「iPhone 14 Pro」はApple Watchのような常時表示が実現? 可変リフレッシュレートの幅が広がるかも

ink_pen 2022/5/25
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「iPhone 14 Pro」はApple Watchのような常時表示が実現? 可変リフレッシュレートの幅が広がるかも
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

昨年のiPhone 13 Proモデルは、初の「120Hz ProMotion(可変リフレッシュレート)ディスプレイを搭載するiPhone」となりました。今年秋の「iPhone 14 Pro(仮)」2モデルもそれを引き継ぎつつ、常時表示(常に時刻などを表示し続ける)に対応するかもしれないとの噂が伝えられています。

 

iPhone 13 ProではiPad Proと同じProMotion画面を実現するため、可変リフレッシュレートに対応したLTPO(低温多結晶酸化物)バックプレーン技術を採用しています。ちなみに、それ以前のiPhoneに採用されていた技術はLTPS(低温ポリシリコン)です。

 

バックプレーンとは、ディスプレイ上の個々のピクセルのオン・オフを切り替える部分のこと。ここにLTPOを採用したことで、高速な表示が必要なときには120Hzまで向上させ、そうでないときはリフレッシュレート、つまり「画面を書き換える回数」を落としてバッテリーを節約できるようになったわけです。

 

しかし、iPhone 13 Pro/Pro Maxでは、画面のリフレッシュレートを10Hzまでしか下げられません。これは、同じくLTPO技術を使うOPPOやサムスンのスマートフォンが1Hzまで下げられることとは対照的です。またApple Watch Series 5以降もLTPO技術により常時点灯ができますが、iPhoneではできなかったわけです。

 

さて最新情報は、ディスプレイ専門アナリストRoss Young氏のツイートです。それによればiPhone 14 Pro/Pro Max(ともに仮称)に採用されたProMotionディスプレイは1Hzの低さにまで落とせると「保証はできないが、予想している」とのことです。

もしもiPhone 14 Proモデルの画面も1Hzに対応すれば、バッテリー持続時間を保ちつつ、常に画面上に時刻や日付、各種の通知を表示できるようになるはず。これらは、すでにApple Watch Series 7でも実現していることです。

 

昨年もBloombergの名物記者Mark Gurnan氏や、有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)Max Weinbach氏は「iPhone 13 Proは常時表示に対応」と示唆していました。

 

これらは外れてしまいましたが、どちらも信頼性のある情報源であり、「アップル社内で検討されていたが、結局見送られた」可能性も高いと思われます。今年こそ常時表示が実現し、iPhoneのProモデルは少し使いやすくなるのかもしれません。

Source:Ross Young(Twitter) 
via:MacRumors

 

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