ハロー!プロジェクトの中でも、個性派メンバーが揃うアンジュルム。そのメンバーが個性を存分にアピールする連続企画を配信。第1弾はサブリーダーを務める川村文乃が登場。高知出身の彼女は、なんでも土佐を代表する魚、鰹(かつお)をさばけるんだとか! こんな華奢な女のコが本当に……? ということで、そのお手並みを拝見しよう。
(構成・撮影:丸山剛史/執筆:武松佑季)
東京に来て初めて知った、自然豊かな高知の魅力
――今回の撮影にあたって、マイ包丁を持参いただいたそうですね。
川村 はい! 土佐打刃物の鰹包丁(写真下)と、柳刃包丁(写真上)です。
――おー、本格的ですね。
川村 鰹をさばくなら出刃包丁でもいいと思うんですけど、高知の市場だと鰹包丁を使っている方が多いので、私も購入しました。両刃なので左利きの私でも使いやすいんです。剣みたいでカッコイイですよね(笑)。テンションが上がって料理をする気が起きます。この他にも、左利き用の出刃包丁も持ってます。包丁を選ぶのが好きなんです。
――今、ほしい包丁はありますか?
川村 料理YouTuberの方を見ると、薄くて黒く輝いてる包丁を使ってる方がけっこういて、それが欲しいなーって思ってます。それと砥石もほしいです。今はお店に持っていって研いでもらってるんですけど、自分でやったほうが愛着も湧くと思いますし。
――モノへのこだわりを感じます。それではさっそくさばいていただきましょう。
川村 よろしくお願いします! ではまず、腹びれ、胸びれから落としていきます。
――さすが、慣れた手つき…! いつからさばけるようになったんですか?
川村 初めて魚をさばいたのは小4くらいのときですね。鰹は中1のときに近所の料理店の方に教えてもらってさばけるようになりました。「豪快にさばくね」と言われたことがあって、私のやり方が正しいかはわからないのですが、YouTubeなどで高知の市場の動画を見ると同じさばき方なので、高知流なのかもしれません。
――どのくらいの頻度で鰹をさばきますか?
川村 年に2、3回なのでそんなに多くないはないですね。旬の時期に市場に行って、一本売ってたら家に持って帰って刺身やタタキ、漬けにします。ちちこ(心臓)を焼いて食べるのも好きです。
――次に頭を落として内臓を取り除くと。
川村 昔、持つだけで大変な7kgの鰹をさばいたことがあるんですけど(今回の鰹は2.2kg)、頭の骨が太くてなかなか落とせなくて苦労した思い出があります。
――ケガをすることはないんですか?
川村 たまにケガしますね~。でもカツオの血がすごくて、自分が切ったことに気づかない(笑)。鰹はさばくのに力は意外と必要ないんですけど、身が柔らかくてグニャグニャするので、けっこうさばきづらいんですよ。
――高知出身の方は鰹をさばける人が多い?
川村 いえ、私は高知市の海とは遠い場所出身なので、周りでさばける人はいませんでした。海岸沿いの人も、漁師さんの家族じゃない限りそんなに多くはないと思います。でも、高知といえば、鰹と坂本龍馬。だから鰹をさばけてよかったと思います。
――今年の2月に初の「高知市PR大使」に就任した川村さん。高知の魅力を教えてください。
川村 海も川も山も、自然がすべて揃っていて、お肉も魚も野菜も全部おいしい。それに自然で遊べる場所が多いですね。私は幼いころから四万十川や仁淀川のようなきれいな川で泳いで遊ぶのが当たり前のことだったんですが、東京に来てからそれが特別なことだったんだと気づかされました。
「いつかマグロの解体ショーにチャレンジしたい」
――鰹以外でさばける魚は?
川村 三枚おろしにできる魚はだいたいさばけます。鰻も毎年夏になったらさばいてます。でも二枚、三枚おろしのできる魚と全然違って鰻は難しいんです。注文すると発泡スチロールの中で生きた状態で自宅に届くので、それを氷水につけて弱らせてからさばくのですが、初めての時は頭に釘を打った瞬間、暴れだしちゃって。力も強いし悪戦苦闘でした。
――さばいてみたい魚はありますか?
