エンタメ
音楽
2023/1/27 20:30

リトグリ新メンバー3人揃っての初インタビュー! まだまだ未知数の魅力を深掘り!!

22年7月、メンバー2人の卒業を発表し、新メンバー募集オーディションを開催したLittle Glee Monster(以下、リトグリ)。約4か月に及んだオーディションを経て、かれん、MAYU、アサヒとともにリトグリで活動することとなったのは、7002人の中から選ばれた、ミカ、結海、miyouの3人。昨年12月14日に新体制での新曲『Join Us!』をリリースすると、1月から同タイトルツアーを開催。1月28日には大阪・オリックス劇場での公演を控えている。音楽性からそのキャラクターまで、まだまだ未知数の3人の魅力を深掘りすると、なんと号泣してしまい……!?

 

(構成・撮影:丸山剛史/執筆:有山千春)

左から、結海、ミカ、miyou

 

音楽との出会い

ーーまずは、これまでどんなふうに音楽と触れ合ってきましたか?

 

miyou 私は父がずっとアフリカンミュージックをやっているミュージシャンで、小さいころから父のライブを観に行ったり、家ではあらゆる音楽がずっと流れているような、なんとなく肌の近くにずっと音楽がある生活をしていました。それもあって、いつからかはっきりと「歌手になりたい」という目標ができたんです。

 

ーー物心つく前から音楽と馴染んでいたんですね。

 

miyou 生まれてからずっと、赤ちゃんのときから音楽が鳴っている環境でした。

 

ーー幼いころはどんなアーティストを聴いていましたか?

 

miyou 記憶に残っているのは、ボブ・マーリーやマイケル・ジャクソンなどの世界の一流アーティストとか。でも、ほんとうに何でも聴いていたんです。常になにかずっと。

 

ーーお父さんのライブを観て、「自分もあそこに立ちたい」とウズウズしたりも?

 

miyou ないんですよ、それが。父は歌って踊って太鼓を叩くんですが、「私ですか? 踊らないでーーす!」って(笑)。当時はお父さんがやっているものは……わかる? この感覚。

 

結海 わかるよ、一緒のことはやりたくないんだよね。なんか照れちゃう。

 

miyou そうそう。でも、いま自分が歌手になり、いろんな音楽に興味を持ち出して、自分のルーツでもあるアフリカンミュージックにすごく興味が湧いています。

 

ーーミカさんはいかがですか?

 

ミカ 私はお母さんがフィリピンの人で、フィリピンは音楽が生活に根付いていて、みんな歌ったり踊るのが大好きなんです。その影響でよくカラオケに行ったり、フィリピンの方たちが集まるスナックに行って、お客さんから「歌ってみてよ」と無茶ぶりされたりして。ほんとうに小さいときから音楽が近くにありました。

 

ーー当時からお客さんの前で歌っていたんですね。

 

ミカ 小学1年生くらいから、恥ずかしながら(笑)。そういう経験を通して、人前で歌うことに慣れたり、褒められたりすると「私、歌が好きなんだな」と思うようになっていきました。

 

ーー何を歌っていましたか?

 

ミカ 『崖の上のポニョ』です。

 

miyou それ、ちょうどさっき控室で話してた!

 

ミカ あとは演歌の『愛のままで…』という歌とか。お父さんが好きで覚えました。学校でもやっぱり音楽が好きで、高校は軽音部に入っていました。

 

ーー結海さんは?

 

結海 小さいころから表現をすることが大好きでした。おじいちゃんのガラケーに動画が残っているんですけど、家族で沖縄旅行に行ったときに、誰でも上がっていいフリーステージがあって、そこにめっちゃ駆け出していって一人で踊ったそうなんです。

 

miyou 踊ったん! すごいな!

 

結海 覚えてないんだけど(笑)。気付いたときには表現することが好きで、小学5年生のとき、友達に誘われて「地元の子どもが集まって楽しくやろう!」というコンセプトのミュージカルに入ったんです。

 

ーーミュージカルではどんなことをやったんですか?

