バンダイの大人向け玩具ブランド「TAMASHII NATIONS」(タマシイネイションズ)が、アニメに登場するロボット・キャラクターや特撮ヒーローなどのフィギュアを中心に、未発表のものを多数含むハイクオリティなアイテム群・約700点を一挙展示。フィギュア界屈指となる大型イベント「TAMASHII NATION 2017」(魂ネイション2017)が、2017年12月1日(金)~3日(日)にかけ東京・秋葉原にて開催されました。
今年はブランド誕生から10周年ということもあり、例年以上の展示内容と盛り上がりを見せた「魂ネイション2017」。圧倒的物量となった展示品のうち、今回はおもちゃライターの筆者が特にプッシュしておきたい要注目の10点(ブランド誕生10周年だけに!)をご紹介します。
【その1】
S.H.MonsterArts ゴジラ(2017)
ゴジラ初のアニメ映画として現在公開中の「GODZILLA 怪獣惑星」より、新たな姿のゴジラが全高170mmのアクションフィギュアに。映画で使用される3Dモデルから再現した“樹齢数千年の神木”を連想させる造形と体表、背びれの細かいディテールを手にとって確かめられます。こちらは現在発売中で、映画を観たあとすぐに楽しめるのがポイント高し。価格は税込9936円。
【その2】
METAL BUILD マジンガーZ
来年1月に公開される映画「劇場版 マジンガーZ / INFINITY」に登場するマジンガーZが、「超合金」のリアルロボット系ブランドである「METAL BUILD」から登場。全高180mmのほどよいサイズ感にみっしりとメカが詰まっている感じ、メカニックデザイナー柳瀬敬之さんによる新解釈がほどよくきいたデザインがカッコいい! 価格は税込2万1600円、発売は2018年2月予定。
【その3】
ROBOT魂 <SIDE MS> 『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』シリーズ
最新の技術で、アニメ放送当時のイメージを再検証した「機動戦士ガンダム」フィギュアシリーズ「ROBOT魂 <SIDE MS> ver. A.N.I.M.E」。ここに、ガンダムマニアにはかなりの人気を誇るOVA作品「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」のモビルスーツが新登場。地球連邦軍側の主役機・ガンダムNT-1と、ジオン公国軍側の主役機・ザクII改がお披露目されました。
【その4】
元祖SDガンダムワールド 影機甲神カオスガイヤー
1990年代前半に「カードダス」や関連玩具で大ブームを巻き起こした「SDガンダム外伝」。その黄金期のシリーズ「機甲神伝説」より、主人公のライバル機的存在だった「影機甲神カオスガイヤー」が商品化決定。このシリーズは「機甲神」とよばれるガンダム顔の巨大メカたちが合体してさらに巨大な神になる……という驚愕の設定でしたが、本製品でもこの合体に対応。以前「プレミアムバンダイ」限定で販売された「機甲神5体セット」と合体させることで、「闇の超機甲神ガンジェノサイダー」が完成します(合体は男のロマンだ!)。こちらは組み立て式キットの「元祖SDガンダム」シリーズとなっており、価格は税込5400円、プレミアムバンダイ限定で販売予定。
なお、「魂ネイション2017」の展示ブースでは「影機甲神カオスガイヤー」と対をなす、赤い主役機「機甲神エルガイヤー」も展示。この「エルガイヤー」は2体が展示されており、うち1つが未公開新バージョン(デザインが微妙に異なる)だったこともファンを喜ばせました。
【その5】
アーマーガールズプロジェクト ヤマトアーマー×森雪
リアルなメカ×美少女をミックスするノウハウで、「艦隊これくしょん -艦これ-」シリーズのフィギュア化も人気を集めた「アーマーガールズプロジェクト」。ここに、「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」のヒロイン・森雪がまさかの参戦! 宇宙戦艦ヤマトそのものを装備してしまうという「艦これ」チックなアレンジに加え、波動砲発射モードをとらせたり、潜水艦モードに変形させたりといったオリジナルギミックが光ります。価格は税込1万3824円、発売は2018年2月予定。
【その6】
S.I.C. 『仮面ライダー鎧武』シリーズ
“フルーツ”ד鎧”という異色のモチーフが話題になった、「仮面ライダー鎧武(ガイム)」のフィギュアコーナー。こちらの展示は本来のキャラクターのフォルムを大胆にアレンジし、芸術作品に近い仕上がりに変えていく「S.I.C.」ブランドで統一されたもの。「鎧武」のなかでは敵サイドに位置するライダーたちを中心に集めていましたが、ダークヒーローとの相性が抜群の「S.I.C.」ならではのラインナップになっていました。大半は商品化未定の参考出品だったものの、ぜひとも揃えて並べたくなる仕上がり!
