たまごっち似のハッキングツールで『Doom』を動かした猛者現る

ink_pen 2022/8/30
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たまごっち似のハッキングツールで『Doom』を動かした猛者現る
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

そこにコンピューターと画面付き製品があれば、なんであれ3Dシューティングの元祖『Doom』を遊べるようにするのがハッカーの宿命です。たとえばDJコントローラーやプリンター、最近ではトラクターの車載システムに移植されていました。

↑Image:Xoreo

 

その最新のチャレンジとして、「たまごっち」のようなハッキングツールで『Doom』をプレイ可能にした猛者が現れました。

 

この製品は「Flipper Zero」と呼ばれ、NFCやBluetooth、赤外線通信など色々な無線信号を送受信できるオープンソースデバイスです。その生みの親は、「無線プロトコル、アクセス制御システム、ハードウェアなど、デジタルなものをハッキングするのが大好きだ」と語っています。

 

どれだけ人類の役に立つかと言えば、サブマシンガンを背負ったロボット犬を倒すことに成功していたほどです。

 

Flipper Zero上でDoomを動かせた開発者「Xoreo」氏いわく「伝統として、Doomはほとんどすべての電子機器に移植されています。そこで私は、Flipper Zero のハードウェアと互換性があり、かつDoomに近いものを開発しようと試みました」とGithubプロジェクトページで語っています。

 

 

ただしFlipper Zeroの画面のサイズは1.4インチで、わずか128×64の解像度しかありません。そのためオリジナルの『Doom』ではなく、別の開発者が極小マイコンボード「Arduino Nano」用に作った移植版となっています。それでも見た目は十分に『Doom』に似ているし、モンスターを撃つ楽しみも味わえます。

 

このサイズで実際に遊べるのだから、本家たまごっちにも『Doom』バージョン発売を望む声が高まるかもしれません。

 

Source:Github
via:Motherboard

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