 

結海 『みにくいアヒルの子』で、初舞台初主演をやらせてもらいました。それでだんだんと「歌が好きだな」と思い始めまして。「歌手になりたい」という道がぼんやりと浮かんできて、そんなときにリトグリのオーディションがあることを知り、受けることになったんです。

 

「M∞NSTER AUDITION」を受けたきっかけ

ーー引き続き、みなさんがリトグリ新メンバーオーディション「M∞NSTER AUDITION」を受けたきっかけも聞きたいです。

 

miyou 私はTikTokがきっかけでした。元々兄がやっていて、兄の知り合いに動画を撮ってレコーディングして編集してくれる人がいて、その人から「やったほうがいいよ」と勧められて。「サポートしてくれる人がいるならやってみようかな」と歌をアップするTikTokをやり始めたんです。でも、最初はまったくバズらなくて。難しいんやなあと思っていたんですよ。すっごくきれいな映像を作ってくださっていたのに。で、ひとつ、自分でものすごく適当に撮ったような「バズらなくてもいいや」みたいな動画をポンッとあげたら、ぶわーーっと再生回数が伸びて、100万回くらいいったんです。

 

ーーいきなり!? なぜだと思いますか?

 

miyou なんでだろう……絶対にバズるなんて思っていなくて、すっごい軽いノリで自分で撮ったのに。そういうもんなんやなあ、って思いました(笑)。それでほかの動画も再生回数が伸び出したんです。

 

結海 自分で撮ったからこそのオリジナリティが光ったんじゃない?

 

miyou ちゃんみなさんの『ハレンチ』のギター弾き語りなんだけど、見た目とのギャップというか「『ハレンチ』歌うんかい!」というのもあっただろうし、原曲と違う感じで歌ったのもよかったのかなあ? ほんとうにバズった理由がわからない(笑)。

 

ミカ (無言で微笑み拍手をする)ぱちぱちぱち

 

miyou そうしたら、たまたま今回のオーディションのスタッフさんが見つけてくださり「受けてみませんか?」と声をかけてくれたんです。ずっと歌手にはなりたいと思っていたけど、どういう形でなりたいのかははっきりとしていない時期で、「リトグリ!? 私がなれるのかな……?」とちょっと悩みました。今までの自分のイメージとかなり離れていると思ったけど、「チャレンジしよう! 一歩踏み出そう!」という直感で受けることにしたんです。

 

ーーそして一次審査は動画審査でしたが、どんな動画を撮りましたか?

 

miyou 中学と高校の文化祭で歌ったときの動画を送りました。

 

ミカ テレビで観た! 一瞬だけ映ってた!

 

ーーオーディションの模倣は朝の情報番組『THE TIME,』(TBS系)で放送されていましたが、そこに映っていたんですね。

 

結海 制服を着て髪も下ろしていて、「レアだ! miyouがJKだ!」って思った。

 

miyou もう二度と見られへんからね。

 

ーーミカさんはいかがですか?

 

ミカ 私もずっと「歌手になりたい」という夢があり、ソロよりもグループでやってみたいと思っていました。そんなときにリトグリファンの親友から「いま、こんなオーディションがあるよ」と教えてもらい、「本当!?」って。リトグリは大好きな曲もたくさんあって聴いていたし、「これは絶対に受けないと!」と、誘われたときから迷いもしなかったです。

 

ーーオーディション告知は7月後半でしたが、いつごろ知りましたか?

 

ミカ 結構遅くなって知りました。いつだっけ? 7月後半から始まって、締切が8月の……。

 

結海 募集が始まったのが7月25日で、締切が8月10日ですね。

 

miyou 結海、すっごい覚えてる。

 

ミカ 私が動き出したのは8月5日くらいかな。すごいギリギリで「やばい!」みたいな。実は7月後半にコロナ陽性になっていまして。

 

結海 言ってたね!

