今回は筆者が個人的に注目している「PONY(ポニー)」の「TOP STAR(トップスター)」というモデルを紹介します。同モデルはプーマのスエードやアディダスのガゼルとならぶ不朽の名作で、ポニーを代表するコートシューズ。なぜいまになってポニーのトップスターが要注目なのかというと、昨今では年々、コートシューズ人気が加速しているからです。
ポニーとは、1972年にアメリカで誕生したフットウエアブランドです。5年後の1977年には、同ブランドのボクシングシューズを履いたロドリゴ・バルデスがベニー・ブリスコーを破り、世界タイトルを獲得。その名を全米に轟かせました。そして1986年、ダラスで行われたNBAオールスターゲームのスラムダンクコンテストでは、ポニーのバッシュを着用したスパッド・ウェブ(※)が同コンテストを制覇。スポーツ市場においても、同ブランドは輝かしい経歴をもっているのです。
※)史上最小のスラムダンクコンテスト覇者。身長はわずか170cmながら、爆発的な跳躍力を武器に豪快なダンクを連発し、ファンを魅了した。
そんな背景もあって、ポニーの代表作であるトップスターがあらためてスニーカー史上を賑わせるのではないかと筆者は予想しています。もちろん、同モデルには注目されるべき要素もたくさん備えられているので、まずはディテールをご覧いただきましょう!
シンプルな見た目にも多くのこだわりが満載!
アッパーの素材にはスエードを使用。その表面に四角形の網状の押し型が施すことで、エキゾチックレザーを連想させる落ち着いた雰囲気を演出しています。
シュータンにはポニーのロゴが入ったパッチを装備。アッパーのカラーリングに合わせて余分な色は使わないことで、シンプルな表情に仕上がっていますね。
サイドにはポニーではお馴染みのシェブロンマークを大胆に配置。とてもシンプルですが、しっかりとした存在感があります。
ヒールにはスエード素材のオーバーレイが配置されていて、そこにポニーロゴのプリントも。ブラックのスエード素材を使うことで、ほど良いアクセントとして機能しています。
筆者はポニーに特別な想いがありまして、1990年代後半の若かりし時代にN.Y.&ニュースクールハードコアに命をかけていたころ、PONYの「NY」の文字が入ったスニーカーが欠かせませんでした。当時通っていた渋谷の某ショップスタッフから「向こうのキッズたちの間でポニーが流行っている」と聞き、履き始めたのがきっかけでした。
ほかにもエアフォースIのNYCモデルなど、ヘビロテになる条件はズバリ「NY」だったのです。そんな懐かしさもあり、もっと多くのスニーカーファンにポニーを履いてもらいたいと思っています。レトロな印象がまだまだ強いかもしれませんが、コートシューズが人気の昨今では逆にいまっぽい存在といえるでしょう。ぜひ一度お試しあれ!
ポニー トップスター/171-BG2
1万2744円
1972年にニューヨークで生まれたフットウエアブランド「ポニー」を代表するクラシカルモデル。どんなコーディネートにもマッチするシンプルなデザインが特徴です。
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