Chromeブラウザーでパスワードなしにログインできる「パスキー」、ついに提供スタート!

ink_pen 2022/12/12
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Chromeブラウザーでパスワードなしにログインできる「パスキー」、ついに提供スタート!
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

米グーグルは、Chromeブラウザーがパスワード不要な新たな認証システム「パスキー」に対応したことを発表しました。

↑Image:Apple

 

10月にChrome Canary(試験運用版)でサポートされたことに続き、一般公開の安定版「Chrome Stable for Mac M108」で利用可能になったとのことです。

 

パスキーとは「パスワードやそのほかのフィッシング可能な認証要素に代わる、より安全性の高い認証手段」と謳われる技術です。iPhoneやAndroidスマートフォンで、Webサイトでの認証やログインができます。

 

Androidスマホでパスキーを作る手順は、わずか2ステップ。(1)アカウント情報を確認、(2)指紋や顔認証などで本人確認するだけです。

 

またログインも簡単で、(1)サインインしたいアカウントを選択、(2)要求されたら指紋や顔で認証、で済みます。パスキーはGoogleパスワードマネージャが管理し、自動的にクラウドにバックアップされるため、もしもスマホを紛失しても利用不可になることはありません。

 

iOSとAndroid版Chromeの新バージョンでは、パスキーに対応したサイトでは、生体認証(顔認証や指紋認証)を使って本人確認ができます。またデスクトップPCなどを使っている場合は、近くにあるiPhoneやAndroidスマートフォンで画面上に表示されたQRコードをスキャンしてログインできるようになるそうです。

↑Image:Google

 

こうしてログインする際、パスキーはパスワードとは違い、安全に生成された(パスキーではない)コードのみがサイトとやり取りされ、漏洩する可能性はないとのことです。

 

すでに1PasswordやPayPal、マイクロソフトやeBayなど、多くの企業やアプリがパスキーに対応済み、あるいは今後のサポートを発表しています。新たなアカウントを作るたびにパスワードを考えるのに頭を悩ませる苦労から、もうすぐ解放されるのかもしれません。

 

Source:Chromium Blog

via:MacRumors

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