 

ミカ だから親友に聞いたときがちょうどまっただなかで「ああ! オーディション受けたい! でも……!」という状態で。体力がないからやる気も沸かなかったですし。で、治ったときにまだギリギリ間に合う状況だったので。

 

ーー急いで用意したんですね。

 

ミカ 自分の写真も送らなきゃで、家の適当なところでお母さんにカメラを構えてもらって、「いや……もうちょっと上で……」とか、めっちゃ時間をかけました(笑)。白い服を着て撮ったのが懐かしいです。

 

ーー動画はどこで撮りましたか?

 

ミカ 一人でカラオケに行き、リトグリがカバーで歌っていたゴスペラーズさんの曲『永遠に』を歌いました。2時間予約して結構テイクを重ねて。こだわりが強くて、聴いている人は「そんな変わらないだろう」と思うかもしれないですけど、「なんかここ、声が裏返ってるな……」って、何度も何度も歌い直しました。

 

ーー結海さんはどうでしたか?

 

結海 お母さんがネットで見つけて。「オーディションをするらしいよ」と教えてくれました。リトグリはもちろん知っていたし歌も好きですし、「受けたい!」と思いつつも、元々あるグループに入るのってすごく勇気がいることだと思いまして。ギリギリまで受けるかどうか迷って、ほんとうに締め切り日まで、8月10日まで迷っていました。

 

miyou だから細かい日付を覚えてたんや。

 

結海 そうそうそう! 10日になって、「やっぱり受けよう!」ってカラオケに走ったんです。それで一人で地味にスマホをセッティングして、家入レオさんの『未完成』を何テイクも重ねました。失敗したら、「演奏停止」ボタンを押すよりも「巻き戻し」ボタンを押したほうが早いことを知って、人生で初めて「巻き戻し」ボタンを押しました。

 

ミカ そんなボタンあったんだ!

 

結海 そうなの。最初は1時間予約したけど、足りなくて30分延長して、10日夜8時に動画を送りました。

 

ーーほんとうにギリギリ! 令和でよかったですね。昭和なら「デモテープを郵送せよ」でしょうから、間に合わないですからね。

 

miyou たしかに! 令和だからこその余裕やな。すばらしい。でもすごいよな。入るところまでを想像していたからこその、ギリギリまでの迷いやったもんな。

 

結海 逆にね(笑)。

 

miyou だってめっちゃ悩んだんやろ?

 

結海 だからこそ決め手は、「受かるわけないっしょ!」という気持ちが前に出てきたからなの。受けないよりも受けて落ちたほうが後悔しないかなって。

 

miyou わかる、結局それよな、決め手は。

 

結海 これも挑戦だ! いい機会だ! って思って。

 

ミカ (無言で微笑み拍手をする)ぱちぱちぱち

 

肌で感じたリトグリメンバーのすごさ

ーーそうして応募総数7002人から277人に絞られ、8月21日から各都市で二次審査が行われました。課題曲としてみなさんがリトグリの『世界はあなたに笑いかけている』を歌いましたが、ご自宅で練習したり?

 

miyou バイト帰りに、周りを気にしながら小さな声で練習していました(笑)。

 

ーー夜道をひとり歩きながら(笑)。

 

miyou 大阪でバイトしていたんですけど、「どこで練習しようかな」と常に考えていて。バイト中はビルの中で一人になる瞬間があるので、イヤホンで聴きながら「ふんふんふん〜〜♪」みたいな(笑)。歌うと響いてしまいので(笑)。

 

ミカ・結海 あはははは!

 

結海 控えめにね(笑)。

 

miyou これ初めて言ったわ(笑)。

 

ーー一次審査の合格発表から二次審査まで、結構期間が短かったですよね。

 

miyou そうなんですよ!

 

ミカ・結海 一週間!(目を合わせて)……!!

 

ーー見事にシンクロしてる(笑)。

 

結海 (笑)。一週間もなかったよね!

