ジュネーブで開かれているSIHH2017で発表された新作から、注目モデルを現地より発信していきます。今回は、ジャガー・ルクルト。昨年にレベルソ生誕85周年に合わせてコレクションが一斉再編されたのを受け、今年は主にレベルソ・クラシックにバリエーションが追加されました。
レベルソといえばやはり手巻きが欠かせない
昨年発表された「レベルソ・クラシック」はすべて自動巻きだったので、これが標準仕様になるかと思いきや、さっそく手巻きモデルが出てきました。手巻きのモノフェイスとデュオフェイスは、どちらもミディアムとラージの二つのサイズで展開。共に縦・横の長さは自動巻きのモデルと同様ですが、少し厚みが抑えられています。
気になる価格は、モノフェイスのミディアムが67万5000円で、ラージサイズは69万1200円。このサイズ感を求めていた人は、価格面も含めてかなり魅力的に映ると思います。
写真左は昨年の発表の自動巻きモデル。これに今年はブレスレットタイプが加わりました。右の二つはモノフェイスのスモールセコンドモデルのミディアムとラージ。
ジャガー・ルクルト「レベルソ・クラシック・ミディアム」ブレスタイプ 予価99万9000円/Ref.Q2538120/今春発売予定
ジャガー・ルクルト「レベルソ・クラシック・ミディアム・スモールセコンド」予価67万5000円/Ref.Q2438520/今夏発売予定
ジャガー・ルクルト「レベルソ・クラシック・ラージ・スモールセコンド」予価69万1200円/Ref.Q3858520/今夏発売予定
要注目は“カジュアルシック”なマスター・コントロールの新作
今年はマスター・コントロールの生誕25周年。この節目の年に、新しいデザインのラインが加わります。
文字盤はヴィンテージ感のあるデザインですが、スケルトン針を組み合わせることで現代的な雰囲気も漂います。三針モデルは67万5000円という価格。「レベルソ・クラシック・スモールセコンド」にも言えることですが、スイスを代表するマニュファクチュールの入門機としては、これ以上ないモデルと言えます。
また従来のマスターからは、「アズライトブルー」という深みのある文字盤色が新たに使われたバリエーションも登場。ウルトラスリムのリザーブ・ド・マルシェは、このクオリティで98万8200円と、100万円以下に抑えてきました。
このほか、レディス系やコンプリケーションからも多くのバリエーションが登場。時計好きが期待するような新型ムーブメントの発表はありませんでしたが、例年通りの大量の新作が発表されました。着実に選択肢を広げてきたジャガー・ルクルトから、今後も目が離せません。