FBIが警告! スマホの“無料充電”は危険すぎる? ハッカーによる“マルウェア侵入”の悲劇

ink_pen 2023/4/12
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FBIが警告! スマホの“無料充電”は危険すぎる? ハッカーによる“マルウェア侵入”の悲劇
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

近年、公共の場でスマートフォンが無料で充電できることは珍しくなくなりました。しかし米連邦捜査局(FBI)が、USBポートはマルウェアに感染する危険があるため利用しないよう注意を呼びかけています。

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↑今や空港ターミナルで充電できることは当たり前に

 

FBIデンバー支局の公式アカウントは、空港やホテル、ショッピングセンターの無料充電ステーションを使うことは避けてくださいとTwitterで呼びかけています。なぜなら悪意あるハッカーは公共USBポートを通じてマルウェアや監視ソフトをデバイスに仕込む方法を知っているから、とのことです。

 

公共の場を全く使うなというわけではなく、要は「自分の充電器とUSB コードを持ち歩き(USBポートではなく)コンセントを使用してください」とのこと。コンセント経由であればマルウェアを流し込まれたり、データをやり取りされたりする危険性がないためでしょう。

 

なおiPhoneやMacでは、デバイスがロックされて1時間以上が経過すると、USBアクセサリーと通信しなくなるセキュリティ機能があります。が、ユーザー自らがロックを解除して公共のUSBポートにつないだ場合、マルウェアの侵入を防ぐことはできません。

 

もしもスマートフォンやタブレット、PCにマルウェアを入れられた場合、ハッカーは機密データにアクセスし、ユーザー名やパスワードの強奪、メールの乗っ取り、果てはオンラインの銀行口座まで危険に晒されることになります。

FBIは公式サイトでも、無料の充電ステーションを使わないように警告しています。また機密性の高い取引に無料Wi-Fiを使ったり、疑わしい文書を開いたり、すべてのアカウントで同じパスワードを使い回したり、電子メール内のリンクを迂闊にクリックしたりしないように……との注意書きも守った方がよさそうです。

 

Source:FBI Denver(Twitter) 
via:MacRumors

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