Samsung、クアルコム依存脱却の切り札となる自前チップを開発中?

ink_pen 2026/1/15
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Samsung、クアルコム依存脱却の切り札となる自前チップを開発中?
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

Samsungが開発中とされる次期スマートフォン向けSoC「Exynos 2700」は、クアルコムのSnapdragon系フラッグシップを上回る性能を目指していると報じられています。

Exynos 2700は、すでに存在が伝えられている「Exynos 2600」の後継モデル。Exynos 2600はまもなく発表されるGalaxy S26シリーズのうち、韓国向けの一部モデルにのみ搭載されるとの見方があります。

リークアカウントの @BairroGrande によると、Exynos 2700の開発コードネームは「Ulysses」。Exynos 2600で採用されるSF2ノード(第1世代2nmプロセス)に代わり、より効率の高いSF2Pノード(第2世代2nmプロセス)で製造される可能性があると言います。この製造プロセスの刷新により、性能は約12%向上し、消費電力は約25%削減される模様。

また、CPUコアの最大クロックは4.2GHzに引き上げられる見通しです。Exynos 2600の最大3.8GHzと比べると、大幅なクロックアップとなります。

加えて、FOWLP-SbS(Side-by-Side)パッケージングと統一銅製ヒートパスブロック(HPB)の採用により、チップとDRAMを一体的に冷却できる構造になるとのこと。要は「発熱を抑えつつ高い性能を安定して引き出しやすくなる」と考えられます。

グラフィックス面では次世代Xclipse GPUを搭載し、メモリはLPDDR6、ストレージはUFS 5.0に対応するとされています。これによりデータ転送速度は最大で100%向上し、SoC全体の性能は最大40%向上する可能性があるとのこと。

ベンチマーク・Geekbenchでは、Exynos 2600と比べてシングルコア性能が最大40%、マルチコア性能が約30%向上する可能性が示唆されています。数値にすると、シングルコア約4800ポイント、マルチコア約1万5000ポイントに達する計算です。

参考までに、Exynos 2600はGeekbenchでシングルコア3309ポイント、マルチコア1万1256ポイントを記録しています。一方、現行のスマートフォン向け最上位クラスである「Snapdragon 8 Elite Gen 5」(OnePlus 15搭載)は、シングルコア3493ポイント、マルチコア1万692ポイントとなっています。

もっとも、この情報を発信したリークアカウントには確立された実績があるわけではなく、信頼性については慎重に見る必要があります。さらに、Exynos 2600自体がまだ実機で評価されていない段階であるため、今回の内容はあくまで噂として受け止めるべきでしょう。

とはいえ、仮にこれらの情報が事実であれば、Samsungにとっては長年続いてきた「クアルコム依存」から脱却するための、大きな転換点になる可能性もありそうです。


Source: BairroGrande(X)

via: PhoneArena

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