経営難の「ナイアンテック」が最大90人を解雇。「ポケモンGO」以来のヒットが生まれず

ink_pen 2022/6/30
  • X
  • Facebook
  • LINE
経営難の「ナイアンテック」が最大90人を解雇。「ポケモンGO」以来のヒットが生まれず
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

『ポケモンGO』などのAR位置情報ゲームで知られるナイアンテックが、スタッフを85~90人(全体の8%)を解雇するとともに、4つのプロジェクトを中止する予定だと報じられています。

↑経営不振のNiantic

 

米Bloombergによると、同社のジョン・ハンケCEOは従業員への電子メールで「経済的混乱の時期に直面している」として、すでに「さまざまな分野でコスト削減を進めてきた」と述べているそう。しかし、「今後待ち受けるかもしれない、あらゆる経済的な嵐を乗り切るため、そして会社を最高の状態にするために、さらに業務を合理化する必要がある」と付け加えているとのことです。

 

中止されるプロジェクトには、すでに発表済みの『TRANSFORMERS: Heavy Metal』や、Punchdrunk社とのコラボである『Hamlet』『Blue Sky』『Snowball』が含まれていると報じられています。

 

Bloombergに対して、ナイアンテック広報は「わが社は最近、主要な優先事項に集中するために、いくつかのプロジェクトを中止し、従業員を約8%削減することを決定しました」と回答。さらに「ナイアンテックを去る人々のこれまでの貢献に感謝すると共に、彼らがこの困難を乗り越えるように支援しています」とコメント。

 

ナイアンテックは好調のようにも見えましたが、『ポケモンGO』以外のプロジェクトはあまり上手く行っていないようです。2019年にサービスを開始した『ハリー・ポッター:魔法同盟』も前評判ほどにはユーザーが集まらず、2022年初めに幕を閉じています。

 

同社はNBAのリアルワールドゲーム『NBA All-World』を発表したばかりですが、そちらの健闘を祈りたいところです。

 

Source:Bloomberg
via:9to5Mac

Related Articles

関連記事

もっと知りたい!に応える記事
Special Tie-up

注目記事

作り手のモノ語りをGetNavi流で