腕時計のトレンド色として数年前から注目されているのがグリーンだ。技術の向上で発色も多彩になったうえ、文字盤表面の仕上げを変えたり、グラデーションを加えたりして魅力を広げており、選ぶ楽しみがある。今回は、GetNaviの時計担当・青木宏彰とGetNaviの兄弟誌である時計専門誌「WATCHNAVI」編集長・水藤大輔のコメントともに、2020年を彩った「カラーダイヤル腕時計」を紹介していこう。
本格時計1本目は保守的でも2本目なら個性的な色に挑戦
最初の本格時計なら黒か白を選んでおけば間違いないが、もっと個性を主張できるグリーンやビビッドな文字盤色の人気が上昇中だ。
「息苦しいコロナ禍のなか、ロレックスのカラーダイアルが気分を盛り上げてくれました」(青木)
「鮮やかな明るい色は、これまで同じトーンできれいに仕上げるのが困難でした。塗料や塗装技術が進化したことも、カラーダイアルが流行している理由です」(水藤)
2本目以降なら、思い切ってビビッドカラーに挑戦してみたい。
【その1】ROLEX (ロレックス)
創業年=1905年 創業地=イギリス/ロンドン
5色のバリエーションをすべて揃えたくなる
オイスター パーペチュアル 36
Ref.126000
58万8500円
知名度世界一の高級実用時計ブランドのロレックスが、日付のないスタンダードモデルに5色のバリエーションを追加。明るいラッカーダイアルは着けるだけで楽しい。約70時間駆動の新世代の自動巻きムーブを搭載。
【その2】H.MOSER & CIE.( H.モーザー)
創業年=1828年 創業地=ロシア/サンクト・ペテルブルグ
得意のグラデーションで優美なグリーンを演出
ストリームライナー・センターセコンド
Ref.6200-1200
236万5000円
1920〜30年代に活躍した高速鉄道の流線形に着想を得て、ラグを廃したブレスレット一体型モデル。幻想的なグラデーションが美しいアイコニックなフュメダイアルにグリーンを採用した。自動巻き。
【その3】IWC SCHAFFHAUSEN(アイ・ダブリュー・シー シャフハウゼン)
創業年=1868年 創業地=スイス/シャフハウゼン
名機の魅力を広げるバーガンディとグリーン
ポルトギーゼ・クロノグラフ
Ref.IW371616 87万4500円(2021年1月1日に価格改定の予定)
上品なインデックスと針、縦に並ぶ二つ目が特徴の人気クロノグラフが、2019年末に自社製ムーブメントにアップデート。2020年にその新色が追加された。艶やかなバーガンディダイアルが腕元を華やかに装う。自動巻き。41㎜径。
【その4】CARL F. BUCHERER(カール F. ブヘラ)
創業年=1888年 創業地=スイス/ルツェルン
鮮やかな4カラーで春夏秋冬を表現
パトラビ トラベルテック カラー エディション フォーシーズンズ
Ref.00.10620.08.93.03(オレンジ)
各146万3000円
10時ボタンでインターベゼルを回せば、最大3地域の時間がわかるGMTクロノグラフの新色。春(グリーン)・夏(イエロー)・秋(オレンジ)・冬(ブルー)を表現した鮮やかな色でリューズとストラップもコーディネート。自動巻き。
【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】