 

ーーミカさんと結海さんは関東在住ですが、おふたりは二次審査の東京会場で会っていますか?

 

ミカ・結海 会っていないんですよ。

 

miyou いちいちハモってんなあ(笑)。

 

ミカ (笑)。日にちが違ったんだよね?

 

結海 でも番号は一個違いだよね。

 

ミカ 私は23で。

 

結海 私24なんですよ。

 

miyou めっちゃ覚えてるやん!

 

ミカ 大事に番号シールを取っておいてあるから。

 

ーーではその時点ではお互いの存在は知らなかったんですね。

 

ミカ テレビで見て「他にはこんな子がいるんだあ」という感じでした。14人に絞られたこともテレビで知ったんですよ、「14人!? 少なっ!」って。

 

ーー二次審査で277人から一気に14人に絞られたんですよね。三次審査では、リトグリの3人と一緒にアカペラで『Jupiter』を歌い、そして自由曲を歌い、それがリトグリ公式YouTubeにアップされました。なかでもリトグリ『好きだ。』を歌ったミカさんの動画が、現時点で再生回数90万回とズバ抜けています。なぜだと思いますか?

 

ミカ いただいたコメントで多かったのは「リトグリっぽい!」で、たぶんみなさんリトグリさんがほんとうに好きなんだと思います。

 

ーーこの曲を選んだ理由は?

 

ミカ 歌詞を見ずに歌わなければいけなかったので、親友とよく聴いていてフルで歌えて好きな曲が『好きだ。』だったんです。

 

miyou 私もその理由で選んだかも。

 

ーーmiyouさんはAI『STORY』を、結海さんはHY『366日』を歌い、それぞれプロ顔負けの歌唱力と表現力でしたよね。そしてリトグリメンバーとの『Jupiter』はいかがでしたか?

 

結海 三次審査前から「もしかしたらこの先の審査でリトグリさんと一緒に歌えるんじゃないか」と、1%くらい思っていたんです。そうしたらほんとうにそうなったので「うわ! 予想が当たった!」と思って。実際に歌うと、「信じられない!」という感じでした。でもめちゃくちゃ楽しかったです。これでリトグリのみなさんと歌う機会が最後になるかもしれませんでしたし、悔いのないようにやろうと思いました。

 

miyou 私はまったく予想していなくて、「まさか!」という衝撃が大きかったです。今までグループで歌うことをしてこなかったし、ずっとハモリをやってきたプロと並んで歌ったときの衝撃は……すごいものがありましたね。

 

ミカ 私は『Jupiter』という選曲も意外だなと思ったし、アカペラというのもびっくりして。3人から「合わせるから好きなように歌っていいよ」と言われて。

 

結海 言われた!

 

ミカ 「きゃあ! これがリトグリか! さすが!」と思ったし、「ほ、ほんとうに好きなように歌っていいんですね……?」と歌い出したら、ほんとうに合わせてくれて。感動しました。

 

結海 私は歌い出しのときにめっちゃ息を吸いました。

 

miyou 「アカペラの歌い出しは息で合わせる」という鉄則、聞いたよな。

 

結海 そう、それを真似しようと思って。

 

合宿の思い出

ーーそうした三次審査で6人に絞られ、その後開催される有観客審査ライブに向けての2泊3日の合宿が始まりました。そのときにはお互いの存在は知っていましたか?

 

結海 私だけ、合宿メンバーの5人に会うのは初めてでした。三次審査が2日間あったので。だから入室する瞬間、緊張しました。全員知らない人だし、どんな景色を見たのか全然覚えてないかも。

 

miyou そうやった!

