ファッション
ホン・モノ・ケイカク
2015/5/14 19:10

コインがの取り出しやすさに感動! イタリアンレザーのギャルソン財布

レジで小銭がうまく取り出せずあたふたしてしまった……そんな経験をお持ちの方は多いでしょう。もしデートだったら、カッコ悪いお会計シーンになってしまうかもしれません。そんな方におすすめなのが今回紹介する「ギャルソン財布」です。

 

150514-2

 

「ギャルソン」とは、主に欧州の飲食店で働くホールスタッフの意味。あちらで主流の各テーブルでの個別会計が主流なので、ギャルソンたちはキャッシュレジスターとして大量の小銭を効率よく扱わなければなりません。そんな文化のもとに発展したのが、「ギャルソン財布」でした。

 

今回紹介する商品は、東京のカバン職人が、欧州のギャルソンが使う独特な形状の財布をリファイン。日常使いしやすい長財布に仕上げました。たっぷり入って取り出しやすいコイン収納や、機能的なWフラップ、レザーの美しい素材感など、見どころ満載な逸品です。

 

実用性と存在感を兼ね備えた、使って心地よい長財布

オーソドックスなギャルソン財布は、2枚のフラップで2つのコンパートメントへアクセスできるダブルフラップ構造が大きな特徴です。このデザインに対し、無上の愛を感じているのが、東京のカバン職人集団ブランド「ビアベリー」。GetNaviがプロデュースした別注品を販売するセレクトショップ、ホン・モノ・ケイカクではすでに同ブランドの別注ショルダーバッグを販売中ですが、その技術力を信頼して今回消化する長財布をオーダーしました。

 

本品は、伝統的なダブルフラップ構造を踏襲しつつ、素材や硬貨収納部に重なる革の枚数を減らすことで、既存のギャルソン財布よりも薄くすることに成功。さらに、2つのコンパートメントそれぞれにカードホルダーを配置するなど、財布としての使いやすさも追求しています。その裏では、熟練の職人がカバン作りの思想を盛り込みながら、何度もサンプルを作っては自ら使い込み、実用性の高さを突き詰めました。

 

150514-3
↑硬貨収納部の使いやすさこそ、ギャルソン財布の真骨頂。写真のように大きく開くので、視認性と取り出しやすさは抜群です。カードポケットも取り出しやすさを考えて、縦方向に。中央にあるビアベリーのユニークな刻印が印象的です

 

↑表側のフラップを開けたところ。巨大な硬貨収納部のとなりに、紙幣収納部がレイアウトされています。このフラップを開けるだけで、使用頻度の高いカード、紙幣、硬貨を素早く出し入れ可能。紙幣の収納力も十二分です
↑表側のフラップを開けたところ。巨大な硬貨収納部のとなりに、紙幣収納部がレイアウトされています。このフラップを開けるだけで、使用頻度の高いカード、紙幣、硬貨を素早く出し入れ可能。紙幣の収納力も十二分です

 

↑2枚目のフラップを開けたところに、3つのカードポケットを装備。常に持ち歩きたいものの、取り出す頻度は低い免許証などは、こちらに収納できます。カードポケットのマチに余裕があるの、2枚ずつ程度なら重ねて入れることも可能です
↑2枚目のフラップを開けたところに、3つのカードポケットを装備。常に持ち歩きたいものの、取り出す頻度は低い免許証などは、こちらに収納できます。カードポケットのマチに余裕があるの、2枚ずつ程度なら重ねて入れることも可能です

 

↑レシートや領収証、ポイントカードといった紙類は、2枚目のフラップを開けたところへ収納。2つのコンパートメントが完全に独し、使い分けが容易なところも、このギャルソン財布の利点です
↑レシートや領収証、ポイントカードといった紙類は、2枚目のフラップを開けたところへ収納。2つのコンパートメントが完全に独し、使い分けが容易なところも、このギャルソン財布の利点です

 

