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2018/4/20 22:05

今夜開店! 「レコードショップ ギャラン堂」第1回目は昭和歌謡の巨星・筒美京平の自選作品集を全曲紹介

みなさんこんにちは! いかがお過ごしでしょうか? ギャランティーク和恵です。4月から新しい企画「レコードショップ ギャラン堂」がスタートします! 「ギャラン堂」は“架空の”レコードショップ。歌謡曲・演歌に特化した、何となく亀戸の商店街あたりにありそうな街の古いCDショップといった感じでしょうか。店長はワタクシ和恵。街のみなさんからは「ギャラン堂の和恵ちゃん」って呼ばれてます!(妄想開始)

↑ギャランティーク和恵さん(撮影:下村しのぶ)

 

毎月、各レコード会社からリリースされる歌謡曲のコンピレーションCDや復刻アルバムCDなどから、和恵イチ推しの1枚をピックアップしてみなさんにご紹介します。レビューを読んで気になったらぜひお買い求めくださいね! 「ギャラン堂」に買いに来てくれると嬉しいのですが、何度も申し上げますが「ギャラン堂」は架空のレコードショップですので、間違っても本当に亀戸まで行って探したりしないでくださいね……。

(撮影:下村しのぶ)

 

【今月の推薦盤】
「筒美京平自選作品集 シティ・ポップス編」(ユニバーサル)
「筒美京平自選作品集 アイドル・クラシックス編」(ビクター)
「筒美京平自選作品集 AOR歌謡編」(日本コロムビア)

 

今月ご紹介するのは、2018年3月7日に発売された、日本ポップス史に燦然と輝く大ヒット作曲家「筒美京平」の作家活動50周年を記念して企画された、筒美京平本人の自選による作品集です。<AOR歌謡><アイドル・クラシックス><City Pops>をテーマで3枚、それぞれのレコード会社よりリリースされています。筒美京平センセーの作品集は過去にもたくさん出ていて、さかのぼること1997年に作家生活30周年を記念して作られた「HITSTORY」(「ヒットストーリー」と「ヒストリー」を兼ねたようなタイトル)というLPサイズの特別仕様ケースで4枚ずつパッケージされた計8枚組のベストセレクションCDが発売されたのがもう20年前(めまいがする……)。

 

さらに90年代は歌謡曲再評価ブームが花開いた年でもあり、レアグルーブ的観点でセレクトされたマニアも喜ぶラインナップで各レコード会社からリリースされた「筒美京平ウルトラベストトラックス」、2007年には作家生活40周年でリリースの6枚組「THE HIT MAKER ~筒美京平の世界~」、そして作家生活45周年ではレコード会社7社の合同企画で計7枚リリースされた「GOLDEN HITSTORY」など、過去にもたくさんの作品集がリリースされていますが、今回は筒美京平センセー「自選」といういままでにないアプローチでまとめられた作品集というのが大きなポイント。しかしほとんどが過去の作品集にも収録されているおなじみの曲がほぼ並んでいるわけですが、そうはいっても筒美京平センセー本人が選んでいるのか……と思うと、自身のその曲への評価や思い入れや好みなどを想像したりして改めて聴き直す面白さもあります。さらには、最近の歌謡曲再評価の傾向において外すことのできない「AOR」「アイドル」「シティーポップ」というカテゴリーに焦点を合わせてパッケージされているというところも特筆すべきポイントです。

 

さて、前置きが長くなりましたが、この度この「筒美京平自選作品集」3タイトルをレビューさせていただくにあたり、まずは120曲一気に聴き通しました。筒美京平センセーの楽曲に浸ることのできる至福の時間……。まず感動したことは、京平センセーのクリエイティブの素晴らしさはさる事ながら、歌手たちも負けず劣らず素晴らしい表現者であるということです。そして京平センセーはその歌手たちの魅力や表現力を見事に引き出しているということがよくわかります。

 

逆にいえば、筒美京平メロディとは何だろう? とあらためて考察してみるも、実は決まった特徴やクセというものがあるわけでなく、その時代の流行に合わせたサウンドに適するメロディ、そしてそれを歌う歌手の声色、キャラクター、クセ、湿度などをしっかりと計算して作品に昇華させているのだと気付かされました。表現者でもありながら実に裏方的であり、職人的であります。だからこのCDは、筒美京平センセーの作品集でもありながら、収録されている歌手たちの素晴らしい個性と表現力にただただ浸ることのできる素晴らしいアルバムともいえます。ワタシが普段から聴き慣れている歌手でも今回新しい発見があったり、いままで知らなかった曲に心を鷲掴みにされて新しい涙を誘うものもありました。このCDを手に取った皆さん、ぜひ、主役の歌手たちそれぞれの歌の表現に耳を傾けてみてください。その表現がメロディとともに活き活きと耳に飛び込んできた時、自ずと作曲家・筒美京平がいかに素晴らしい作曲家であるかということに気づかされるでしょう。

 

このアルバムを聴き通しながら晴れた日の午後に散歩していると、イヤホンから次々と押し寄せてくる名曲の数々にふと感謝の気持ちがこみ上げてきて、思わず青空に向かって心の中で叫んでしまいました。「こんなに素晴らしい歌たちを生み出してくれた京平センセー、心の底からありがとう! あなたとこの時代に一緒にいれて本当に良かった! 」

 

【聞き流しレビュー】

1枚のアルバムを曲目順に1曲ずつ短いコメントでレビューする「聞き流しレビュー」のコーナーですが、今回は初回にして豪華版、全6枚120曲という特別仕様のアルバムをご紹介ということで、全曲レビューするのは書くほうも読むほうもウンザリしてしまいそうなので、とりあえず全曲目リストを掲載しつつ1行レビューを心がけて参ります。思い入れ強くて長くなったらゴメンね。短かすぎてもゴメンね。

 

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