 

ミカ 私とmiyouちゃんは三次で一緒だったよね。

 

miyou そう、私がめっちゃ大阪弁で話しかけたよな。

 

ミカ おお、大阪だあ〜……って思って(笑)。

 

miyou 「緊張してますかあ!?」ってな。

 

ミカ 無理やり話を合わせたんですよ。「た、たこ焼き美味しいよね……!」って(笑)。「出汁で食うのが美味しいねん!」と返されて「えっ、ダッシュ!?」って。全然噛み合わなかった(笑)。

 

ーー(笑)『THE TIME,』でmiyouさんが紹介されるときは、かならず「ムードメーカー」というキャッチコピーが入っていましたが、その通りなんですね。

 

結海 そう! ムードメーカー中のムードメーカーで、大きな存在です。

 

miyou 女の子と話すときは、ガツッと入っていけるんですよね。

 

ミカ 接しやすいんですよねえ。

 

ーーありがたいですねえ。イチグループに一人はいてほしい……。

 

結海 あははは! 間違いないです(笑)。

 

ーーじゃあ合宿のときは、miyouさんとミカさんはすでに打ち解けていて。

 

miyou 合宿の日、駅で会ったんですよ。

 

ミカ 駅のトイレで会いました。「あ! どうも! 早く着きすぎちゃったかなあ」とか言いながら。

 

miyou それでコンビニでおにぎり買ってな。

 

ミカ 「何がいいかな?」「喉を通るやつがいいんじゃない?」って話したよね。

 

結海 私も別の合宿日、ミカちゃんと駅のトイレで会って一緒に行った気がする(笑)。

 

ーー合宿ではボイストレーニングやダンスレッスン、リズムの取り方などみっちりと練習する様子が『THE TIME,』でも放送されました。そんななか、候補者の一人が「みんなすごくうまくて、自信がなくなった」と感情を吐き出しながら泣く場面もありました。みなさんも一緒に泣かれていたように思いますが、そのときの感情を教えてください。

 

結海 6人ともそれぞれの不安があって、そんな想いを表に出してくれたことで、「自分も不安だったんだ」と一緒に泣いてしまったんだと思います。

 

miyou あれは合宿最終日だったんです。最終審査ライブに向けてパフォーマンスできるように練習していて、そのなかでみんな「上手くいかへん」とかいろいろな悩みにぶつかり、「今日で全部終わった」という瞬間の涙でした。一旦ほっとした涙だったり、いろいろとやってみるからこそわかる自分のできない部分への悔し涙だったり、それぞれあったと思います。

 

ーーどんな悩みがありましたか?

 

結海 やっぱり5人のレベルの高さにすごく驚いて。上手い子が集まることはもちろんわかっていましたが、「自分がこの中にいてついていけるのかな。大丈夫かな」という不安がいっぱいありました。

 

miyou 結海、泣いてたっけ?

 

結海 何度か泣いたよ。「自分、下手じゃん」って。オーディションが進むにつれて「大丈夫かな」って。

 

miyou わかりやすく横に並ぶからなあ。

 

結海 「この6人の中に入る資格はあるんだろうか」って。

 

miyou 結構ネガティブになってたんやな。

 

ミカ 私は音楽的なことについて「スキルを上げたい」などもちろんありましたが、自分のトーク力のなさにがっかりして泣いていました。

 

ーートークを披露する場面もあったんですか?

 

ミカ 随所でインタビューがあり、この日も「3日間、どうでしたか?」という質問を受けたときに、なぜかわからないんですけど真っ白になってしまって。一言も答えられなくて。

 

miyou 言いたいことはいっぱいあるのになあ。

 

ミカ それが出てこなくて。考えていることがあるのに、言葉にできない悔しさがこの日は結構目立っちゃって。

 

miyou 私もダンスが難しくてできない悔しさがありつつも、音楽的ではないところに不安がありました。ずっと空気を平和にしていたいから、どこか気を張っている部分があったんです。大阪から東京に出てきて、長い3日間でした。

 

ーー気遣いができる分、背負ってしまうんでしょうか。

 

miyou それは背負っているわけじゃなくて、やりたいからやっているんです(笑)。

 

ーーありがたい……。

 

結海 ありがたい! ほんとうにみんな大好き!

