普段の何気ない行為が、あなたの大事な時計にダメージを与えているかも……!? そこで今回はセルフケアに慣れていない方にも分かりやすく、夏にやりがちな“あるあるNG行為”を解説。良かれと思った行為が時計の寿命を縮めることになるので要注意です!
【NG行為 1】汗や脂汚れは水拭きで落とす
汗をかいた後などは、皮脂汚れやベタツキ汚れを濡れたクロスで拭き取りたくなりますが、時計ケアではNG行為。時計はプラスチックやゴムなどのパッキンで防水性を確保していますが、経年劣化でその密封性=防水性が低下することや、(時刻合わせ後など)リューズをしっかりと締め忘れるなど、不測の事態も起こりうるため。時計内部に湿気や水気が浸入すれば重大トラブルに発展するので、万が一の事故を防ぐためにも、「ケースは乾拭き」を鉄則にしておきましょう。
【NG行為 2】プールや海での使用後はシャワーで洗い流す
海やプールなどで時計を使った後は、単に乾拭きするだけでは雑菌や汚れが除去できず、匂いやサビの原因となるので、確かに洗い流すケアは必要。でも、シャワーや水道水などを当てると想定外の方角から、想定外の高い水圧が時計にかかるので実は危険な行為なんです。洗面器などに水かぬるま湯を張り、その中でクロスやブラシで優しくケアするのが正解。ケア後は風通しの良い場所で、しっかり乾燥、この正しい手順を覚えて来ましょう。
【NG行為 3】ブレスの汗を拭かずに置いておいた
ブレスを着けていてかゆみを感じることはありませんか? 稀に金属アレルギーの事例もありますが、原因は汚れが堆積しバイ菌が繁殖しているから。汗をかいたり皮脂をそのまま放置すると、素材が腐食しサビてしまうことも。肌への深刻なトラブルを招く可能性があるので、定期的なケアを行いましょう。汚れの場合なら超音波洗浄(3000円前後)、腐食の場合は新品交換(2万円前後)が原則です。
【NG行為 4】車のダッシュボードに時計を置きっぱなし
強い日差しがある時期は、車のダッシュボードの上などに無造作に時計を置かない、という点にも注意しましょう。日光にさらされた車内では時計内部も高温となり、文字盤塗料や機械油の劣化、パッキンの変質など、さまざまなトラブルを招く危険性アリ。アウトドアでの使用時やドライブの休憩時などには十分に用心を!
特に夏は、汗や汚れ、水分、熱さなどによるトラブルが起こりやすい時期。記事をご覧になっている皆さんの中にも、NG行為に心当たりがあった方もいるかもしれません。正しいケア手順などを知らなかった方は、これを機に日々のセルフケアに役立ててみてください。