ファッション
スニーカー
2022/5/29 6:00

あなたの知らないヴィンテージスニーカーの世界。専門店「soma shimokitazawa」で話を聞いみた。

スニーカーが長持ちするか否かはソール次第

――現状で残っているヴィンテージスニーカーの素材などの特徴はありますか?

 

徳永 長い間残っていくスニーカーの条件と言えるのが、ゴムのソールですね。90年代以降のスニーカーのソールはポリウレタンを使用しているので、必ずと言っていいほど、時間が経つと加水分解してしまいます。アッパーはナイロンやコットン、レザーなどを使っているので耐久性が高いのですが、残念ながらソールだけがダメになってしまう。EVAだったら加水分解のようにボロボロになることはないですが、硬化する可能性は高いですね。

 

しかし、今はソールのリペア技術がかなり発達しているし、差し替えることも可能なので、ソールを交換して履き続けることもできますよ。

↑取材当日の徳永さんの足元をふと見ると、プーマの「スリップストリーム ロウ ザ ネバーウォーン」を履いていました。1987年にリリースされたバスケットボールシューズのデッドストックを再現した新作。ヴィンテージスニーカーの専門家がネオ・ヴィンテージモデルを履くとは意外!

 

――ヴィンテージスニーカー初心者にオススメなモデルはありますか?

 

徳永 80年代中頃にナイキからリリースされた「ザ マック」ですね。これは当時のテニスプレーヤー「ジョン・マッケンロー」が着用したモデルで、価格も2万円そこそこだしオススメでした。しかし最近、トラヴィス・スコットが着用したことで、一気に値上がりしてしまいましたね(笑)。ヴィンテージ市場も、ファッションアイコン次第で大きく動くんですよ(笑)。

 

somaオススメの今旬ヴィンテージスニーカー4選!

せっかくなので、somaがオススメする4モデルをピックアップしていただきました。いずれもコンディションが良くキチンと履きこなせることが可能。ただし一点物なので、気になる方はお早めに!

↑80年代にリリースされたアディダスの「スーパースター」。スーパースターマニアも唸るフランスメイドで、ブラック×ホワイトのシュータンのカラーリングから、フランスメイド最終モデルと予想されます。サイズ:6.5インチ、6万9800円(税込)

 

↑プーマの代表的モデル「スエード」。ユーゴスラビアで製造されていた80年代のモデルで、アッパーとソールを接着剤で接合するセメント製法を採用。現行モデルと違いソールのサイドにステッチが入っていません。サイズ:9.5インチ、4万3780円(税込)

 

↑ボクらの“永久定番”コンバースの「オールスター」。90年代のU.S.A.モデルで、シルエットが若干細身と言われています。サイズ:9.5インチ、1万5290円(税込)

 

↑「ナイキ SP ナイロン」。70年代にリリースされたナイキの超初期モデルで、まさかのジャパンメイド。ソールの減りも少なく好コンディションを維持している。サイズ:5インチ、9万8780円(税込)

 

【店舗情報】

soma shimokitazawa

住所:東京都世田谷区北沢2-33-6 飯島ビル202

電話番号:03-3481-0307

 

撮影/大田浩樹

 

 

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