 

ミカ ありがとうね!!

 

(手を取り合いわちゃわちゃする3人)

 

結海 3人でのインタビューが初めてなもんですから、変なテンションですみません!

 

ーーそうなんですか!

 

ミカ だからずっとドキドキ、すっごい緊張してました……。

 

結海 ぎこちなくてすみません(笑)。

 

涙の最終審査ライブとこれからの目標

ーーそして11月14日、最終審査ライブが開催され、候補者6人でのパフォーマンスが多くのファンの前で行われました。力を出し切れましたか?

 

ミカ とにかく「楽しんでやろう」と考えていました。6人でのパフォーマンスが最後でしたしね。

 

ーー受かる・受からない、の次元ではなく。

 

ミカ そう、「最後は笑顔で楽しもう!」って。ファンの方たちの顔を見ると、自然と気持ちも上がりました。

 

結海 私も楽しかった一方で、実は悔いが残っています。今も見返すと「うわーーーー!」って悶絶します。オーディションが進むにつれて自信がなくなり、自分の歌のスキルもまだまだで、どんどん気持ちが落ちていき……と自分が縮こまっていたなかでのライブだったので。自分の中では納得がいっていませんでした。

 

ーーストイックですよね。

 

結海 気持ちだけは(笑)。まだ実力に現れていないけど、ストイックにやっていきたいタイプなんです。

 

miyou いつもインタビューで「課題を持ってやりたい」とか言っているもんな。私はライブは、最初アカペラから始まったんですが、その瞬間からずっと涙を堪えていました。

 

結海 わかるーーーー!!

 

ミカ ずっと練習していたからねえ。

 

miyou だからずっと声が震えていたんです。あんなに波のあるライブはないっていうか……いろんな感情が自分の中で揺れたり暴れたりしていて。今まで練習してきた全部の記憶が、ひとつひとつの歌の中にあるじゃないですか。「この歌のこの部分、めっちゃ練習したな」とか、そういうことをすごく考えながら歌って。どの瞬間も「絶対に心のなかに納めたい、逃したくない」と思いながら、みんなと目を合わせて楽しく歌いました。

 

ーーライバルという感覚ではないですね。

 

ミカ ライバルだなんて思ったことない。

 

結海 一緒にあがっていく存在です。……待って、めっちゃ思い出したわ今……。

 

miyou ん? なんか泣きそうになってない?

 

結海 泣きそう!!

 

ミカ やだあ……(涙)。

 

miyou えーーー!! 私は泣きません(笑)

 

結海 だってmiyouの言葉があの日の風景を思い出されるからさあ!(涙)さっきミカちゃんと目を合わせて「やばいよね、これ。泣くよね……?」って、ね?

 

ミカ ね! せっかくメイクしてもらったのに!

miyou カメラマンさん、泣いているふたりを撮らなくていいんですか?

 

ーーありがとうございます(笑)。その審査ライブでみなさんがリトグリ新メンバーとして選ばれ、12月14日にリリースされた新体制での新曲『Join Us!』のMVを観ると、グッと来ますよね……。

 

miyou たしかにあのMVはやばいです。

 

結海 ね! 私、電車の中で観ちゃったんです。ダメですよねえ、観る場所を間違えました(涙)。

 

ミカ ううう〜〜(涙)。

 

結海 せっかく一瞬だけ涙引っ込んだのに!(涙)

 

ーー今の涙は、どんなことが込められた涙ですか?

 

結海 5人の仲間たちがいい子すぎて……(涙)

 

ミカ ううううう〜〜(涙)、ちょっとティッシュくださいぃ……。

 

miyou 私はティッシュ大丈夫です、1mmも涙出ていないので(笑)。

 

ーーひとりだけめっちゃさっぱりしてる(笑)。

 

結海 みんな本気で頑張っていたし、「このなかから誰かが落ちるんだ」と考えただけで、当時から不安定になっていました。もちろん私も落ちるかもしれないし、自分が受かっても誰かが落ちるというこの状況に……(涙)。

 

ミカ すみません、泣いちゃって……。

 

ーー存分に泣いてください! リトグリメンバーに選ばれ、ご家族やご友人など周囲の反応はいかがでしたか?

