「コレ押さえときゃ間違いない!!」的ブランドと、そのアイコニックなモデルをフィーチャー。生まれては姿を消していく商品が多いなかで、世代を超えて愛され、文化的価値さえ備えた時計、G-SHOCK。世界的なベストセラーウオッチを紹介。
※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです。
G-SHOCK
世界累計出荷台数は1億個突破! 世界的なベストセラーウオッチ
G-SHOCKは、1983年の誕生からこれまでの約40年間で3000種超のバリエーションが発表され、世界累計出荷台数は1億個を突破。ワールドワイドなベストセラーだ。近年ではプレミアムラインを強化し、「タフな高級時計」という新たな一面も打ち出している。
G-SHOCK
GMW-B5000D-1JF
6万6000円
G-SHOCKの原点となる初代DW-5000Cをベースとしたフルメタルモデル。耐衝撃に最適な形状として開発されたスクエアフォルムをメタル外装で実現した。スマホリンクと世界6局の標準電波対応で、正確に時刻を表示する。
SPEC●駆動方式:クオーツ(Bluetooth搭載電波ソーラー)●素材:ステンレススチールケース&バンド●防水性能:20気圧●対応アプリ:「G-SHOCK Connected」●サイズ/質量:縦49.3×横43.2mm(厚さ13mm)/167g
類のない耐衝撃性を実現したスクエアフォルムの普遍的価値
G-SHOCKは日本国内のみならず、世界規模で絶大な人気を誇る。このタフネスウオッチが生まれたのは1983年。「落としても壊れない丈夫な時計」を実現したG-SHOCKの登場は、「衝撃に弱く、壊れやすい」とされていた腕時計の価値観を一変させた。
誕生から約40年の歩みを振り返ると、ソーラー充電システム、電波受信、Bluetooth通信など、G-SHOCKは常に先進技術を取り入れてきたことがわかる。一方でベースとして変わらないのが、アイコンのスクエアフォルム。初代から継承するこのユニークな形状は、耐衝撃性を追求したミニマルデザイン、人の視野角に近い16:10の液晶サイズ、腕なじみの良い形など普遍的な実用性を体現したもの。その流れから、2018年には初代をベースとする初のフルメタルモデルが発売された。今後も原点と進化が融合する“四角い”G-SHOCKに注目だ。
DATA
ブランド設立年 1983年
累計出荷数 1億3000万個
現行ラインナップ数 約500モデル
1983年初代G-SHOCK誕生
祝 G-SHOCK誕生40周年直前!! 歴代アニバーサリーモデルを振り返る
1983年に誕生したG-SHOCKは、来たる2023年にブランド誕生40周年を迎える。これまで1993年の10周年アニバーサリーモデルの発表以降、節目の年にスペシャルモデルをリリースしている。ここでは、人気爆発で入手困難となった歴代の記念スクエアモデルを振り返る。
誕生年にちなんだ1983本の限定生産
【10周年】 DW-1983-1
G-SHOCK誕生の1983年にちなんで、1993年5月に1983本限定で発売された10周年記念モデル。ローズウッド製のスペシャルケースや、シリアル番号が刻印されたプレートなどの豪華な付属品がセットに。
G-SHOCK開発当時のプロトタイプがベース
【20周年】 DW-5000SP-1JR
2003年5月に発売された20周年記念モデル。初代G-SHOCKの開発時、関係者だけが持っていたプロトタイプのDW-5000がベースとなっている。スクリューバックには20周年の特別記念刻印が入る。
ゴールドを随所に用いたゴージャスな仕上がり
【25周年】 GW-5625AJ-1JF
2008年5月に発売された25周年記念モデル。ベゼルやバンドに記されたG-SHOCKのロゴ、液晶画面、各メタルパーツにスペシャルカラーのゴールドを採用。裏蓋までもがゴールド仕様で話題に!!
25周年記念と同じくゴールドの豪華仕様
【30周年】 GW-M5630D-1JR
2013年8月発売の30周年記念モデル。25周年記念と同じく、ゴールド×ブラックのコンビが印象的だ。高耐久性を誇るカーボンファイバーインサートバンドが採用された。
価格は驚きの770万円“金”のG-SHOCK
【35周年】 G-D5000-9JR
35周年イヤーの翌年となる2019年に発売された特別モデル。ケース、バンド、ビスに至るまで金無垢(18金イエローゴールド)を使用した。世界限定35本で、価格は税別770万円!!
40周年記念モデルは果たして……
2023年はG-SHOCK誕生40周年。これまでの傾向として、スクエアの記念モデル登場は間違いない。25周年から続く“ゴールド系モデル”も予想される。
価格高騰し続ける腕時計─G-SHOCKも高級化が進んでいる!?
いやいやカジュアルモデルも継続中!!G-SHOCK HIGH & LOW
近年のG-SHOCKの傾向として、高価格帯モデルの拡充が挙げられる。今年2月発売のMRG-B2000B-1A4JRは構造、機能、素材、仕上げなど細部まで徹底的に作り込まれたスペシャルピースで、価格は33万円。一方で、従来のカジュアル時計としてのG-SHOCKも、もちろん健在だ。伝統のスクエアフォルムを受け継ぐ5600シリーズのDW-5600BB-1JFは、1万2100円と値ごろ感十分。一点モノの高級時計としての高価格帯モデルと、複数買いも可能な低価格モデルの“両輪駆動”。ラインナップの幅の広さもG-SHOCKの魅力なのだ。
【HIGH】 テーマは戦国時代の部隊編成「赤備え」
MRG-B2000B-1A4JR(特定店限定モデル)
33万円
G-SHOCKの最上級ラインとなるMR-Gのハイエンドモデル。戦国時代の部隊編成「赤備え」をテーマとし、強さの象徴の“赤”を随所に採用している。電波受信機能とスマホリンク機能を搭載。
【LOW】 定番フォルムに実用的機能を搭載
DW-5600BB-1JF
1万2100円
伝統のスクエアフォルムを、オールブラックに仕上げたスタンダードモデル。耐衝撃構造に加え、20気圧防水、マルチアラーム、ELバックライトなど機能は十分だ。カジュアルウオッチの入門機としてオススメ。