[03]
スポーツシューズの価値を超えたカルチャーアイコン
ナイキ
AIR FORCE 1 LOW
実売価格1万800円
「ナイキエアを搭載した初のバスケットボールシューズとしてデビューした、言わずと知れた大傑作。1982年に発売されると、その優れた機能性はすぐにプロのコートを席巻。さらにスポーツカルチャーに敏感なヒップホップアーティストなどストリートスターの足元を経由して、広く一般層にまで認知されることに。
発売から37年を経た現在でも、そのパーマネントなデザインは健在。スポーツシューズとして生まれ、スポーツシューズ以上の価値を持つに至った、世界でも類を見ないスニーカーです。中でもこちらのオールホワイトのローカットモデルが、ライフスタイルモデルとしては最も定番的ではないでしょうか」
[04]
ヘリテイジバスケットボールシューズの金字塔
ナイキ
BLAZER MID
実売価格1万800円前後
「今回の5モデルの中では最古参の1972年デビューモデル、BLAZER。前述のAIR FORCE 1が発売されるまで、当時のナイキバスケットボールシューズカテゴリーのコアモデルとして活躍した1足です。
すっきり細身のシルエットと無駄を省いたシンプルデザインは、まさにクラシック。トレンドや年齢に関係なく着用できる、オールタイム・ベーシックなルックスがポイントですね。ちなみに70年代には、マッドドッグの愛称で親しまれた(恐れられた?)レジェンドスケーター、トニー・アルバも愛用。『THRASHER MAGAZINE』創刊号のイラストにも描かれたというエピソードは、スケーターの間では余りにも有名です」
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革命的フィッティングシステムを生み出した不朽のハイテクモデル
ナイキ
AIR HUARACHE
実売価格1万1880円前後
「シュータンとアッパーが一体となった、柔らかなネオプレン素材のブーティー構造。今でこそ他ブランドでも見受けられるシステムですが、1991年、そのオリジネーターとしてデビューしたAIR HUARACHEの特異な佇まいは、あまりにも衝撃的でした。しかしそのコンセプトは大当たり。当初ランニングカテゴリーに投入され好評を得た同システムは、後にバスケットボールシューズなどの他カテゴリーにも踏襲されます。
アイコンであるスウッシュを省略したデザインも特徴的。そこに関してはナイキ社内でも物議を醸したそうですが、スウッシュがあろうがなかろうが、一度見たら忘れられない完成されたハイテクデザインは、いつの時代も健在ですね」