X、物議を醸す「ブロック機能のアップデート」を開始! どんな結果をもたらすか?

ink_pen 2024/11/7
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X、物議を醸す「ブロック機能のアップデート」を開始! どんな結果をもたらすか?
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

SNSプラットフォームのXは、ブロック機能に関するアップデートを「開始する」と発表しました。この仕様変更は、同社のオーナーであるイーロン・マスク氏が9月に予告していたものです。

↑ブロック機能のアップデートが始まった

 

これまではブロックされた相手の公開ポストを見ることはできませんでしたが、今後は閲覧が可能になります。その一方、自分をブロックしたユーザーをフォローしたり、投稿にいいねを付けたり、返信したり、リポストしたり、DMを送信したりすることができない仕様は変わっていません。

 

米TechCrunchは、ブロックされたユーザーは相手のフォローリストとフォロワーリストを見ることが可能になったと指摘しています 。要はブロックした相手に公開ポストなどが丸見えとなり、隠せなくなるわけです。

 

どうしてXはそんなことをするのか? マスク氏は、公開ポストが他人に見られないことは「意味がない」と考えており、「より強力なミュート機能を導入する必要がある」と述べたことがあります

 

10月にはX公式アカウントが、他人をブロックする人は、ブロックされた相手が知らないうちにその人について迷惑な発言をする可能性があるとして、仕様の変更は「より透明性を高められる」と説明していました

 

しかし、いくつか問題点が指摘されています。嫌がらせ対策ツールのBlock Partyを立ち上げたTracy Chou氏は、「(ブロックする人とされる人の間で)摩擦が起きることは問題です! ストーカー行為を簡単にできるようにするのはよくない!」と述べています

 

もう一つの問題点は、変更後のブロック機能がアプリストアの規約違反になる可能性です。アップルのガイドラインでは、ユーザー生成コンテンツを含むアプリには「サービスを悪用するユーザーをブロックする機能」を義務付けています

 

Googleのガイドラインはさらに具体的で、「ユーザーをブロックするなどのアプリ内機能を実装する必要があります」と明記しています。今後アップルやGoogleがXに対してどう動き、それに対してXやマスク氏はどう反応するのかを見守りたいところです。

 

Source: X Engineering
via: The Verge

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