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2021/10/30 18:15

「日本らしさ」にとらわれないーー大注目バンド「リーガルリリー」だけが鳴らせるロック

来る11月13日(土)、年内に閉館がアナウンスされたZepp Tokyoにて新たなギターロックイベント『BACK TO STAGE』が開催される。BACK TO STAGEは、コロナ禍以降にステージの機会が減ってしまった音楽業界の応援企画。夏に配信ライブやYouTube上でのアーティストインタビュー企画を行ってきた。

 

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BACK TO STAGE初のリアルイベントでは、いま日本のロックシーンの第一線で活躍するアーティスト、また今後のシーンを支えるであろうアーティストも含めた豪華4組のラインナップが出演する。長らく制限が続いているライブイベントに久々に出向きたい、そんなロックファンにはもってこいのイベントだ。

 

今回紹介するのは、出演者の中でも新世代に位置する「リーガルリリー」。繊細な世界観を圧倒的音圧のギターロックで表現する、彼女たちの魅力に迫りたい。

 

 

女性3人によるバンド、というと、まず思い出されるのがチャットモンチー。2011年に現在は作家・作詞家として活躍する高橋久美子が脱退してからはふたり組として活動してきたが、やはり女性3人となると彼女たちが目に浮かぶ。残念ながら18年に活動を終えてしまったが、その後は任せてくださいとばかりに19年にメジャー・デビューを果たしたのがリーガルリリー。しかも所属レーベルはチャットモンチーと同じキューンミュージックだ。

 

ヴォーカル&ギターのたかはしほのか、ドラムのゆきやまによって14年に結成。ふたりは高校2年生であり、その後、ベースとして白石はるかが加入する。翌15年、TOKYO FMの番組「SCHOOL OF LOCK!」が主催する“未確認フェスティバル 2015”で準グランプリを受賞して、いきなり注目を集めることに。16年5月には日本の音楽をカナダに紹介することを目的としたライブ・ツアー「Next Music from TOKYO」に参加。過去にはandymoriや赤い公園、ZAZEN BOYSたちも出演したツアーであり、高校を卒業したばかりのリーガルリリーにとって音楽を志す道を進むにあたり、海外でのライブはかけがえのない経験になったのと同時に大きな励みになったことだろう。

 

さらにTV番組『関ジャム完全燃SHOW』でプロデューサーの蔦谷好位置が、16年10月にリリースしたミニ・アルバム『the Post』収録の「リッケンバッカー」を2016年の名曲ベスト10の第4位に選出したことで、リーガルリリーの名が一気に広まることに。

 

 

 

17年6月にはバンド初となる全国ツアーを敢行するものの、8月に白石が脱退。現ベースの海がサポート・メンバーとして参加し、翌年18年にバンドに正式加入することになった。そして19年9月にシングル「ハナヒカリ」でメジャー・デビューを果たす。

 

 

リーガルリリーの音楽はバンド経験もあるたかはしの父が好んでいた、グランジをはじめとする90年代のロックと、彼女たちがリアルタイムで聴いていた日本のロックが絶妙なバランスで溶け合っているところが最大の魅力だと言っていい。

 

 

 

洋楽かぶれでもなく、日本のロックのフォーマットにもとらわれていない、リーガルリリーだけが鳴らせるロック。1stフル・アルバム『bedtime story』を昨年2月にリリースした後も着実にキャリアを重ねてきた彼女たち。10月10日に先行配信された、1124日リリースの2ndシングル「アルケミラ」では、独創的な詩世界がさらに深まり、サウンドにも磨きがかかっている。BACK TO STAGEでは、その轟音ギターの中でダイナミックに躍動する3人の姿を見出すことができるはずだ。

 

「BACK TO STAGE公演内容」
公演タイトル:NUARL MUSIC LIVE「BACK TO STAGE」
開演日時:2021年11月13日(土)開場16時/開演17時(予定)
会場:Zepp Tokyo 東京都江東区青海1-3-11(https://www.zepp.co.jp/hall/tokyo/
チケット代:5900円(税込)+1ドリンク代
チケット受付URL:https://w.pia.jp/t/backtostage/
出演アーティスト:サニーデイ・サービス、yonige、リーガルリリー、オレンジスパイニクラブ