エンタメ
2023/2/14 6:30

新感覚YouTuber芸人の勢いがとまらない! 2023年知っておきたい3組

2023年にヒットが予測される芸人をその道のプロが解説。“知らんけど”とならないガチのネクストヒットをご覧あれ!

※こちらは「GetNavi」2023年2・3月合併特大号に掲載された記事を再編集したものです。

 

トレンド予報

企画力のある芸人たちが独自路線の動画で人気を博す

お笑い評論家

ラリー遠田さん

ライター・お笑い評論家。1979年生まれ。主な著書に「お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで」(光文社新書)がある。

いまや芸人がYouTubeチャンネルを運営するのは珍しくなくなりました。かまいたち、霜降り明星、チョコレートプラネットなどテレビの最前線で活躍する芸人たちもYouTubeに力を入れています。そんななかで、芸人ならではの企画力でバズる動画を量産する隠れた人気者が次の3組です。

 

【Key Personはコチラ!】新感覚YouTuber芸人

【その1】ジェラードン「ジェラードンチャンネル」

登録者数100万人を達成、サムネイルだけで笑えるコント

高校の同級生でコンビを組んでいたアタック西本と海野裕二、同期のかみちぃで2008年に結成。KOC 2021ファイナリスト。かみちぃ扮する「如月マロン」の地下アイドル握手会ネタをきっかけに再生回数が急増し、現在登録者数が100万人を達成した。

 

コント動画の人気の秘密は、サムネイル画像のキャッチーさ。「父親かと思って話してたら引きこもりの生徒自身だった」「お互い消化試合のお見合い」など、内容がひと目でわかるキャッチコピーと画像の組み合わせで見る者を惹きつけます。

↑再生回数1位の「貫禄ありすぎて、父親と間違われる引きこもり生徒」。先生目線で進むストーリーと、貫禄あるタケノリ君との掛け合いが絶妙だ

 

【その2】きしたかの「高野さんを怒らせたい。【きしたかの】」

業界人からの注目度が高い、つい“怒らせたくなる”ドッキリ

中学校の同級生コンビ。コント中心だが2019年末から漫才にも取り組み、M-1グランプリ2022では準々決勝に進出。ANN「佐久間宣行のオールナイトニッポン0」でも話題に上がるなど、テレビディレクターたちも注目する。

 

ボケ役の岸 大将があの手この手でツッコミ役の高野正成を怒らせるドッキリ動画で話題に。業界内注目度の高いコンビであり、きっかけがあれば一気にブレークしそうです。

↑210万回再生されている1番人気ドッキリ動画。高野さんがドッキリと気付くまでのドキドキと、気付いてからのツッコミの2度おもしろい

 

【その3】ニッキューナナ「ニッキューナナch」

常にギリギリを攻めながらカラッとした下ネタがユニーク

創価大学落語研究会にて2016年に結成。「今の時代に真っ向から逆らうセクハラコント」と称され、AbemaTVの人気番組「シモネタGP2021」で準優勝に輝く。TikTokでは“学校あるある”に少しエロのエッセンスを加えた動画が若者からも支持されている。

 

突き抜けた下ネタコント動画で人気を博している異色の男女コンビ。アダルトな題材をカラッと明るく笑えるネタに仕上げているところに、非凡なセンスを感じます。

↑TikTokでも人気の「(ニッキューナナの)学校あるある!」。下ネタが苦手な人もクスッと笑える軽い動画短編集なので、何も考えずに楽しめる

 

【このトレンドも見逃せない!】脚本家芸人

演者としてだけでなく裏方でも才能を開花

コントユニット「ダウ90000」の蓮見翔、お笑いコンビ「かもめんたる」の岩崎う大など、ドラマや舞台の脚本を手がける芸人が注目を集めている。その路線で活躍するバカリズム、劇団ひとりなどに続く存在となりそう。

蓮見 翔

 

かもめんたる

 

【このトレンドも見逃せない!】ギャル芸人

見た目も中身も生粋のギャルがノリの良さで愛される

お笑いコンビ「エルフ」の荒川、お笑いトリオ「ぱーてぃーちゃん」の信子と金子きょんちぃが、見た目も中身も生粋のギャルである「ギャル芸人」としてじわじわと人気を伸ばしている。芸人離れした明るさとノリの良さが魅力。

エルフ

 

ぱーてぃーちゃん