れれば。あとは自分のコレクションを、いろいろエンタメに変えていければなと。YouTubeで紹介はしているんですけど、僕みたいな趣味の方もいると思うので、ただTシャツについて語るトークイベントなんかもできれば。昭和新日本、UWF、女子プロレスとかネタは尽きないと思うので(笑)。
――もしかしたら枚数でいえば、すでに日本一のコレクターの可能性もありますね(笑)。
本間 キングオブコントよりも先にTシャツで日本一になってるかもしれないと(笑)。コレクションに終わりはないですし、これからもプロレス少年の心を忘れずにTシャツを求めていきたいと思います!

構成・撮影/丸山剛史 取材・文/鈴木 佑












