デスク作業で多い悩みが肩凝りだ。デスクやチェア選びも大切だが、腕や手と連携する入力デバイス選びも、肩凝り軽減のカギを握る。なかでも注目は、人間工学に基づいた製品群。今回は編集部がおすすめする「エルゴノミクスマウス&キーボード」を紹介する。
握りやすさの秘密は54度の傾斜角

サンワサプライ
静音ワイヤレスエルゴノミクスマウス
400-MAWBT189BK
4680円
54度の傾斜角がついた縦型マウス。親指から小指までぴったりフィットする絶妙な形状で、手首に負担がかかりにくい。ボタン操作でカーソル速度を3段階に切り替え可能。静音仕様で乾電池不要の充電式だ。公式直販サイト「サンワダイレクト」限定品。
SPEC ●接続方法:2.4GHzワイヤレス●インターフェース:USB●ボタン数:5●サイズ/質量:W92×H72×D114mm/97g

筋肉の緊張を抑えながら高速作業を実現!

ロジクール
MX Ergo S
1万9580円
傾斜角度を0度と20度で調整でき、前腕の筋肉緊張を27%軽減。カスタマイズ可能な6個のボタンで、作業を高速化できる。2台のデバイスに接続でき、ポインターを画面の端に持っていくだけで簡単にデバイスを切り替えられる「Logi Flow」機能を搭載。
SPEC ●接続方法:ワイヤレス●インターフェース:Bluetooth・USB●ボタン数:6●サイズ/質量:W99.8×H132.5×D51.4mm/259g
持ち方を選べるハイクラスなゲーミングマウス

エレコム
VM800(Mサイズ)
オープン価格(実勢1万9980円前後)
UMB無線通信とTrue 8Kを採用し、安定した高速データ通信を可能にした世界初のワイヤレスゲーミングマウス。「かぶせ持ち」「つかみ持ち」に最適化したハーフエルゴノミクス形状で、手のサイズや持ち方に応じて選べる2サイズ展開だ。軽量設計なのも魅力。
SPEC ●接続方法:IOOK方式●インターフェース:USB UWB無線/有線両対応●ボタン数:6●サイズ/質量:W66×H41×D122mm/59g
自然な腕の角度でキー入力しながらスクロールも可能

サンワサプライ
エルゴノミクスキーボード
SKB-ERG5BK
1万3200円
大きめのリストレスト構と、直径25mmの大型トラックボールを備えた、肩に負担を掛けにくいキー配置のキーボード。キー入力を行いながらカーソル操作ができ、手の移動を最小限に抑えられる。入力しやすい標準的な19mmピッチのキートップで、深くしっかりした押し心地。
SPEC ●接続方法:有線●インターフェース:USB●キー配列:日本語配列●キーストローク:4.5±0.2mm●キーピッチ:19mm●サイズ/質量:W350×H43×D203mm/790g
ハの字型の配列とウェーブ形状で肩の負担を軽減

ロジクール
Wave Keys K820
1万1330円
人間工学の専門家が設計。ハの字型のキーレイアウトと曲線状のデザインで腕を自然な角度に保つ。手首をサポートする形状記憶素材のパームレストを搭載し、同社のパームレスト非搭載キーボードにくらべ、57%高い手首サポート力を誇る。最大3台のデバイスに同時接続可能。
SPEC ●接続方法:ワイヤレス●インターフェース:Bluetooth・USB●キー配列:日本語配列●キーストローク:2.5mm●キーピッチ:18.5mm●サイズ/質量:W375.97×H30.53×D218.91mm/750g

左右幅と角度を調整でき、あらゆる体型にマッチ

ペリックス
ワイヤレス スプリットキーボード
ブラック US配列
9999円
接続ケーブルや充電コードが不要のパームレスト付き左右分離型キーボード。肩幅に合わせて左右幅を調整でき、腕を最適な位置でキープできる。付属のスタンドを使えば、左右それぞれの角度を細かく調整可能。薄型で静音のメンブレンスイッチを採用している。
SPEC ●接続方法:ワイヤレス●インターフェース:USBレシーバー●キー配列:英語配列●キーストローク:15mm●キーピッチ:18mm●サイズ/質量:W362×H28×D215mm/645g
「サンワサプライ」が、人間工学に基づいた「エルゴノミクス」製品の選び方を指南!
■サンワサプライ
PC周辺機器やオフィス家具を幅広く企画・販売する総合メーカー。高品質かつ実用的な製品を通じ、快適なビジネス環境や在宅ワーク環境の実現を支援する。ユーザー目線の商品開発と、迅速なサポート体制も好評だ。
Q1「人間工学(エルゴノミクス)」とは?
人間ができる限り自然な動きと姿勢で、快適に作業できるように設計された製品群のことです。長時間のPC作業で生じる疲労や不調を軽減し、人に優しく、快適な環境を実現することを目的に開発されました。
Q2エルゴノミクスが注目されるようになったのはいつ頃から?
弊社では2011年頃にウェブサイト内にエルゴノミクス特集を立ち上げました。海外でエルゴノミクス製品を取り入れるオフィスが増え始めたのがその頃です。
Q3エルゴノミクスキーボードのメリット・デメリットは?
腕や肩を自然な形に開いた状態で入力でき、身体への負担が少ない点がメリット。これにより長時間のタイピングも快適に行えます。デメリットは、一般的なキーボードとは配列が異なるモデルもあり、慣れるまで打鍵速度が落ちる場合があることです。
Q4エルゴノミクスマウスのメリット・デメリットは?
メリットは、手首や肩への負担が減り、長時間の作業でも疲れにくいこと。腱鞘炎や肩凝りの予防にも有効ですよ。デメリットは従来品と形状が異なるため、操作に慣れるまで時間が必要な点です。
Q5どのような人に向いている?
PCを長時間使用する方全般に適しています。なかでも在宅勤務者、プログラマーやライター、事務職の方などタイピングやマウス操作が多い人、肩凝りや手首の不調を感じやすい人にオススメですね。
Q6最近のトレンドは?
多様なニーズに合わせられるよう、選択肢の幅が広がっているのが最近の傾向。例えば、肩幅に合わせて腕を配置できる左右分離型キーボードやリストレスト付きのキーボード、手首を自然な角度で支える垂直型マウスなどがあります。他にもデザイン性や静音性に配慮した製品なども人気です。
Q7選ぶときのチェックポイントは?
キーボードの場合は、入力スタイルに合わせて選ぶといいでしょう。長文入力をする場合は湾曲型や分割型、省スペース派にはコンパクト型がおすすめです。マウスは手のサイズに合ったモデルを選ぶこと。また精密作業をする方にはトラックボール型が、姿勢重視の方には垂直型がおすすめです。
※「GetNavi」2025年12月号に掲載された記事を再編集したものです。
※この記事のリンクから商品を購⼊すると、売上の⼀部が販売プラットフォームからGetNavi webに還元されることがあります。
※価格などの表示内容は掲載時点のものです。在庫切れなどによって変更の可能性もありますので、詳細は商品ページを確認してください。