iPhone 15シリーズの製造コストは過去最高?「iPhone 16」シリーズは米国でも値上げの可能性

ink_pen 2023/10/24
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iPhone 15シリーズの製造コストは過去最高?「iPhone 16」シリーズは米国でも値上げの可能性
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

今年のiPhone 15シリーズは、米国での価格は昨年のiPhone 14シリーズから据え置きとなりました。が、製造コストが14を大幅に上回ったため、来年の「iPhone 16」シリーズは値上げになる可能性があるとアナリストが推測しています。

↑iPhone 16シリーズは米国でも値上げかも

 

日経の英字新聞Nikkei Asiaは、分解調査会社フォーマルハウト・テクノ・ソリューションズの協力のもと、iPhone 15シリーズを分解して部品のコストを確認。その結果、iPhone 15 Pro Maxの部品コストは558ドルと計算され、iPhone 14 Pro Maxから12%も上昇。これはiPhone部品の総コストとしては過去最高となります。

 

たとえば2018年から2021年まで、アップルのiPhone Pro Maxモデルの部品コストの合計は400ドル~450ドルだったとのこと。それが2022年と2023年では2年連続で上昇しており、過去最高額を更新したそうです。

 

これらコスト増をアップル側が吸収した格好ですが、Nikkei Asiaは2024年モデル(iPhone 16)では部品価格がアップした分を顧客に転嫁するだろうと推測しています。つまり、いよいよ米国での価格も値上げになるというわけです。

 

それぞれの部品については、iPhone 15 Pro Maxの望遠カメラは30ドルになり、前モデルから380%もアップ。またチタンフレームは50ドルで、前モデルのステンレススチール製よりも43%アップしています。A17 Proチップも130ドルで、A16 Bionicチップより27%高くなっているとのこと。

 

またiPhone 15標準モデルもコスト増を免れず、部品の総計は423ドルで、iPhone 14よりも16%増。かたやiPhone 15 Plusは442ドルで、前モデルから10%増。小さい方のiPhone 15 Proは523ドルで、8%増に収まっています。

 

iPhone 15シリーズの価格は、日本ではわずかにiPhone 14シリーズよりも上がっていましたが、円安を織り込めば控えめな印象がありました。しかし、iPhone 16では容赦なく値上げされるのかもしれません。

 

Source:Nikkei Asia
via:MacRumors

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