数あるSVOD(定額制動画配信サービス)のなかでも、特にオリジナル作品の配信に力を入れているのがNetflixです。しかし、オリジナル作品や独占タイトルが多数揃うからこそ、何を見るか迷ってしまう人も多いはず。そこで今回は、Netflixで何を見るか迷っている人のために、目利きが選んだオススメ作品ベスト3を紹介します。
【オリジナル作品全般】
映画ライター/村山 章さん
配信系映像作品のレビューサイト「ShortCuts」代表。偉人よりもダメ人間を描いた作品が好物です。
1.「マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)」
豪華キャスト共演によるコメディ
自分勝手な父親に翻弄されて育った中年三兄姉弟の悲哀と絆をユーモラスに描いています。アメリカンコメディ界の二大巨頭による共演も見どころ。
2.「最後の追跡」
銀行強盗の姿から見える現実
追い詰められて銀行強盗を行った兄弟と彼らを追うテキサス・レンジャーの攻防から浮かぶ現実とは……。テキサスのいまを映す骨太な犯罪ドラマ。
3.「マイケル・ボルトンのビッグでセクシーなバレンタインスペシャル」
爆笑コントのオンパレード
「大ヒットシンガーがバレンタインの特別番組をプロデュースする」という体裁で繰り広げられるコント番組。笑いたいときに見たい作品!
【海外ドラマ】
映画・海外ドラマライター/今 祥枝さん
「小説すばる」「日経エンタテインメント!」「BAILA」ほかで、作品に関するレビューやコラムを連載しています。
1.「マインドハンター」
凶悪殺人犯の心理に迫る
残酷描写はなくとも、実在の凶悪犯のイカれた心理に心底ゾッとさせられるデヴィッド・フィンチャーの怪作。静かに始まり、オチは劇薬です。
2.「GLOW:ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」
カッコ悪く頑張る女性たちを描く
80年代のロサンゼルスを舞台にした、女子プロに取り組む負け犬たちの奮闘記。みじめで滑稽なのに、これほどまでに胸熱&泣かされるとは!
3.「DARK ダーク」
ドイツ発の異色ミステリー
Netflixは各国製作のドラマも充実。ドイツ制作の本作は、過去と現在を行き来する複雑怪奇な異色ミステリー。ドイツドラマの底力を見ました。
【ドキュメンタリー】
映画ライター/高橋諭治さん
純真な少年時代に恐怖映画を観すぎて人生を踏み外し、毎日新聞、映画.comなどで映画評を執筆しています。
1.「テキサスタワー」
深遠な生と死を描いたドラマ
実在の銃乱射事件を現場にいた市民や警官の目線で再現。アニメを駆使した斬新な技法に驚かされ、深遠な生と死のドラマに胸を打たれます。
2.「イカロス」
映画監督がカメラに収めた衝撃の真実
ロシアによる国家ぐるみのドーピングの内部告発を米国の映画監督がカメラに収めていきます。偶然のなりゆきで撮影された、衝撃の真実に驚愕!
3.「覗くモーテル」
〝事実は小説よりも奇なり〟な一作
モーテルの屋根裏から宿泊客を覗き見していた男と、彼を取材する作家の数奇な運命を描いています。フィクションさながらの展開に目が離せません。
【GetNavi web編集部員のイチオシ】
1.「さぼリーマン甘太郎」
とにかく主演の尾上松也の“顔芸”が必見!! 第8話の「おはぎ」の回は何度見ても笑ってしまうので、元気になりたいときの特効薬として見ています。実在する甘味処やカフェなどが登場するので、そのお店をまわる楽しみもありますよ。(編集部・一條)
2.「Marvel デアデビル」
マーベル作品だが、マーベル知識がなくても普通に楽しめる、ややバイオレンス作品。黒を上手く表現した映像がとにかく美しく、そのまま流しておくだけでもライフスタイルが底上げされた気になれる(※)。主人公・マットの囁くような声がセクシー。(編集部・山田編集長)
※:「Marvel デアデビル」は、2015年エミー賞のクリエイティブ部門で視覚効果を含む3つのノミネートを果たしている。
3.Devilman Crybaby
永井 豪の名作「デビルマン」を、「四畳半神話大系」や「ピンポン THE ANIMATION」を手掛けた湯浅政明がリメイク。ポップな雰囲気の絵なのに、地上波では描けないエログロな描写が強烈な印象! 70年代にこのストーリーを描き切った永井 豪の凄みを改めて感じられます!(編集部・一條)
以上、気になる作品を見つけた方はぜひNetflixでチェックしてみて下さい!
※「マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)」「最後の追跡」「マイケル・ボルトンのビッグでセクシーなバレンタインスペシャル」「マインドハンター」「GLOW:ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」「DARK ダーク」「イカロス」「覗くモーテル」はNetflixで独占配信中。「テキサスタワー」はNetflixで配信中