早いもので、2022年ももう折り返し!! ここでは、上半期に売れたモノ・話題になったコトを大きく「家電・デジタル」「レジャー・乗り物」「日用品」「フード」「エンタメ」にカテゴリ分けして総ざらいしていこう。……さて、アナタは全部ご存知ですか!?
※こちらは「GetNavi」 2022年8月号に掲載された記事を再編集したものです。
ムーンスウォッチ
買えた人は超ラッキー!! 品薄状態が続く激レア腕時計
誰もがうらやむ高級時計ブランド「オメガ」と、人気カジュアル時計ブランド「スウォッチ」がまさかのコラボ!! 発売当日は客が店舗に殺到してしまい、近隣警察まで出動する事態に。注目コラボの最新情報を追う。
オメガ×スウォッチ
バイオセラミック ムーンスウォッチ
各3万3550円(スウォッチストア限定)
オメガと初めて公式にコラボレーションしたスウォッチ。宇宙からインスピレーションを得て、傑作クロノグラフ「スピードマスター」の意匠を踏襲している。エコ素材「バイオセラミック」をケースに採用。クオーツ。φ42mm。
時流を巧みに捉えた手法で再び社会現象を巻き起こす
1990年前後、カジュアルファッションの流行とともにスウォッチもブームとなり、その名が知られるようになった。カラフルでバリエーションが豊富なうえ、信頼のスイスメイド。価格はリーズナブルとあって、爆発的に売れた。今回の「ムーンスウォッチ」のヒットは、そんな当時を想起させる。
「ムーンスウォッチ」とは、名門ブランド「オメガ」の人気時計「スピードマスター」をスウォッチで再現した特別仕様で、両社初の公認コラボモデルだ。外観はアイコニックなクロノグラフをベースに、太陽系の天体をテーマとするスウォッチらしい遊び心で味付け。11型のバリエを揃える。また、ケースには原料の3分の2がセラミック、3分の1がヒマシ油由来のバイオ素材というサステナブルな「バイオセラミック」を採用。昨今重視される環境配慮を形にしている。
細部のこだわりやストーリー、エコ文脈を盛り込んだ「ムーンスウォッチ」であるから、メーカーもヒットは確実と見越したに違いない。しかしその反響は予想をはるかに超え、日本だけでなく全世界を席巻している。これほどの人気の背景には、昨今における時計の高額化も関係していると考えられる。オメガの絶大なブランド力、ユニークなデザイン、そして創業者が掲げた気軽に買ってもらえる“Second Watch(=スウォッチ)”の哲学を具現化したのが、ヒットの後押しとなったのだ。
Apple Watchが台頭して久しく、カジュアル時計が影を潜めてきたが、これを機に他社からも同様なコラボが生まれる可能性もある。市場にインパクトを与えた「ムーンスウォッチ」は、限定ではないものの供給が一気に増える見込みは少ない。しばらくは幻の時計として崇められるハズだ。
【Interview】 スウォッチPR担当者 耳寄りコメント
限定モデルではないため運が良ければ出会える!?
リリース開始から約4か月が経過。今後について、メーカーにコメントを求めた。「現状、入荷の予定が読みづらい日々となっていますが、入荷があり次第ストアで販売しています。今後も同様です。お時間が許すようでしたら、ストアにお越しいただきたいと存じます」
【使用感レビュー】 小振りなケースで着けやすくプライス以上の質感が漂う
65年の歴史を持つスピードマスターの現行モデルと同じ42mmサイズで、デザインだけでなくその扱いやすさも再現。マジックテープ式のVELCROストラップのため、腕の太さに関わりなく好みのフィット感で着用できる。
そもそも「ムーンウォッチ」とは?
【ヒットの裏付け】 “手の届くラグジュアリー”に発売日は時計ファン大行列
3月26日発売のムーンスウォッチだったが、予想を大きく上回る数の購入希望者が開店前から殺到したことで、発売が急遽延期に。現場の収拾に警察が出動し、ニュース番組でも取り沙汰された。大人気の理由は、何と言っても高級なオメガの公認モデルでありながら価格が手ごろな点だ。
【現地レポート】 本国スイスでも大人気! !
その白熱ぶりは本国も同様でストア前は連日のように大行列
4月某日。ジュネーブで開かれた世界的な時計展の取材の際、市内のスウォッチストアを訪れた。すると、3月下旬に日本で見た同じ光景がそこにはあった。どうやらムーンスウォッチ人気は世界共通の模様。製造国とは言え、入荷数は極めて少なく、店舗前には行列があった。スイス出張中に購入できたのは本当にラッキーだった!!