【その7】
超合金魂 GX-77 ジプシー・デンジャー
人気SF怪獣映画「パシフィック・リム」の主役機、アメリカ代表イェーガーこと「ジプシー・デンジャー」がいよいよ日本の超合金系ブランドから発売されます。こちらの展示では直立不動状態でしたが、実際の商品は全身が可動するほか、胸や眼など4か所が発光するギミックも搭載し、遊びまくれる超合金フィギュアに。価格は税込2万7000円で、続編映画「パシフィック・リム:アップライジング」公開間近となる2018年2月に発売予定です。
【その8】
超合金魂 ドラゴンシーザー
同じく「超合金魂」ブランドでもう1つ注目したいのが「ドラゴンシーザー」! こちらはスーパー戦隊シリーズで1992年放送の「恐竜戦隊ジュウレンジャー」より、6人目の戦士・ドラゴンレンジャーの“守護獣”。単体でもロボ感・恐竜感の混在が魅力的な一体ですが、それまで登場した5体の守護獣と合体することで巨大ロボ(守護神)になるのが最大の特徴。こちらは参考出品ながら商品化が決定しているもので、おそらく現在発売中の「超合金魂 GX-72 大獣神」と組み合わせて遊べるものになるとみられます。胸アツです!
【その9】
PROPLICA 1/1 約束された勝利の剣(エクスカリバー)
アニメ映画『劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」』の公開を記念して製作が発表された、なんと全長115cmというリアルサイズの剣・エクスカリバー。アニメの劇中に登場する変身アイテムや武器を大人向けに商品化する「PROPLICA」ブランドから満を持しての登場です。1/1サイズで“セイバーの剣”を再現しただけではなく、刀身45か所のLED発光、セイバー役・川澄綾子さんによる録り下ろしボイスのサウンドギミックも内蔵した超本格なりきりアイテムに。コスプレイヤーはもちろんのこと、「Fate」ファンなら誰もが一度は手に取ってみたくなるはずの逸品です! こちらは「ANIPLEX+」限定販売で価格は税込2万3000円(通常版)、注文受付は2017年12月31日まで。
【その10】
TAMASHII Lab アンク
「魂ネイション2017」要注目アイテム10選のラストにご紹介するのが、参考出品として初お披露目になったこちら。アニメの劇中アイテム系ブランドが「PROPLICA」なら、特撮ヒーローの劇中アイテム系ブランドとなっているのが「TAMASHII Lab」(タマシイラボ)ですが、その新作はご覧のとおりの“腕”でした。こちらは“3枚のメダル”で変身する「仮面ライダーオーズ/OOO」に登場する相棒的キャラクターで、“意思を持った腕”である「アンク」。
会場の展示には「TAMASHII Labならではの大人向けディスプレイモデル」「アンク役 三浦涼介氏の台詞を多数内蔵」といった説明があり、ただの1/1サイズの置き物ではなく、おもちゃとしてもかなり凝ったものが開発中のようです。楽しみすぎる……!
■TAMASHII NATION 2017(魂ネイション2017)
http://tamashii.jp/special/tamashii_nation/