またメイン素材として使ったのは、イタリアの革職人が精魂を込めた高級ヌメ革「シエナ」。深みのある発色と暖かみのある素材感が財布の存在感を引き立て、ダブルフラップのデザインにぴったりとマッチします。張りがありながらも柔和な触感と、手の中にスッとなじむ心地良さを味わたくなる逸品です。

 

カバン職人が考える「理想の薄型財布」を具現化

この長財布を製作するビアベリーは、有名ブランドのOEMで多種多様なカバンを長年にわたり製作してきた職人たちの集まり。代表の若井啓考氏と、当時は他社に在籍していたデザイナーの小山尚貴氏が飲みの席で意気投合し、2013年より始動しました。ブランド名の「ビアベリー」とは「ビールっ腹」という意味で、今でも企画会議はビールを飲みながら行っているそうです。持ち味は、素材の持つ風合いを生かした製品作り。もちろん、技術力の高さも折り紙付きです。代表作は、欧州のギャルソン財布をモチーフとしたショルダーバッグで、今回はそのノウハウを惜しみなく投入しました。カバン職人である彼らが財布に求める機能を徹底的に追求した財布作り。その作業は、彼ら自身が“製品作りの原点”へと立ち返る作業でもありました。

 

150514-7
↑ビアベリーでの作業風景

 

イタリアンレザーの透明感が大人の雰囲気を演出

表裏ともに、植物タンニンでなめされたイタリアンレザー「シエナ」を採用しました。その特徴は深く染み込んだオイルが生み出す、しっとりした肌触りとしなやかさ。艶のある独特の美しい発色も魅力です。また、本品では実用性をさらに高めるべく、素材感を失わないレベルで軽く革を剥き、全体の厚みを抑えました。磨き上げられたコバ(革のフチ)の処理により、長く使い込んでも、磨けばまた輝きを取り戻します。

 

↑本品の表面。高級感ある艶と、心地よい肌触りが楽しめます
↑本品の表面。高級感ある艶と、心地よい肌触りが楽しめます

 

↑厚みは抑えめ。フチもしっかりと磨かれています
↑厚みは抑えめ。フチもしっかりと磨かれています

 

150514-8
↑2枚のフラップを止めるボタンには、メゾンブランドでも使われるイタリア「Fiocch(i フィオッキ)」社製の真鍮を使用。鈍い輝きが、全体のデザインや素材感にマッチしています。なお、本品で使われている金属パーツはこのボタンのみです

 

製品情報

 

BEERBELLY(ビアベリー)

ダブルフラップ・ギャルソンウォレット

150514-12150514-13

3万240円

サイズ:W119×H94×D27.5㎜、質量:168g カード収納枚数:6枚

真鍮製のボタンがそれぞれ2枚のフラップを止めるダブルフラップ構造の長財布。各フラップは独立した2つのコンパートメントへ通じ、片側は紙幣と硬貨、もう一方はレシートや領収書といった紙類が収納できます。カードはそれぞれのフラップ内に3枚ずつ計6枚収納。ボックス型の硬貨収納部は大きく開くので硬貨を選び、取り出す際にストレスがまったくありません。カラバリは、ネイビー×レッド(左)とイエロー×タン(右)の2種類。

 

GetNaviプロデュースのアイテムを取扱い!
セレクトショップ「ホン・モノ・ケイカク」

150217-15

 

ホン・モノ・ケイカクは本誌が幅広いジャンルでプロデュースした別注品を販売するオンラインショップ。商品は毎回少数ロットしか作らないため、欲しいアイテムは早めのチェックがオススメです!

(上掲バナーをクリックすると店舗ページにアクセスできます)

 

ホン・モノ・ケイカク掲載商品紹介記事 バックナンバー

極限の薄さでポケットにもするりと収まる! 最高級馬革「シェルコードバン」の薄財布

馬のなかに蜂の巣!? キプリスの別注「コードバン長財布」の秘密

 

 

 

ホンモノケイカク