ソニー、AIを活用した「DualSense」を開発中? 海外で特許が公開される

ink_pen 2023/12/6
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ソニー、AIを活用した「DualSense」を開発中? 海外で特許が公開される
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

PlayStation 5用のワイヤレスコントローラー「DualSense」は発表当時、ハプティック(触覚)フィードバックやアダプティブトリガーなどの新機能が注目を集めました。もしかしたら、そのDualSenseの新バージョンが開発されているかもしれません。そんな可能性を示す特許文書が新たに公開されたと海外メディアが報じています。

↑新機能を開発中?

 

ゲーム情報メディアのGameRantは、11月30日に公開された特許を発見。そこでは、機械学習モデルを使ってプレイヤーの行動をモニターし続け、いつ手助けが必要になるかを判断する予測支援ソリューションが説明されています。

 

「プレーヤーが行き詰まりそうだ」とこのシステムが判断した場合、コントローラーのボタンを点灯させて注意を引きつけ、次の操作を提案するという流れのようです。

↑新たに公開された特許。ゲームに詰まるとボタンやスティックを光らせて操作を教えてくれる仕組み

 

こうしたボタンのヒントは、コントローラーのタッチパッドにも表示されます。例えば、「Xボタンを押す」「スティックを左に」「R1を押す」という具合。DualSenseのタッチパッドをタッチ画面に置き換える可能性を示す特許は以前にも申請されていました

 

点灯するのはトリガーを含むボタンだけではなく、左右のアナログスティックも対象となっているようです。

 

こうした機械学習によるプレイヤーのサポートはかなり目新しい考えですが、操作を助けるためにボタンを点灯させるアイデアは前例がないわけではありません。例えば、最近のRazer製ゲーミングキーボードは全てRazer Chroma Profilesに対応しており、開発者もプレイヤーもゲームごとに操作キーを分かりやすくするようにライティングを変えることができます。

 

ただし、ソニーが特許を取得したとしても製品化されるとは限りません。データや統計を提供するStatistaによれば、ソニーは2022年だけで1400件近い特許を申請しており、それらが全て実用化するとは考えにくいでしょう。

 

とはいえ、最近のゲーミングPCは「光る」のがお約束。そのブームがPS5や家庭用ゲーム機にもやって来るのかもしれません。

 

Source:GameRant

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