これまでの成功戦略を参考に、デビュー時から海外進出を積極的に展開。オーディション番組出身ですでに知名度の高いメンバーや、日本人が属しているグループが多いのも特徴だ。近年音楽シーンを沸かせているK-POPのなかでもひときわガールズグループの台頭が目立っている。“第4世代”として注目の、いまアツい5グループを紹介。
※こちらは「GetNavi」 2022年12月号に掲載された記事を再編集したものです。
解説します
【グループ1】 ITZY
[ イッチ ]
自信にみなぎった第4世代ガールズの代表格
デビュー:2019年2月
事務所:JYPエンターテインメント
ファンネーム:MIDZY(ミッチ)
TWICEの妹分としてデビューした5人組。デビュー曲「DALLA DALLA」のMVは動画公開から24時間で約1400万回再生を記録。19年11月にはアジア・アメリカ11都市を巡るショーケースツアーを行うなど、デビュー当初からグローバル展開を見据えて活動している。高度な技術とスタミナを要するキャッチーなダンス曲が多く、キュートさがありつつも力強さを感じられるパフォーマンスが特徴。また、21年12月には日本デビュー・ベスト・アルバム「IT’z ITZY」をリリースし、2週連続オリコントップ10入りを記録した。「私は私、自分らしく前に進んでいく」というメッセージがストレートに伝わる楽曲が世界中から支持されている。
力強い、ハイレベルなパフォーマンスで魅了!
「王道的なかわいさを押し出したTWICEとは打って変わって、ITZYはガールクラッシュ系。Z世代人気が高いです。ゴッリゴリに歌って踊る、ガチ度の高いパフォーマンスに定評があり、アメリカでも人気急上昇中です」
【グループ2】 LE SSERAFIM
[ ル セラフィム ]
世界に羽ばたく準備はOK 新進気鋭の実力派グループ
デビュー:2022年4月
事務所:SOURCE MUSIC
ファンネーム:FEARNOT(ピオナ)
BTSを輩出したHYBE傘下のガールズグループ専門事務所からデビュー。元HKT48の宮脇咲良(SAKURA)など、オーディション番組「PRODUCE 48」から生まれたユニット「IZ*ONE」出身のメンバーが2人属している。SAKURAのほか、バレエが得意なKAZUHAも日本人。10月17日に2ndミニアルバム「ANTIFRAGILE」をリリースし、今後の活動が見逃せない。
洗練された、完成度の高いステージが魅力
「オールマイティなチェウォン、ユンジンがパフォーマンスの柱となり、完成度の高いステージを見せます。中国で大人気のSAKURAのカリスマ性も高く、世界展開する際に大きな力になりそう」
【グループ3】 IVE
[ アイヴ ]
【10月19日日本デビュー】 全員がセンター級の存在感!“完成型”新人グループ
デビュー:2021年12月
事務所:STARSHIPエンターテインメント
ファンネーム:DIVE(ダイブ)
元IZ*ONEの中心メンバー、ウォニョンとユジンが所属するとあってデビュー前から注目の的に。ビジュアル・スター性・実力すべて備わった“完成型”ガールズグループとして第4世代を牽引する。「ELEVEN」はデビュー7日にして音楽番組で13冠を達成した。10月19日に「ELEVEN –Japanese ver. -」で日本デビューを果たし、カップリングには日本オリジナル曲「Queen of Hearts」も収録されている。
実力も見た目も最上級のアイドル!
「ビジュアル、ステージ、楽曲、すべてが完璧! 異次元の頭身とかわいらしさを誇るウォニョンは表現力も素晴らしく、老若男女を魅了します。独特な魅力を持つ日本人のレイには、沼落ち必至」
【グループ4】 aespa
[ エスパ ]
圧倒的な美貌を誇る独創的な多国籍ユニット
デビュー:2020年11月
事務所:SMエンターテインメント
ファンネーム:MY(マイ)
K-POP文化を牽引してきた老舗事務所・SMエンタが6年ぶりに披露した、韓国・日本・中国の多国籍ユニット。現実と仮想世界をリンクさせたAIの世界観を押し出した斬新なコンセプトは時代にマッチする。ダンス・歌唱力もさることながら、洗練されたビジュアルも圧巻だ。デビュー曲「Black Mamba」をはじめ、どの曲もサビのダンスがユニークで中毒性が高く、TikTokなどでバズることが多い。
ステージ上とのギャップ萌え必至
「SMエンタらしい、凝りまくったコンセプトが健在! 圧倒的なカリスマ性と美貌を兼ね備えていますが、普段は普通の女の子。ワチャワチャ騒ぐ姿とステージ上とでのギャップがたまりません!」
【グループ5】 NewJeans
[ ニュージーンズ ]
敏腕ディレクターの肝煎りユニット!第4世代のニューアイコン
デビュー:2022年8月
事務所:ADOR
ファンネーム:Pocket(ポケット)
元SMエンタのクリエイティブディレクターが代表を務めるHYBE傘下の事務所が手掛ける、大型新人ユニット。デビューミニアルバムは予約販売3日目で44万4000枚を突破し、収録曲は現在もチャート上位を陣取っている状態だ。平均年齢は16.4歳。デビュー早々で専用アプリ「Phoning」を発表するなど独自路線を突き進み、自主制作リアリティ番組「NewZips」の配信も開始した。
いそうでいなかったナチュラル系ユニット
「いい意味でK-POP的なクセがなく、懐かしさを感じさせる楽曲がウケています。つい体が動いちゃうグルーヴ感は彼女たちのナチュラルな魅力にもマッチ。そして全員美少女&髪が綺麗すぎる!」
歴代K-POP世代別解説
【第1世代(1996〜2004年)】 K-POPの扉を開いた元祖アイドル
韓国音楽史上初のアイドル・ソテジワアイドゥルが解散した1996年、H.O.Tが大ブレイクし、韓国の大衆音楽文化が一変。女性では97年デビューのS.E.Sが初のアイドルグループで、10代を中心に熱狂的なファンが出現。ファンダム文化が生まれた。
代表的グループ●S.E.S、Baby VOX、Fin.K.L、Jewelry、suger
【第2世代(2005〜2012年)】 日本の第1次K-POPブーム到来
日本を中心に海外進出を目指す傾向が顕著に。長い練習期間を経て歌唱力・ダンス技術が高いのがこの世代の特徴。東方神起のように日本に住んで活動するグループも出現。彼らの成功がきっかけで、多くのアイドルが日本に進出した。
代表的グループ●少女時代、KARA、Wonder Girls、f(x)、2NE1、T-ARA、miss A、4minute
【第3世代(2013〜2019年)】 ニューメディアがさらなる飛躍に貢献
さらなるグローバル化を狙い、外国人メンバーが在籍するグループが増加。動画配信やSNSの普及でコンテンツが多様化し、K-POP人気はヨーロッパや北米にも広がる。BLACKPINKのように全員がハイブランドのグローバルアンバサダーを務めるケースも。
代表的グループ●BLACKPINK、Red Velvet、TWICE、MAMAMOO、GFRIEND、OH MY GIRL