 

ミカ 元々優しい親なんですが、活動で忙しくなるからとより体調を気にしてくれたり、支えてくれています。

 

結海 家族は「夢が叶ってよかったね」と祝福してくれて、友達は祝福してくれつつも変わらず仲良くしてくれるので、この関係をずーっと大事にしていきたいと思っています。

 

miyou みんな喜んでくれました。

 

ーーTik Tokのきっかけを作ったお兄さんの反応はいかがでしたか?

 

miyou お兄ちゃんは笑ってたかも。「えええー!(笑)」って。

 

ミカ 会ってみたい!

 

結海 まだ会ったことないからね。

 

ミカ これからお互いのご家族のこともね、自己紹介し合おうね。

 

miyou そうね!

 

ーー最後に今後の目標を教えてください。

 

miyou いまでもリトグリに加入したことが信じられない瞬間もあるし、応募から今に至るまでの期間が短いので、「気付いたらここに立っていた」という感覚もありますが、一緒に頑張ってきた仲間や以前のリトグリのメンバーの方々など、いろいろなことを背負った私たちが入ってきたからには、”新しいリトグリ”として、今までになかった部分を発信して「こんなリトグリもあるんやね」と思ってもらえる存在になりたいと思っています。

 

ミカ まだ「新人さん」として見られると思いますが、これからもっとスキルを成長させて「プロ!」と思われるようなかっこいい一員になりたいです!

 

結海 リトグリさんにもまだやったことがないことがある、という話を聞きまして。たとえばドームに立つことなど、それを6人で叶えたいと思っています。それに、ずっと観てきた紅白に出たり、ゆくゆくは世界に……という目標も掲げたりしているので、言語も頑張りつつどこに行っても誇らしいグループの一員になっていきたいと思います。

 

全員 (無言で微笑み拍手する)ぱちぱちぱちぱち

 

miyou 自分たちで自分たちに拍手しちゃった(笑)。

 

 

【3人へのスペシャルアンケート】

1)チャームポイント
2)特技
3)お好きな有名人
4)自分が一番大切にしてるもの
5)何か集めているもの
6)今年の個人的目標

 

 

miyou

1)ほっぺ
2)安くて可愛い古着選び
3)藤井風、Beyonce、Michael Jackson 、星野源、清水翔太
4)大阪の友達から上京する時にもらった手紙を東京にも持ってきています。たまに読んで元気だします!
5)服(ずっと集め続けてます)
6)頑張ったと納得出来る1年にしたい。大きな舞台に向けての大きな一歩を踏み出せる1年にしたい。

 

ミカ

1)笑顔
2)クレヨンしんちゃんのものまね
3)広瀬すずさん
4)お母さんからおさがりのピアス
5)シュシュ
6)新メンバーという印象をなくし、ちゃんと認められるような大きな存在になりたい

 

結海

1)眉毛と横顔をよく褒められます
2)口笛
3)平手友梨奈さん
4)生まれた頃からもっているプーさんのぬいぐるみ
5)意図的ではないですが、気づいたらプーさんグッズが増えている。
6)歌を自分のものにして届ける。

 

【information】
「Little Glee Monster Live Tour 2023 Join Us!」2023年1月28日(土)大阪・オリックス劇場EP「Fanfare」2023年3月22日(水)発売通常盤:CDのみ 1980円(税込)初回盤A:CD+BD特典付き ※BD内容は1/7の人見記念講堂ライブのライブ映像 4180円(税込)初回盤B:CD+フォトブック特典付き ※フォトブック内容は人見記念講堂ライブの模様 2860円(税込)