2018年の国際高級時計展(SIHH)におけるロジェ・デュブイのハイライトは、ランボルギーニとのコラボレーションウオッチでした。特別に開発されたデュオトールや新開発のストラップ変更システムなど、まさに強力タッグの象徴ともいうべき一本に仕上がっています。
エクスカリバー アヴェンタドール S
ロジェ・デュブイとランボルギーニの開発担当者が作り出した世界限定88本のスーパーカーならぬスーパーウオッチ。モデル名の通り、ランボルギーニが誇るスーパーカー「アヴェンタドール S」に着想を得て作られており、ディスク表示式のパワーリザーブインジケーターを備えたプレートは、まさしく伝統のV12エンジンそのものとなっています。
さらにその先には、新機構「デュオトール」を搭載しています。このディファレンシャルギアをリンクさせたダブルスプリングバランスは、2×4Hzという振動数によって重力がメカニズムに与える影響を抑えながら高精度を実現。その精度を強調するためジャンピングセコンド機構が採用されています。しかもジュネーブ・シール取得。さすが2つのスーパーブランドのコラボレーションといえるでしょう。
ケース素材も、ランボルギーニが車体に採用しているC-SMCカーボンをするこだわりよう。極め付きはストラップの換装システムは、バックルまで取り外すことが簡単にできます。
この仕様を目指したロジェ・デュブイ曰く、「ピットイン時のタイヤ交換よりも早いストラップ交換を」。ストラップの交換システムは様々なブランドが採用しているところですが、ロジェ・デュブイの最新作は一歩先を行く仕様となっていました。