明治末期の北海道を舞台に、アイヌ埋蔵金争奪戦の行方を描いた映画『ゴールデンカムイ』が1月19日(金)より公開。原作とアニメファンの中で、大人気のキャラクターである谷垣源次郎役を演じる大谷亮平さんに、谷垣の魅力から役作り、続編への期待まで語っていただいた。続けてGetNavi web恒例の今ハマっているモノ・コトについて聞く。
凄まじい継続力と熱量「ピアノを買ってきました」
──GetNavi webということで、大谷さんが今ハマっているモノはありますか? 集めているモノや現場に必ず持っていくモノなど。
大谷 それが、物欲が全くないんですよね……。何かあったかな…… 本当に、ないですね……。モノではないですが、バレーボールはずっと続けています。
──10歳から始められて現在も続けられているとか。バレーボールの魅力について教えてください。
大谷 これといった理由はなく、ただ好きなんです。今43歳なので、若い子ばかりの大会に出るのはしんどくなってしまいましたが(笑)。40歳以上のシニア枠の大会だと、みんなどこか痛めていたり、怪我をしていたりします。それでも鞭打って頑張っているみんなの姿が、自分にとって励みになるんです。腰をひねって、ジャンプして、足をつりながら頑張っている姿、なんかいいですよね。
──いいですね。「バレーを続けてきてよかった」と思えるエピソードはありますか?
大谷 バレーボーラーは自分のジャンプ力を測る時に、「バスケットゴールのリングにどこまで届くか」ということをやります。僕も中学で挑戦し始めました。最初にリングに触れられた時の感動は今でも忘れられません。そんな思いを抱えながら、去年の夏に久しぶりにやってみたら、なんとリングを掴みかけたんです! 高校のピーク時にも近い高さで、その時「バレーを続けてきてよかった!」と涙が出そうになりました。
──やはり今後もバレーは続けていきたいですか?
大谷 生活の一部なので、もうやめられないというか、やめる理由がないです。身体が動かなくなるのも嫌ですが、仕事で試合に出られない時も辛いですね(笑)。怪我さえしなければ、身体だけでなくコンディション作りなど、俳優業に生かせるスポーツだと思っているので、怪我に注意しつつ今後も地道に続けていきたいですね。
──ピアノが趣味だとも伺いました。
大谷 そうだ! ピアノを忘れていました(笑)。小学生の時に少しだけ「バイエル」(ピアノの教則本)を弾いていましたが、コロナ禍で突然「この曲を弾いてみたい!」という衝動に駆られてピアノを買ってきました。エンニオ・モリコーネが作曲した『Love Affair』(映画『めぐり逢い』テーマ曲)という曲です。僕は楽譜が読めないので、耳コピして、忘れないように毎日練習していました。今でも2週間に一度ぐらいは弾くようにしていて、実は『ゴールデンカムイ』のロケでも「ピアノが弾けるところはないかな?」と、できる場所を探しました(笑)。
──耳コピはすごいですね。なぜ『Love Affair』だったのですか?
大谷 以前パリでCMを撮った時のメイキング映像をいただき、そのBGMが『Love Affair』でした。あまりにきれいなメロディーだったので「いつか弾いてみたい」と思っていましたが、挑戦しては断念してを繰り返していたんです。そのBGMには、浅田真央さんがソチオリンピックで使われたラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」もありました。とても難しいんですよ! これも耳コピして、自己満レベルでちょっとだけ弾けるので、この2曲は死守したいです(笑)。
映画『ゴールデンカムイ』
1月19日(金)全国公開
(STAFF&CAST)
原作: 野田サトル『ゴールデンカムイ』(集英社ヤングジャンプ コミックス刊)
監督:久保茂昭
原作:野田サトル
脚本:黒岩勉
音楽: やまだ豊
主題歌: ACIDMAN「輝けるもの」(ユニバーサル ミュージック)
アイヌ語・文化監修: 中川裕 秋辺デボ
出演:山﨑賢人、山田杏奈、眞栄田郷敦、工藤阿須加、柳俊太郎、泉澤祐希、矢本悠馬、大谷亮平、勝矢、高畑充希、木場勝己、大方斐紗子、秋辺デボ、マキタスポーツ、玉木宏、舘ひろし
(C)野田サトル/集英社 (C)2024映画「ゴールデンカムイ」製作委員会
公式サイト:https://kamuy-movie.com/
(STORY)
日露戦争での鬼神のごとき戦いぶりから「不死身の杉元」の異名を持つ杉元佐一(山﨑賢人)。ある日、彼はアイヌ民族から強奪された莫大な金塊の存在を知る。金塊を奪った「のっぺら坊」と呼ばれる男は、捕まる直前に金塊を隠し、その在処を暗号にした刺青を24人の囚人の身体に彫って彼らを脱獄させた。金塊を見つけ出すべく動き始めた杉元は、野生のヒグマに襲われたところをアイヌの少女アシㇼパ(山田杏奈)に救われる。彼女は金塊を奪った男に父を殺されており、その仇を討つため杉元と行動をともにするが、大日本帝国陸軍「第七師団」を率いる鶴見篤四郎中尉(玉木宏)と、戊辰戦争で戦死したとされていた新選組副長・土方歳三(舘ひろし)も、それぞれ金塊の行方を追っていた。
撮影/映美 取材・文/くれい響 ヘアメイク/MIZUHO(vitamins) スタイリスト/カワサキタカフミ