「モンハンワイルズ」「XREAL One」から「モニター付き屋外カメラ」まで!2025年上半期ヒットデジタルガジェットを専門家が徹底分析

「モンハンワイルズ」「XREAL One」から「モニター付き屋外カメラ」まで!2025年上半期ヒットデジタルガジェットを専門家が徹底分析
GetNavi編集部
げっとなびへんしゅうぶ
GetNavi編集部

1999年創刊。「新しくていいモノ」を吟味して取り上げる月刊の新製品情報誌。生活家電とIT・デジタルガジェットを中心に、モビリティ・雑貨日用品・グルメ・お酒まで、モノ好きの「欲しい!」に結論を出す、がコンセプト。

ゲームからAIロボット、カメラ、カーナビアプリ、ARグラスまで──2025年上半期のデジタルガジェット市場は空前の“当たり年”に。専門家たちが徹底分析したのは、モンスターハンター最新作やAIペット「Moflin」、さらには高音質サウンドバーやZ世代仕様のPCなど、いずれも想定を超える大ヒットを記録した注目アイテムだ。その人気の裏側にある“本当の理由”に迫る。

【私たちが解説します!】

■テクニカルライター・湯浅顕人さん
PC&AV、デジタルガジェットを軸に本誌をはじめ他媒体に寄稿。最近ではアウトドアやゲームの記事を手がけるなど、マルチに活躍する。

■カーITジャーナリスト・会田 肇さん
自動車専門誌の編集を経てフリーに。カーナビやドライブレコーダーからデジタルガジェットまで、幅広くこなす。

■モバイルライター・井上 晃さん
スマートフォンやタブレット、スマートウォッチなどを軸に新製品やサービスを取材。雑誌やウェブメディアなどに寄稿する。

■AV評論家・藤原陽祐さん
新聞記者、専門誌編集を経てフリーに転身。最新技術や新製品などの情報、市場動向に詳しく、的確な評論には定評がある。

【モンスターハンターワイルズ】2月の発売からわずか1か月間で過去最大の1000万本を突破!

カプコン
モンスターハンターワイルズ
9900円(Standard Edition DL版)〜

自然の中で巨大なモンスターに立ち向かうハンティングアクションゲーム。ネットで「他のプレイヤーと協力して強大なモンスターに挑む」プレイジャンルを確立し、シリーズ累計販売本数1億2000万本(※)を誇る。本作は、没入感のあるストーリーや戦闘システムの進化が注目されている。

※:2025年3月31日時点

↑世界中のプレイヤーとマルチプレイが楽しめる。
異なるプラットフォームのユーザーとでもマルチプレイが可能な「クロスプレイ」機能に対応。
↑刻一刻とダイナミックにその姿を変貌させるフィールドが舞台。
少年ナタと“白の孤影”を巡る人々と自然の物語。

【ココがヒットの理由】発売の絶妙なタイミングとリアルなストーリーが秀逸

「前作から4年が経過し、待ちかねたファンがいたこと、そして環境(時間帯や天候)が変化することで「自然の中でのハンティング」のリアル感がいっそう増したのも人気の理由です」(テクニカルライター・湯浅顕人さん)

(C)CAPCOM

【COCCHi】リリース1年半で100万ダウンロード突破のカーナビアプリ

パイオニア
COCCHi(コッチ)
350円(基本プラン/月額)

カロッツェリアの高度なルートテクノロジーを活用。運転中の困りごとをサポートする「ドライバーアシスト機能」を搭載し、基本プラン(月額350円)では、スマホの主要機能を車載機器のタッチパネルや音声で操作できる「Apple CarPlay」「Android Auto」にも対応。

↑駐車場の満空情報や、近くのGSやトイレ施設の情報へワンタッチでアクセス可能。
ドライブ中の突然の“困った”をヘルプする。
↑スマホ専用の誘導モード「フリップガイドモード」を搭載。
方向を示したフリップ表示に加え、交差点では地図も表示する。

【ココがヒットの理由】車載器を超えた高機能が月々350円〜利用できる

「車載機に匹敵する充実した地図表示とわかりやすいルート案内、音声案内の質の高さに驚愕。これを超えるカーナビ用アプリはほかにない。1年半で100万DLの秘密はここにあります」(カーITジャーナリスト・会田 肇さん)

