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バッグ
2018/10/19 19:19

【男の格上げ逸品バッグ】元メンクラ編集長がエルメスの超定番「サック・ア・デペッシュ」を自己投資したワケ

かつて、MEN’S CLUB編集長を務めた名物編集者・戸賀敬城。現在は、「ナノ・ユニバース メンズ・ディレクター」「ヒルトン・アンバサダー」など、名だたるブランドをコーディネートする役割を務めながら、多岐に渡ってファッションアイテムの価値を啓蒙しています。また、そんな毎日をつづったブログ「トガブロ。」が、アパレル業界内外を問わず大きな反響を呼んでいます。

 

そんな戸賀さんのラグジュアリーな価値観を、一冊にまとめたムック本が先日発売されました。

 

トガ本。The Bag

 

多くのファッションメディアを牽引してきた戸賀敬城がプロデュースする、ラグジュアリーブランド読本。本作がテーマとするアイテムは、「バッグ」。定番品から新作まで、大人の男を格上げするバッグを独自の目線で紹介しています。また私物コレクションも披露した、豪華な仕上がり。

 

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本記事では特別に、誌面で紹介している企画をチラ見せしたいと思います。戸賀さんが特に思い入れを持っている「エルメス」のストーリーを、ぜひご覧ください!

 

「MEN’S CLUB」編集長就任を記念して、自分に投資した「サック・ア・デペッシュ 41」

↑「デペッシュ」とは仏語で公文書の意。このシボ付きレザーのモデルは、いわゆるブリーフケースの固さはないがきっちり自立する。サイズ、荷室の数にバリエーションが複数あることでも知られる。●サイズ:W410×H300× D100㎜

 

「アニバーサリー投資」とは、記念品であり、自分自身を奮い立たせるリソースでもある。戸賀にとってのサック・ア・デペッシュがそれだ。

「メンクラの編集長に就任した40歳の年に買いました。不安でいっぱいだった自分を奮い立たせる意味と、ビシッとスーツを着て仕事をしようという自分なりの決意表明でもあったのです」(戸賀)

 

定番色ではなく、あえてこの色を選んだのにも理由がある。

「エルメスの最高峰といわれる、超がつく定番品。定番色は誰かとカブりがちなので、誰も持たないような色を選びたかったんです」

 

ところが意に反し、編集長時代はあまり持ち歩かなかったそう。

「メンクラはカジュアルスタイル中心で、サック・ア・デペッシュがまったく似合わない。ここ10年で、持ったのは数回じゃないかな」

 

持ち歩かなかった理由は、もうひとつ。重量があるこのバッグは、クルマ移動ならともかく、電車移動には向かないのだという。

「手持ちには、ズッシリくるので。筋肉は鍛えられますけどね(笑)」思い入れは深いので一生持ち続けると決めているが、いまもうひとつ買おうか思案中だ。「1室のほうが軽いかな、と。色をどうするか、また悩んでます」

 

↑マチ付き2室のメインコンパートメントとアオリポケットが1室。購入当時は書類や雑誌を持ち歩くことも多く、機能的な2室を選んだ

 

↑鍵付きの留め金は片開き式。荷物の厚みに合わせて調節可能なフラップのベルトのハトメ位置を調節することができる。戸賀は基本的に書類が少ないときに使うため、常に一番上で留めている

 

いかがでしたでしょうか?「トガ本。 The Bag」では、これらのようなエルメスに対する人並み外れた戸賀さんの思いをはじめ、さまざまな高級バッグへの思想が読み取れます。興味を持って頂いた方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか?

 

トガ本。The Bag

 

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戸賀敬城オフィシャルブログ「トガブロ。」

 

文/ゼロヨンラボ 撮影/鈴木泰之(Studio Log)