11月22日にオープンする渋谷PARCO内に、THE NORTH FACEの新店舗「THE NORTH FACE LAB(ザ・ノース・フェイス ラボ)」がオープン。THE NORTH FACE LABでは、3Dスキャンシステムを用いたウェアカスタマイズサービス「141 CUSTOMS(ワンフォーワンカスタムズ)」を展開します。アウトドアブランドとしては史上初となる同サービスを、ファッションホリック編集部員・野田が生で見てきました!
幅広い商品群を見られる店舗。その奥には……
THE NORTH FACE LABは、ブランドで最もラグジュアリーな商品群に位置づけられる「サミットシリーズ(SUMMIT SERIES)」から、ファッション性と機能性を共存させ、都市におけるアウトドアスタイルを提案する「パープルレーベル(PURPLE LABEL)」、バッグ、シューズといったアクセサリー類までを展開。
そして店舗の奥に、今回注目する141カスタムズを行える研究室のような部屋があります。
141カスタムズは、専門のスタッフがマンツーマンでカウンセリングを行い、店舗に設置している3Dスキャンシステムによって得られたユーザー一人ひとりの体型情報に合わせたパターンの作製ができるサービス。ユーザーの好みに合わせて主素材、副素材、裏地、ファスナー、ボタン、ロゴのカラーのカスタマイズも可能。つまり自分の体型に合わせ、さらにオリジナルのカラーリングに仕上げたオンリーワンの一着を購入できるわけです。
THE NORTH FACE LABショップマネージャーの杉本さんにお話を聞きました。「既存アイテムは、XS~XLサイズまでラインナップしています。しかし人の身体は千差万別で、100%フィットしているとは限りません。弊社では、もう少し袖が短ければ良いのに……などのユーザーの想いを振り払い、よりフィットした洋服を提供できるようにした。アウトドアへ行く時に、ノースフェイスのアパレルをより良い道具として使用してもらいたいという考えから、今回のサービスをはじめました」。
141カスタムズに対応する19-20A/Wのアイテムは3つ
2019-20年秋冬シーズン、この141 カスタムズに対応するのは、「マウンテンジャケット(MOUNTAIN JACKET)」、「デナリジャケット(DENALI JACKET)」、「ヌプシジャケット(NUPTSE JACKET)」の3アイテムとなっています。
具体的なプロセスについて。まず店舗に設置される3Dスキャンシステムを用います。より正確な身体情報を得るために、専用のアンダーウェアに着替えます。髪の長い女性であれば、首のライン(頸椎)を出すために髪もアップにして縛るほど。体型とシンクロしたアバターを作製するための身体各部の情報を取得します。スキャン自体は約1分で終了し、モニター上にアバターが現れます。
次はそのアバターを見ながら、アパレルを着装。事前オーダーしていた主素材、副素材、裏地、ファスナー、ボタン、ロゴのカラーといったカスタマイズ項目をモニター上で組み合わせていきます。下の写真はスマホにてオーダーしたカラーリング。
ちなみに店舗据え置きのタッチパネル式モニターでもカスタマイズの操作ができます。モニターが大きい分、よりわかりやすいです。
専任スタッフがユーザーをカウンセリングしながら、モニター上でアパレル作製を進めていきます。体型は人によって様々ですから、袖を短くしたり、長くしたり、着丈を短くしたり、長くしたりといったこともできます。事前にオーダーしていたカラーリングから、その場でのカラー変更も可能です。最終的にOKであれば、注文完了です。これらすべてのフローを含めて、141カスタムズのカウンセリング時間は1時間30分と余裕を持った時間設定がされています。
自分だけのオリジナルのカスタマイズを施したアイテムは、商品開発の中枢である「ゴールドウイン テクニカルセンター」にて、職人が1着ずつ丁寧に作り上げてくれるといいます。オーダーから完成までは約1ヶ月の期間を要し、その後店舗での受け取りが可能。141はカスタムズは事前予約制で、WEB上にて予約を受け付けています。
現状、同サービスは渋谷PARCO内のTHE NORTH FACE LABだけのモノですが、今後は他の店舗へ派生していく可能性はあるそうです。そして研究所というだけあって、今後ノースフェイスが新しい生地を開発し、プロトタイプなどが販売される場合は同店舗でローンチされるとのこと。どうやら同店舗は、日本の中でTHE NORTH FACEの最新情報を発信する、ホットスポットになりそうです。
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 2F
営業時間:午前10時~午後9時
定休日:不定休
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