次期「Galaxy Z Flip7」、やっぱりSnapdragon 8 Elite搭載? 自社製SoCでない理由は…

ink_pen 2025/2/28
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次期「Galaxy Z Flip7」、やっぱりSnapdragon 8 Elite搭載? 自社製SoCでない理由は…
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

サムスンの次期横折りスマートフォン「Galaxy Z Fold7」にサムスン製のExynos 2500チップ搭載が検討されたものの、最終的にはクアルコム製のSnapdragon 8 Eliteに決まったとの噂が報じられていました

↑fifg/Adobe Stockより。サムスン製SoC「Exynos 2500」は歩留まりの課題が解消できていない可能性があります

 

それに続き、次期タテ折りスマホ「Galaxy Z Flip7」もSnapdragon 8 Eliteが採用される可能性が高いと伝えられています。

 

韓国メディアThe bellによると、サムスン電子はExynos 2500の量産を開始し、ウェハーテスト(電気的な特性や機能を評価・検査する工程)が始まるとのこと。しかし、歩留まり(良品率)はまだまだ低く、月産5000個しか製造できないと伝えられています。

 

サムスンは毎年、数百万台の新型Galaxy Z Flipを販売しています。この歩留まりでは、必要なチップの数量を満たすのは不可能です。Galaxy Z Flip7は7月~8月に発売が予想されており、あと半年未満で歩留まりを劇的に向上させる必要がありますが、これも非常に困難です。そのため、再びクアルコム製チップを選ばざるを得ないというわけです。

 

その一方で、噂のお手頃価格モデル「Galaxy Z Flip FE」にExynos 2500が搭載される可能性も浮上しました。本製品は2025年後半に発売とみられており、チップの製造が間に合いやすいこと。そしてGalaxy Z Fold SEのように限定販売になるかもしれないため、それほど多くのチップが必要ないかもしれないためです。

 

流出したベンチマーク結果では、Exynos 2500の性能はSnapdragon 8 Eliteに及ばないと示されています。高価なGalaxy Z Flip7のユーザーを納得させるのは難しく、廉価モデルへの採用が妥当といえそうです。

 

Source:the bell
via:Sammobile

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