圧倒的なタフスペックを有する機械式時計の製造で著名なボール ウォッチから、新作「ヴォルケーノ」が発売されました。外装素材の変更などで、8万A/mの高耐磁性能を有する従来モデルに比べて約50%も軽くなった本機の秘密に迫ります。
軽量化と高耐磁性能を両立した「炭素繊維」と「ミューメタル」
ボール ウォッチは、繊細な機械式ムーブメントを搭載しながら、耐衝撃性能や耐磁性能、高防水性能を誇るタフスペックを追求するブランドとして注目を集めています。
そうしたスペックもさることながら、文字盤に自発光「マイクロ・ガスライト」を全モデルに搭載し、昼夜を問わない視認性の優秀性でも高い評価を得ています。
ただ、ハイスペックを追求するほど増していくのが本体の質量。重厚感は高級時計を所有する醍醐味でもありますが、軽いほうが腕への負担も少なく日常的に使いやすくなるでしょう。
この悩ましい問題に対し、ボール ウォッチは「エンジニアII ヴォルケーノ」でひとつの回答を出しました。
それが、ケースに炭素繊維を使うことです。この素材は、宇宙船の期待にも使用されるなど注目を浴びていて、表面には独特の模様を見ることができます。
これだけなら、カーボンケース採用の他社製品も選択肢にあげられそうですが、ヴォルケーノはひと味違います。
通常、耐磁性能を有する腕時計は耐磁シールドとして軟鉄製インナーケースを用いることが多いです。しかし、これがまた質量を増す原因となってしまう…。
そこで、ボール ウォッチでは、すでに現行モデルで耐磁性能に実績ある素材「ミューメタル」をヴォルケーノに採用したのです。
透磁率の高いミューメタルを文字盤下層にセットすることで、インナーケースを用いることなく8万A/mの耐磁性能を実現。スマートフォンの磁気(2万2400A/m)にも耐える耐磁性能を、軽量化とともに実現したのです。
ボール ウォッチで最高クラスのスペックを誇る「エンジニアハイドロカーボン スペースマスター」(1万2000A/m耐磁性能)の時計本体が120gに対し、ヴォルケーノの時計本体は66gと約50%も軽くなっています。
屈強な機械式時計で、着け心地は軽く、こなれた価格。この時計を待っていた人は、多いのではないでしょうか。
ボール ウォッチ
エンジニアII ヴォルケーノ
Ref.NM3060C-PCJ-GY
32万円(税抜)
【SPEC】
ムーブメント:自動巻き(Cal.RR1102-C)
素材:炭素繊維+ミューメタルケース、ラバーストラップ
サイズ:直径45mm、厚さ12.4mm
防水性:100m
【URL】
ボール ウォッチ http://www.ballwatch.com/