セイコーウオッチの高級ドレスウオッチシリーズとして1974年から展開されているクレドールより、トゥールビヨン彫金モデル2機種が発表されました。価格はホワイトゴールドケースが1200万円(税抜)、ピンクゴールドが1100万円(税抜)で、12月9日発売予定です。
裏側は「和室の丸窓から覗く美しい雪景色」を彫金で表現
2016年のバーゼルワールドで、セイコーは、クレドールブランドから初のトゥールビヨンウオッチFUGAKUを発表しました。
12月に発売予定となる最新作「トゥールビヨン彫金モデル」は、バーゼル発表作に続くトゥールビヨン第2弾となります。
搭載ムーブメントは、前作に引き続き世界最薄レベルの極薄メカニカルムーブメント68系キャリバーがベース。表側の文字盤では、日本建築をイメージした直線構成の美を、裏側のムーブメントでは雪景色を表す自然美が表現されています。
ムーブメントの彫金装飾は、現代の名工・照井 清氏が監修。和室の丸窓から眺める雪景色をモチーフに、「風」が「雪」の模様の間を突き抜ける大胆な構成となっています。
最薄部が0.25mmという極薄ムーブメントの受け板に、手先感覚のみで0.15mm〜0.20mmの深さの彫りを施すことは、まさに匠のなせる技。美術工芸品としての価値も感じられます。
短冊状の蝶貝と18Kゴールドを丹精に敷き詰め、縦と横のラインを印象的に描き出した格子模様の文字盤からは、日本建築の和室に見られるような独特の静寂感が漂います。
トゥールビヨンを搭載するキャリバー6830は、ベース部分の厚みが1.98mm、キャリッジを含めても厚さ3.98mmとなり、直径は25.6mmという世界最小体積を実現したとのこと。
長年にわたって培ってきたメカニカルムーブメントの製造ノウハウを生かす一方、特殊なアンクル形状の採用や歯車と受け板の一体化、そしてキャリッジにチタンを用いるなど現代的な試みも行われています。
ムーブメントの組み上げから仕上げ・装飾にいたるまで、日本時計製造の美と技が詰まったスマートなトゥールビヨンは、限定数こそないものの製造が年間各3本程度と長期小。間違いなく、日本の時計史に名を残すタイムピースといえます。
クレドール
トゥールビヨン彫金モデル
Ref.GBCC997(18Kホワイトゴールド)
1200万円(税抜)
Ref.GBCC996(18Kピンクゴールド)
1100万円(税抜)
【SPEC】
ムーブメント:手巻き(Cal.6830)
素材:18Kホワイト(ピンク)ゴールドケース、クロコダイルストラップ
サイズ:外径40.0mm、厚さ8.5mm
防水性:日常生活防水
【URL】
クレドール http://www.credor.com/
セイコーウオッチ http://www.seiko-watch.co.jp/