アップルの折りたたみiPhoneに対抗するために、Samsungが「Wide Fold(横幅が広い)」と呼ばれる新しい折りたたみスマートフォンを開発していると報じられています。

韓国メディアのETNewsによると、このデバイスは2026年秋に発売予定とのこと。内部(折りたたみ)ディスプレイは7.6インチ、外側(カバー)ディスプレイは5.4インチで、展開時のアスペクト比は4:3。縦より横がやや長い、いわゆる「パスポート型」のデザインになると言います。現行のGalaxy Z Fold7は18:20の縦長比率であるため、Wide Foldは明確に方向性が異なります。
これらの仕様は、噂されている折りたたみiPhoneと非常によく似ています。折りたたみiPhoneは、内部ディスプレイが約7.8インチ、アスペクト比は同じく4:3、外側ディスプレイは約5.5インチになるという観測があります。
Samsungがこの幅広デザインを採用する理由は明らかにされていませんが、ユーザー体験の向上を狙ったものと考えられます。端末を開いた際にノートや書籍に近い見た目となり、ウェブページや動画表示時にコンテンツが見切れにくくなる利点が期待できるでしょう。
また、Wide Foldは25Wのワイヤレス充電に対応する見込みで、これはSamsung製スマホとしては最速クラスとされています。搭載チップについては、Galaxy Z Fold8と同様にSnapdragon 8 Elite Gen 5を採用する可能性が高いようです。
Samsungは例年、折りたたみスマホを7〜8月頃に発表しており、9月発表と噂される折りたたみiPhoneより先に市場へ投入する可能性があります。アップルが注目を集める前に、先手を打つ狙いがあるのかもしれません。
Source: ETNews
via: Wccftech