スマホに「microSDカードスロット」が復活? メモリ高騰で再注目

ink_pen 2025/12/10
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スマホに「microSDカードスロット」が復活? メモリ高騰で再注目
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

ここ数年、AndroidスマートフォンからmicroSDカードスロットが姿を消していました。その理由の1つは、内蔵ストレージの上位オプションにプレミアム価格を設定し、利益を最大化するためとみられています。

↑micro SDカードが復活する?

しかし現在、DRAM(メモリ)価格が高騰していることから、一部のスマホメーカーがmicroSDカードスロットの復活を検討している可能性が浮上しました。

最近はAIブームが過熱し、データセンター向けの高価なパーツ製造が優先されているため、消費者向けDRAMやNANDフラッシュ(ストレージ)の供給が不足し、価格が上昇しています。

たとえば先週、マイクロンが29年続いた消費者向けSSD/メモリのブランド「Crucial」の廃止を発表。また、サムスンの半導体部門がモバイルエクスペリエンス(スマホ)部門へのメモリ供給の長期契約を拒否し、3か月ごとに改定される短期契約へ切り替えたとも報じられています。

こうした状況のなか、中国SNSのWeiboを拠点とするRepeater 002氏は、SDカードスロット復活を検討しているメーカーが存在すると示唆。現行の多くの機種にはSIMカードスロットがありますが、それをSIM+SDの2in1スロットに変更するだけで対応できるというわけです。

もっとも、すでに製造ラインにあるデバイスは完全な再設計ができません。そのため、この変更が実際に反映されるのは、早くとも2026年後半になる見通しです。

これが実現すれば、ユーザーはストレージ容量が小さく価格の安いモデルを選び、あとからmicroSDで拡張できるようになります。

2026年はメモリ高騰の影響でスマホ価格が全般的に上昇することはほぼ確実ですが、今後の動向に注目したいところです。

Source: Weibo

via: Wccftech

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