【XREAL One】初回生産 5000台が3か月で売り切れで増産。再販売後も好調

XREAL
XREAL One
6万9980円

自社開発空間コンピューティングチップ「XREAL X1」を搭載し、単体で3DoF対応が可能な最新ARグラス。視野角50°、600ニトの高輝度ディスプレイ、Boseとの提携による高品質なサウンドが魅力だ。ウルトラワイドスクリーン表示や調光機能を備え、ビジネスやエンタメ用途で高人気。

↑ディスプレイはソニー製のMicro OLED(片目1920×1080ピクセル)を採用。
ノーズパッドは、指でつまんで取り外せる。
↑オレンジ色の「Xボタン」を新搭載。ボタンを押すことで、画面の配置変更やメニューの呼び出しなどが行える。

【ココがヒットの理由】ゴーグルデバイスでなく日常使いできる実用性が◎

「わずか3か月で初回生産ぶんを完売!仰々しい『XRデバイス』ではなく、堅実にARを使ったメガネ型の外付けモニターとして、ユーザーの感心や実用面での期待を集めた結果です」(モバイルライター・井上 晃さん)

【LUMIX DC-TZ99】当初目論見の3倍の売れ行きで、現在も好調

パナソニック
LUMIX DC-TZ99
実売価格6万4350円

コンパクトながら約2030万画素の高感度MOSセンサーと、広角24㎜光学30倍の高倍率ズームを搭載。近くの被写体から遠くの景色まで本機一台で美しい写真が撮影できる。近年高性能なコンデジの売上が伸びているが、本製品も同社目標の3倍を上回るほど好調のようだ。

↑広角24㎜から720㎜までカバーするLEICA DCレンズを搭載。被写体に近づけないときでも、光学30倍ズームで一瞬のシーンを捉える。

【ココがヒットの理由】スマホでは成し得ない“カメラ”の魅力が満載

「“高倍率広角ズーム”“豊富な物理ボタンでの快適な操作”“メインカメラでの自撮り”といった、スマホにはない特性が充実。そういった魅力で他のコンデジに対して優位性があります」(テクニカルライター・湯浅顕人さん)

【WiiM Ultra】価格比較サイトや量販店のランキングで長期間トップを独走

WiiM
WiiM Ultra
実売価格6万6000円

高性能DACチップと3.5インチのタッチスクリーンを搭載し、音質と操作性を追求したネットワークストリーマー。ストリーミング再生が普及し、対応機器の人気が高まるなか、本機は価格比較サイトや量販店などのランキングで長期にわたりトップを独走している。

↑HDMI ARCからフォノ入力まで、デジタル&アナログの多彩な端子を搭載。
オーディオ入出力ともに、最大192kHz/24bitのハイレゾに対応する。

【ココがヒットの理由】ハイエンドオーディオに迫る高音質を手軽に体感

「多彩な機能性が特徴的だが、高級オーディオ機器に勝るとも劣らない良音が人気の理由。Spotify、Amazon Music、Qobuzと、人気の音楽配信サービスがWiiM Homeアプリで楽しめるのも◎」(AV評論家・藤原陽祐さん)

【Moflin(モフリン)】初回出荷1000匹は1週間で完売。5か月の販売数は7000匹超!

カシオ計算機
Moflin(モフリン)
5万9400円(本体・ハウス)

日々人と触れ合うことで感情豊かに成長するAIペットロボット。よく話しかける人を飼い主として認識するだけでなく、撫でる・抱きしめるなどの愛情表現から飼い主が好むしぐさを認識し、自ら進んで行う。育て方で形成される性格も異なり、個性も400万通り以上と豊かだ。

↑サイズは、約W130×H90×D140mm、質量約260gと、ちょうど手のひらに収まる大きさ。
ちょっとした外出や、旅行に連れて行ける。
↑付属のハウスに入って寝ている間にパワーチャージ。
睡眠(充電)時間は約3時間30分で、約5時間の駆動が可能だ。
↑専用のアプリを用意。Moflinの現在の感情がわかったり、いままでのふれあいを振り返ることができたり、Moflinとの絆をより深められる。

【ココがヒットの理由】癒やしを求める人の欲求を手頃なAIが満たしてくれた

「昨年11月の発売開始から5か月で7000匹超のセールス。そもそもペットロボットには潜在的な需要があったと思われますが、本製品は手にしやすい価格も人気を後押ししたのでしょう」(モバイルライター・井上 晃さん)

【JINS ASSIST】初回発売分を2日で売り切り、第2回入荷分も完売するなど好調な売り上げを維持

ジンズ
JINS ASSIST
1万5000円

手を使わずに頭の小さな動きで直感的にPCを操作できる。手持ちのメガネに装着し、コネクタをPCと接続するだけで、基本的なマウス操作に加え、補助ソフトの拡張機能により、ショートカットキーやスクロールなど様々な操作が可能。メガネ付き販売もあり。

