サムスンの最新折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold7」シリーズのディスプレイが、従来の約2.5倍にあたる「50万回の折りたたみ耐久性」を実証したと報じられています。

これは、折りたたみディスプレイを手がけるサムスンディスプレイが公式に発表したもので、第三者認証機関であるBureau Veritasが実施したテスト結果に基づいています。信頼性の高い検証が行われた形です。
従来のGalaxy折りたたみ機種では20万回が標準的な耐久目安とされてきたため、今回の発表はそれを150%以上も上回ることになります。平均的なユーザー(1日100回の開閉)であれば約10年、ヘビーユーザー(1日200回)でも6年以上の耐久性を意味しています。
なお、2024年に登場した他社製スマートフォン「OnePlus Open」は100万回の耐久性をアピールしており、数字上はGalaxyを上回っています。ただし、同年に発売されたGalaxy Z Fold5も実際の過酷なテストでは40万回の開閉に耐えており、メーカーの公称値以上に高い耐久性を持つケースも見られます。
では、サムスンはどのように耐久性を高めたのでしょうか。公式リリースによると、衝撃吸収性能の向上に加え、超薄型ガラス(UTG)の厚みを従来比で約50%増加させたこと、有機ELパネル内部に新開発の高弾性接着剤を採用したことなどが挙げられています。これにより、ディスプレイの「回復性能」が従来比で4倍以上に向上したと説明しています。
折りたたみスマートフォンは一般的に高価格帯であるため、このような耐久性の向上はユーザーにとって非常に安心材料になります。今後のモデルでも、さらなる信頼性の向上に期待したいところです。
Source: Samsung
via: 9to5Google