BASELWORLD2017で発表された新作を取り上げていきます。今回は、ブライトリング。毎年、数多くの新作を発表していますが、2017年の新作で特に注目したいのは、ブレス仕様で90万円代を切ったクロノマットの日本限定と、独自素材ブライトライトを使って24万8400円というコルト スカイレーサーです。
日本だけで甦るライダータブ付きのクロノマット
ブライトリングのクロノマットは、言わずと知れたパイロットウオッチの永世定番。数多くのバリエーションに加え、マザー・オブ・パールを使った日本限定モデルなどもこれまでに複数発表されてきました。
しかし、今年の日本限定である「クロノマット JSP」はひと味もふた味も違います。
現行モデルではベゼルのタブが一体型ですが、最新の限定では1984年のオリジナルモデルから30年以上も愛されてきた4か所のライダータブが復活。15と45のタブを入れ替えて、逆回転防止ベゼルを経過時間計測用からカウントダウン用へと切り替えるなど、かつての応用テクニックが使えるようになりました。
アワーマーカー付きのベゼルにサテン仕上げを施した点も特徴となっています。
もちろん現行モデルと共通のハイスペックは踏襲。ムーブメントは自社開発・製造の自動巻きクロノグラフムーブメントCal.01を搭載し、防水性は500mを確保。グローブを装着した状態でも操作しやすい大型のリューズとプッシュボタンも健在です。
これだけでも十分に魅力的ですが、さらに「買い」の決断の背中を押すのが、この時計に設定された価格。なんとブレスレット仕様で90万円を切るプライスとなっているのです。現行モデルとスペック変わらず、約10万円も下げてきたところにブライトリングの男気を感じます。
久しぶりに20万円代前半で買えるブライトリングが登場
現行のラインナップでは、コルト クオーツがエントリーモデルという位置付けでしたが、それを下回る価格のモデルが同じコルトのシリーズから発表されました。
新作コルト スカイレーサーは、世界最大規模の航空イベント、レッドブル・エアレースでブライトリング・レーシング・チームが採用するエアロバティックす機MXS-R スカイレーサーにちなんで開発されたもの。
直径45mmのケースには、チタンの約1/3、スチールの約1/6の軽量さを誇る2016年発表の独自素材「ブライトライト」を採用。この素材は、傷のつきにくさ、牽引耐性、腐食耐性、耐磁性、温度耐性、アレルギー耐性など、数々の特長も備えています。
搭載するのは、同じくブライトリングが誇るCOSC公認クロノメーター取得のスーパークォーツ・キャリバー。防水性は100mを確保しています。
12時側に縮尺スケール、6時側にcm/inchのスケールがついたブラックラバーストラップは、簡単に取り外し可能。実践的に活用できます。
ブライトリングは、今年からチュードルとムーブメントの相互供給を行うという発表もあり、バーゼルワールドは多方面で話題が豊富。超戦略的な価格の2モデルも間違いなく売れるでしょうし、2017年はブライトリングから目が離せません。