↑補助ソフトが、クリックなど基本操作を行う際にコマンド表示で操作をサポート。
カーソルの移動速度やクリックの感度など、好みに合わせて調整できる。
↑デバイス部分(本体)はわずか4gと軽量・コンパクト。有線なので充電や接続が切れる心配は不要で、ほぼすべてのメガネに装着可能だ。

【ココがヒットの理由】デジタルデバイスをメガネで操れる先進性がウケた

「初回入荷分と第2回入荷分ともに完売。アクセシビリティの観点で、ハンズフリーでPC等を操作するには、従来は高額な機器が必要でしたが、本機は安価に導入できる選択肢です」(モバイルライター・井上 晃さん)

【モニター付き屋外カメラ】増加する強盗事件への防犯意識の高まりから約6か月で当初目論見の約2倍の売れ行き

パナソニック
モニター付き屋外カメラ VL-CV100K
実売価格5万4780円

屋外カメラとモニター親機のセット。カメラ設置後、電源を入れるだけで映像を表示できる。カメラに動きを検知する機能と、AIで人物の形を判定する機能を搭載。検知機能が働くと自動録画を開始し、モニター親機に音で知らせたり、ライトを点灯させたりできる。

↑付属と合わせて最大4台までのカメラの登録が可能。それぞれのカメラをモニターで同時に確認できるので、庭や勝手口など見守る場所を広げられる。

【ココがヒットの理由】犯罪が凶悪化し国内メーカーの信頼性に注目が集まった

「年々防犯意識が高まり、防犯製品の売り上げが伸びています。なかでも本機は、国内メーカー製ならではの信頼性の高さ、操作のわかりやすさなどが評判となり、好調な売れ行きとなっています」(カーITジャーナリスト・会田 肇さん)

【Z世代向けPC】若年層向けPCが続々登場しいずれも予想を上回る売上に

NECパーソナルコンピュータ
LAVIE SOL
16万9800円〜

防指紋コーティングを施したタッチパッド搭載の13.3型ノートPC。USB-C×3と端子数を最小限に抑えることで、薄型かつノイズレスデザインを実現した。2024年秋冬モデルながら、3月単月の同社調査で、シリーズ別販売数No.1を誇る。

↑スマホアクセサリーの「caseplay」と着せ替えケースをコラボ。1000種以上のデザインをラインナップする。

富士通クライアントコンピューティング
FMV Note C
15万3200円〜

13.3型ワイド液晶を搭載。Intel Core Ultraプロセッサーを搭載し、ネット接続なしでもAI機能を利用でき、最大24.6時間の長時間駆動を実現する。前シリーズに比べ売上で1.6倍を記録し、同社のシェアアップに大きく貢献。

【ココがヒットの理由】Z世代自身が欲しいものを自ら作り上げたから売れた

「“プロが考えた”ではなく、“Z世代自らが考えたスペック”であることが、ユーザーの嗜好に刺さったのでしょう。レガシー端子の割愛やスマホライクな操作性などにそれが表れています」(テクニカルライター・湯浅顕人さん)

【DHT-218】昨年来、価格サイトや大手量販店のランキングでトップを独走

デノン
DHT-218
実売価格3万6300円

Dolby Atmosとロスレスオーディオフォーマット「Dolby TrueHD」に対応したサウンドバー。同社のサウンドマスターが入念にチューニングを行い、リビングオーディオとして最適な優れた音楽再生能力を発揮する。昨年来売上は好調で、今年上半期も各ランキングでトップを独走。

↑4K/60Hz映像信号に対応するHDMI入力1系統/出力1系統を装備。テレビとの接続は、付属のHDMIケーブル1本つなぐだけでOKだ。
↑底面に75mmのサブウーファーを2基搭載。バスレフポートをエンクロージャーの左右に配置することにより、豊かな低音再生を実現する。

【ココがヒットの理由】いつものテレビ視聴環境が手軽に本格シアターに変身

「各パーツを吟味し、スピーカーユニットのバランスも徹底して整えられるなど、細部に至るまで良音を追求。入手しやすい価格ながら、老舗メーカーこだわりの高音質が楽しめます」(AV評論家・藤原陽祐さん)

※「GetNavi」2025月8月号に掲載された記事を再編集したものです。
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