最近はNetflix、dTV、U-NEXT、Hulu、Amazonプライムビデオなどの動画配信サービスが普及し、TVやラジオだけではなくさまざまなデバイスで放送サービスが楽しめるようになりましたが、今年3月から福岡・東京・大阪などを皮切りに全く新しい放送サービスが開始されることはみなさんご存知ですか?
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アナログテレビの周波数帯を利用した次世代の放送サービス
その放送サービスとは「i-dio」というもので、主にスマートフォンやカーナビなどの移動用端末で視聴できるサービスです。
仕組みは、アナログテレビ放送の終了で空いた周波数帯のひとつである「V-Low」という帯域に、放送波とデータパケットを乗せて対応デバイスを持つユーザーに向けて放送するというもの。音声だけではなくデータや動画も配信が可能です。
「i-dio」のチャンネルは、現時点で「Amanekチャンネル」、「MUSIC SELECTチャンネル(the Classic)」、「MUSIC SELECTチャンネル(the Jazz)」、「MUSIC SELECTチャンネル(the Sound)」、「CREATOR’sチャンネル」などの主要チャンネルと地方ごとの放送がラインナップ。
これらに加えて、移動用デバイスで重要な交通情報や気象情報などのデータを乗せて放送されることが濃厚と見られています。
緊急時でもスムーズな情報の伝達が可能
データパケットを使用すると聞くと緊急時のアクセス集中などが心配になりますが、各端末ごとに違うデータを送る「通信」とは違い、一斉に同じ内容をデバイスに送る「放送」の方式となっているので、災害時でアクセスが集中してもデータのパンクやサーバーダウンなどを起こさずにリアルタイムに情報を確認できるようになっています。
将来的には防災ラジオにも利用される予定なので、“「見えるラジオ」の進化形”と捉えるのが適しているかもしれません。
「i-dio」では既に専用Wi-Fiチューナーと「i-dio」完全対応スマートフォンを発表しており、今後各社の移動用端末などにもインストールされていくことが予想されます。
「i-dio」専用Wi-Fiチューナーでは現在モニターを募集しているようなので、気になった方やこのサービスに期待しているという方は是非応募してみてはいかがでしょう。