お菓子しか食べられなかった英少年、意外な方法で「偏食」を改善

ink_pen 2023/10/19
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お菓子しか食べられなかった英少年、意外な方法で「偏食」を改善
佐藤まきこ
さとうまきこ
佐藤まきこ

大学時代に細胞培養の研究を専攻した後、メディア・広告の世界へ。雑誌編集者や広告のプランナー、コピーライターとして長年経験を積み、フリーランスのプランナー、エディターとして活動中。ハワイ、オアフ島在住。Instagram: @hawaii_milestone

お菓子以外の食事を与えると、叫んだり吐き気をもよおしたり……。そんな反応を見せ続けていた子どもが、お菓子以外の食べ物を食べられるようになった方法は、催眠術によるものでした。

↑どうすれば止められるのか…

 

英国のイプスウィッチで暮らすロッコ君(8歳)。普段、彼が食べている物はポテトチップス、チョコレートバー、チョコレートソースだけ。母親が、野菜やチキンナゲットなどの食べ物を与えようとしても、叫んで拒否して、吐き気を感じることすらあるそう。

 

そんなロッコ君は、ただ単に好き嫌いの激しい子どもというわけではなく、回避・制限性食物摂取症(ARFID)を患っているようなのです。ARFIDは摂食障害の1つですが、拒食症、過食症とは異なり、極端な偏食を見せ、時には食べ物に対して恐怖を起こす可能性もあるそう。

 

また、ARFIDは4歳頃までに症状が出てくる傾向があるといいます。ロッコ君の場合も、食べ物の好き嫌いは離乳食を食べ始めた頃から見られ、クラッカー、ビスケット、チョコレートなどのお菓子ばかりを食べていたそうです。

 

そしてロッコ君が、栄養士や心理学者などと会い、ARFIDという症状を知り、彼がそれにあてはまること可能性が高いことが判明したというのです。

 

ロッコ君は、摂食障害の治療を専門に行う催眠療法士のセッションを数回受け、ホウレンソウ、リンゴ、ナシを食べたそう。そして今では、お菓子以外の10種類以上の食べ物を食べられるようになりました。

 

子どもでも大人でも、スナック菓子ばかりの食生活を送る人は少なくありませんが、そんな人の中にはロッコ君のような症状を持っている人もいるかもしれません。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. ‘Fussy’ boy, 8, who lived on chocolate bars, Nutella and Pringles and cried if given chicken nuggets can finally eat normally after being hypnotised. October 17 2023

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