スマホやPC、今年もたくさん出ました。2025年の注目ガジェットメーカー振り返り

ink_pen 2025/12/31
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スマホやPC、今年もたくさん出ました。2025年の注目ガジェットメーカー振り返り
GetNavi web編集部
げっとなびうぇぶへんしゅうぶ
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2025年も、PC・スマホから周辺機器に至るまで、様々なデジタルガジェットが登場しました。買い物がはかどったという人も、そうでない人も、この機会に今年を振り返ってみてはいかがでしょう?

この記事では、2025年に注目を集めたガジェットメーカーと、その動向を振り返ってみます。

ユニークデザインのスマホが今や大人気に。オーディオ分野でも存在感を増すNothing

2020年にイギリス・ロンドンで設立されたデジタル機器メーカー・Nothing。同社が日本国内でも大きく注目されるきっかけになった製品といえば、2022年リリースの近未来的なデザインを採用したAndroidスマートフォン「Phone (1)」です。そこから堅実にプロダクトのアップデートを続け、今や注目度は大手スマートフォンメーカーにも比肩すると言ってよいでしょう。

↑「Phone (3a)」。

2025年のNothingは、最新世代スマホのミドルレンジモデルである「Phone (3a)」およびフラッグシップモデル「Phone (3)」を国内発売。カメラ性能の向上やドットアニメーションで情報を表示するGlyphマトリックス機能に加え、新たにFeliCaに対応するなど、デザイン性を維持しつつ使い勝手が大きく向上しています。スマホデザインの画一化が進んで久しい昨今ですが、そんな状況下でも独自の哲学を貫くNothingは「ユニークなスマートフォンを持ちたい」というユーザーにとって非常に魅力的な選択肢になっているわけです。

↑「Phone(3a) Community Edition」。

12月には世界限定1000台の特別モデル「Phone(3a) Community Edition」をリリースするなど、最後まで話題に事欠かなかったのも印象的です。2026年は大きな廉価モデル「Phone (3a) Lite」の国内発売も控えており、さらには次期モデルの噂も聞こえてきています。来年の動向も要注目でしょう。

スマホ以外の製品では、ブランド初となるヘッドホン「Nothing Headphone (1)」をリリース。同じく今年発売のワイヤレスイヤホン最新モデル「Ear(3)」は、充電ケースにマイクを搭載することで通話品質を高めた「スーパーマイク機能」が話題となりました。オーディオ分野でも、着実にその存在感を増しています。

日本史上最薄&最軽量の折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold7」が登場したSamsung 

国内ではスマホを中心に多くの製品を展開するSamsung。2025年もスマホ・タブレット・スマートウォッチなど、実に幅広い製品をリリースしています。

↑「Galaxy Z Fold7」。

もっとも印象的だったのは、7月に発売となった折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold7」でしょうか。折りたたんだ状態で約8.9mm、開いた状態では約4.2mmと、初代Galaxy Z Foldのほぼ半分にまで薄型化された筐体は、ほとんど普通のスマートフォンのように使える驚異的な薄さです。本体重量215gという軽さも含め、日本市場最薄&最軽量のインパクトが大きな話題を呼びました。

↑「Galaxy S25 Ultra」。

一方、フラッグシップモデル「Galaxy S25 Ultra」は、約5,000万画素の超広角カメラセンサー、2億画素の広角カメラといった圧倒的なカメラ性能を実現。Galaxy AIとGoogle Geminiを横断的に使えるなど、AIの利便性も大きく向上しました。AIも含め、あらゆる機能をバランスよく使える高級スマホとしての立ち位置を確立したと言えるのではないでしょうか。

↑「Galaxy Z TriFold」。

もうひとつ、12月に満を持してグローバル発表された三つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」も大きなトピックだったと言えます。画面をすべて開けば10インチクラスのタブレットのように使えるなど、ガジェット好きには強く刺さりそうな製品ですが、現在のところ日本発売のアナウンスはありません。2026年、果たしてGalaxy Z TriFoldの国内登場はあるのでしょうか……?

「FMV Note U」が14インチで重量634gの衝撃。国内セールスも堅調な富士通クライアントコンピューティング

Windows 10のサポート終了による買い替え需要など、2025年のPC業界はそれなりに大きな動きがありました。そんな中、2年連続で国内個人向けPC年間シェアNo.1(※全国家電量販店の販売実績を集計する第三者機関データに基づくFCCL社集計)を獲得するなど、富士通クライアントコンピューティング(FCCL)の「FMV」ブランドが大きな躍進を見せています。

↑「FMV Note U UX-K3」。

2025年のFMVを代表する製品と言えるのが、11月に販売開始となった「FMV Note U UX-K3」。一見シンプルなビジネスノートPCのようですが、本製品の公称重量はなんと約634g。14型ワイド液晶搭載ノートPCとしては世界最軽量(※2025年9月2日時点、FCCL調べ)で、実際に手に持ってみると嘘のように軽さに驚かされます。

PC使用歴の長いユーザーの中には「FMV」というブランドに保守的なイメージを持っている人も多いかもしれませんが、「FMV Note U UX-K3」はそんなイメージを覆す刺激的なモデルです。改めて、FMVというブランドに注目してみてはいかがでしょうか。

完全な余談ですが、2026年のPC市場はメモリー製品の高騰に起因する全体的な価格上昇が懸念されており、先行きはかなり不透明です。そんな逆風の中でも、意欲的なPCが多く登場することに期待したいですね。

世界初、ナトリウムイオン電池採用のモバイルバッテリーを販売開始したエレコム

2025年は、モバイルバッテリーに起因する火災や事故が頻発した年でもありました。新しい法令への対応なども含め、各メーカーとも対策に追われていますが、興味深い製品をリリースしていたのがエレコムです。

↑世界初のナトリウムイオン電池採用モバイルバッテリー「DE-C55L-9000」。

実は2025年まで、11年連続でモバイルバッテリーの国内販売台数1位(BCNランキング2014年1月~2024年12月のモバイルバッテリー・充電器部門での販売数量)の実績があるエレコム。そんな同社が環境負荷対策や安全性の改善のために開発したのが、ナトリウムイオン電池を使用した世界初のモバイルバッテリー「DE-C55L-9000」です。

コバルト・リチウムといった素材を使用しないことから、環境負荷の少なさをうたう同製品ですが、結果としてマイナス35℃~50℃まで幅広い温度環境での使用に耐えうる仕様を実現。さらに、一般的なリチウムイオン電池に比べ熱暴走の危険性が低く、物理的な衝撃に対しても発火しにくいなど、安全性の面では多くのメリットがあります。

エレコムといえば、ユーザーからは特にPC・スマホ系アクセサリーでコスパの良い周辺機器を多くラインナップしているイメージが強いかもしれませんが、新製品開発に意欲的な側面も魅力のひとつ。国内メーカーとしても、今後の堅実な活躍に期待したいです。

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