将来のGalaxyスマホは内側にも外側にも折りたたみできる? サムスンが新技術「In&Out Flip」公開

ink_pen 2024/1/10
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将来のGalaxyスマホは内側にも外側にも折りたたみできる? サムスンが新技術「In&Out Flip」公開
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

現在の折りたたみスマートフォンは、最大でも180度までしか折り曲げられません。大画面を内側にたたんでいる状態では、外側のカバーディスプレイを使うことになります。

Image:Samsung Display

 

そんななか折りたたみスマホの最先端を走るサムスンが、内側の外側の両方に折りたためるディスプレイ技術「In&Out Flip」を、米ラスベガスで開催中の「CES 2024」にて発表しました。

 

公式リリースによれば、このIn&Out Flipは360度折りたたみできるとのこと。サムスンは従来の折りたたみ製品を「インフォールディング(内側にたたむ)」と呼び、折りたたみ時に情報を表示する外側の画面が必要であること。それに対してIn&Out Flipは、1枚のディスプレイを外側に折りたたむことでカバー画面が不要となり、「よりスマートで薄いデザイン」を実現していると述べています。

 

折りたたみスマホ市場を牽引してきたサムスンですが、競合他社はより大きなカバー画面を付けたタテ折りスマホを投入。その後にカバー画面を大型化したGalaxy Z Flip5が登場しましたが、後追いしている印象もありました。

 

そこで、In&Out Flipの登場です。サムスンはリリース内で「外側に折りたたむと、デバイスの前面と背面の両方をスクリーンとして使うことができ、新しいユーザー体験を生み出す」とアピールしています。

 

折りたたみできる角度が広がったことで、心配されるのが強度の低下でしょう。しかし、サムスンは「摂氏マイナス20度~摂氏60度までの極端な温度下で折りたたんだり、折りたたみ画面の上でバスケットボールをバウンドさせたり、スマホを砂でこすったり、水に浸したり」する耐久テストをクリアしたと主張しています。

 

ほかサムスンはCESで、画面サイズを5倍に広げられる巻き取り式ディスプレイ「Rollable Flex」も公開します。これらは、あくまで「研究開発している」ことを表明しただけではありますが、一日でも早くGalaxy Z FlipやGalaxy Z Foldシリーズ等の製品に搭載を望みたいところです。

 

Source:Samsung Display
via:BGR

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