川村 マグロです! 日本刀みたいなマグロ包丁を使って解体ショーができるようになりたいですね~。あとは吊るしてさばくのが楽しそうなんでアンコウ。ちょっと変わった形の魚は、三枚おろしとさばき方が違うので、挑戦したくなっちゃうんです。
――川村さんは食べるよりもさばくほうが好きなんですね。
川村 そうかもしれません(笑)。水族館に行くと、お魚さんたちには申し訳ないんですけど、これどうやってさばくのかなってことばかり考えちゃう(笑)。
――と、話をしているうちにすでにここまでさばけていました。
川村 皮を引くのが苦手なんです。途中で強引にはいじゃいます。
――皮もおいしいですけどね。
川村 じゃあそれ(皮あり)でいきましょう!(笑)
――魚系以外で得意料理はありますか?
川村 モーニング娘。’21の石田亜佑美さんのスパイスカレーを作ってるYouTube動画(モーニング娘。チャンネル)を見てから、私もすごくハマってます。いろんなスパイスを買い集めて、今日はこのスパイスを使ってみよう、これを使ったらどんな味になるのかなってアレンジするのが楽しいんです。分量を間違えると全然カレーの味がしなくなるのも面白いですね。料理をするのは基本的に好きです。忙しい時期はなかなかできないんですが、いざやるとなったらこだわって料理をするほうだと思います。
――ではここで、新曲の情報です。6月23日にトリプルA面シングル『はっきりしようぜ/ 泳げないMermaid/ 愛されルート A or B?』がリリースされます。
川村 そうなんです!『はっきりしようぜ』はスターダスト☆レビューさんのカバー曲なんですが、アンジュルムらしいかっこいい楽曲にアレンジされてます。今のご時世、マスクをずっとしていて前よりも笑う機会が減ったと思うんですけど、歌詞も元気が出る内容になっているので、ぜひこれを聞いて元気になってもらいたいです。
『泳げないMermaid』はアンジュルムでは久しぶりの恋愛ソング。曲も衣装もダンスもマーメイド感があって、鰹に一番近しい曲ですね(笑)。MVでは水面にした床で踊るという楽しい経験もさせてもらいました。
『愛されルート A or B?』は、すごく大人っぽい楽曲で、ピンヒールを履いてダンスしたり、私は床に寝っ転がって踊ったりとすごく挑戦的な曲になってます。歌い方も普段ならいろいろとアドバイスをもらって歌うんですが、今回は「自分の好きなように歌ってみて」ということだったので、メンバーそれぞれの気持ちが伝わってくるかなって思います。
――そして、ついに鰹の刺身の完成です!
川村 こうやって分厚く切ったほうがおいしそうに見えますよね~。
――お見事! これをお店で出すとしたら、いくらに設定しますか?
川村 いやいや、まだまだ値段なんてつけられません! 料理教室通わなきゃな…。
――では実食です! お味はいかがですか?
川村 ンー! おいしいです!! やっぱり新鮮なお刺身は最高ですね!
――高知流の鰹の食べ方ってありますか?
川村 タタキで食べる場合、こっち(東京)だとポン酢で食べるのが基本だと思いますが、高知だとあら塩をつけて、にんにく、玉ねぎと一緒に食べることが多いですよ。
――お疲れ様でした! では最後に、今年ももう7月、下半期の目標を教えてください。
川村 魚をさばく腕前をもっと上達させたい! それといつか鰹の一本釣りもしてみたいです。自分で釣った鰹を自分でさばけたらいいなって思います。漁師さんのもとに修行に行きたいですね。アンジュルムとしては…まだまだコロナ禍でどういう活動できるかわからないんですけど、とりあえずメンバーのみんなに私がさばいた鰹を食べてもらいたいです!(笑)
――本日はありがとうございました!
【INFORMATION】
New Single! 2021.6.23 RELEASE
はっきりしようぜ/泳げないMermaid/愛されルート A or B?
<CD 収録内容>
はっきりしようぜ
作詞・作曲:根本 要 編曲:鈴木俊介
♩スターダスト☆レビュー昨年のシングル曲をアンジュルム流ファンクにカヴァー
泳げないMermaid
作詞:井筒日美 作曲:星部ショウ 編曲:平田祥一郎
♩水面に漂うようなセンチメンタルミディアムナンバー 、 セツナアンジュルムソング
愛されルート A or B?
作詞:山崎あおい 作曲・編曲:山崎真吾
♩JAZZYなサウンドに包まれた、オトナアンジュルム ソング
(Additional Track)
SHAKA SHAKA TO LOVE
作詞:児玉雨子 作曲:星部ショウ 編曲:鈴木俊介
♩サンスター オーラルビューティケアブランド「オーラツー」とのタイアップソング