2020年4月25日、世界最大級の屋内型ミニチュア・テーマパーク「SMALL WORLDS TOKYO」が、東京都江東区にオープンします。屋内型ミニチュア・テーマパークとはあまり聞き慣れないですが、簡単にいうと精巧なジオラマを存分に楽しめる施設、人気作品の世界から、オリジナルな世界まで様々なものが用意されていて、中毒性が非常に高い! 施設の概要から展示までをレポートしていきます。
“もうひとつの世界”で、小さな心のリセットを
ゆりかもめ「有明テニスの森駅」から歩いて約5分程度の立地にある、合計4つのフロアで構成された、総面積8000平方mを誇る広大な敷地。建物1階は“出発の地”である「ディパーチャー・フロア」、2階は世界中の素晴らしい食事が楽しめる「ディパーチャー・ラウンジ」(レストランフロア)、3階はメインフロアとなる「スモールワールズ」、そこから階段を上った5階は、スモールワールズを日々創り出している「クリエイターズ・フロア」と、それぞれのフロアで多様な体験ができます。
同施設のコンセプトは「もうひとつの世界に行こう」。高度情報化社会の進展による、技術競争や企業間競争などの激化や、働き方改革などによるプレッシャー、ストレス……そしてSNSの“繋がり疲れ”など、忙殺感や心の疲労感が広がっている、忙しい日々を送る現代人に対し、“もうひとつの世界”へ没入できる空間を用意し、日々の忙しさやあわただしさを忘れられる「小さな心のリセット」を提案します。
同施設は、「関西国際空港エリア」「スペースセンターエリア」「世界の街エリア」「美少女戦士セーラームーンエリア」「エヴァンゲリオン 第3新東京市エリア」「エヴァンゲリオン 格納庫エリア」が現在制作されており、今回はその6エリアを、一足お先に、製作途中の段階ですが、見ることができました!
筆者は90年代、アニメが大好きで、当時はアニメや漫画ばかり見ていましたが、ご多分に漏れずセラムンも(Sまで)、エヴァも(旧劇まで)、両方視聴済みです! まさかあの時代に見ていたアニメの世界が広大なミニチュアで再現されるとは…と思うと、なんだか感慨深いです。
まずは1階のディパーチャー・フロアです。その名の通り、空港で飛行機に乗る時のように、チェックインをした先に、保安検査場が用意されます。この保安検査場では手荷物検査ではなく、(希望者のみ)360度全身図を撮影する3Dスキャンを行ない、その撮影した写真をもとに、5階の3Dプリンタにデータが出力され、80分の1サイズのフィギュアとなり、晴れてスモールワールドの“住民”となれます!
1階は“玄関”ともいえる場所で、自分が大きくなったかのような気分が味わえる「ガリバートンネル」も作られる予定だそうです。空港のロビーって、なぜか無性に“旅のワクワク感”をくすぐられますよね! 今回は撮影装置だけの公開となりましたが、どのような感じで完成するのか楽しみです。残念ながら2階は建築準備中で入れませんでした。
こちらは関西国際空港エリアです。関空をモデルにしたミニチュアの空港で、現実では撮影できない角度から飛行機を撮ることができたり、機体により離着陸のエンジン音も違っていたり、飛行機マニアならニヤリとしそうなエリアだと思います。ちなみに飛行機はカーボン製で、軽量化と、経年劣化しにくいという理由から採用されているそうです。
個人的に、関空は昔行ったことはあるかもしれないけど、あまり記憶に残っていないので、「本物そっくりだ!」というコメントはできないのですが、空港の雰囲気って大好きなんですよ。成田でも羽田でも。ネットで一時期流行した「エアポートおじさん」の気持ちもわかります(笑)。
スペースセンターエリアは、未来の宇宙センターと1970年代の宇宙センターをモデルにデザインされたエリアです。今回閲覧できたのは1969年~80年代のケネディ宇宙センターをイメージしたもので、アポロ計画に使われた「サターンV」が燦然と聳え立っていました。
ロケットやスペースシャトルは実際に天に向かって打ちあがり、轟音とともに煙を上げて飛んでいく姿は「おぉ!」と感激します!
世界の街エリアは、他のエリアとは違い、スモールワールド“独自”のコンテンツで、ファンタジーとスチームパンクの要素が融合したような街並みとなっています。1900年代の産業革命時代で、蒸気機関車が街の中を走っていたり、ドラゴンが街外れにいたり、様々な“世界の街”を組み合わせた、オリジナリティのある作品となっています。
西洋系で統一しているのかと思いきや、少し進めば九龍城のような東洋的な街並みも! 個人的には、遊びに行くならここですね! 西洋も東洋も一度に堪能できるエリアです。