暑い夏はクーラーの効いた部屋で、夏ゲーならぬ懐ゲーをプレイして郷愁に浸るのが一番! というわけで、今回は「GetNavi」本誌でもおなじみゲーム芸人フジタさんに、いま遊べる懐ゲーの名作36本をセレクトしてもらい、ランキング形式で紹介します。
前編となる今回は、36位から16位を紹介。ひと味違う「マリオ」や海外での任天堂人気を支えた「ドンキーコング」など、見逃せない傑作揃いです!
※本特集内のメーカー名はすべてゲーム発売当時です
【選んでくれた人】
ゲーム芸人・フジタさん
「ファミコンは家族!」と言い切る芸人。ファミコンに限らず、膨大なゲームのコレクションでも有名で、その数は2万本を超えるとか。6月に発売されたエッセイ「ファミコンに育てられた男」(双葉社)も好評です。
【用語解説】
●バーチャルコンソール・・・3DSなどにレトロゲームをDLして遊べる任天堂のサービス。3DSならファミコン、スーファミ、ゲームボーイなど約280タイトルがラインナップ。PlayStationでも同種のサービス「ゲームアーカイブス」が展開されている。
●アーケードアーカイブス・・・ハムスターが展開する「アーケードアーカイブス」は、80~90年代のアーケードゲームの忠実な再現を目指したDLサービス。各ゲームにオンラインランキングが搭載され、世界中のプレイヤーとのスコア争いが白熱する。
【36位】アーケード版の「スーマリ」は新感覚!
「VS.スーパーマリオブラザーズ」(1986年発売・任天堂)
【アーケードアーカイブス】
任天堂のアーケードゲーム基板「任天堂VS.システム」版「スーマリ」。「1」と「2」のステージが組み合わされ、難易度は高め。また、無限1UPができないような敵配置となっています。
【フジタさんの推しポイント】
ファミコン版とはひと味違うマリオ
マリオ好きにはぜひ遊んでほしいタイトルです。「1」と「2」を複合した作品なんですけど、鬼のようなプクプクの数やどっちを向いても襲ってくるゲッソーなどは必見! ほかにも突然パタパタが配置されているとか、家庭用をやり込んだ人ほど苦戦しますよ。
【35位】海外での任天堂人気はここから!
「ドンキーコング」(1981年発売・任天堂)
【ミニファミコン】【バーチャルコンソール】【アーケードアーカイブス】
ドンキーコングにさらわれた恋人のレディを救い出すアクション。アーケード版は画面が縦長のレイアウトで、経営難だった米任天堂の危機を救ったヒットタイトルとしても知られます。
【フジタさんの推しポイント】
アーケード版ならちゃんと2面も遊べる
ファミコン版は、2面がカットされているのがちょっと残念。なので、そこも遊べるアケアカ版と遊び比べてみるのがオススメです。こちらは、海外版も収録されていて、面の構成が違うんですよ。腕に自信のある方は、この海外版もぜひどうぞ!
【34位】高橋名人がスケボーに乗っている理由
ワンダーボーイ(1986年発売・エスケイブ)
【アーケードアーカイブス】
「高橋名人の冒険島」のベースになった横スクロールアクション。主人公のボーイが卵を割ると出てくるオノを投げ、スケボーで走って恋人のティナを助け出します。リンゴやバナナで体力回復。
【フジタさんの推しポイント】
行き着く先はやっぱりこれ!
本作のキャラを当時絶大な人気があった高橋名人に差し替えたものが「高橋名人の冒険島」であるのは有名な話。僕は「冒険島」を先に通ってきた人間なんですけど、やっぱり突き詰めると「ワンダーボーイ」に行き着く。ムズいですが、やり応え抜群の一作です。
【33位】知る人ぞ知る女戦士アクション
聖戦士アマテラス(1986年発売・ニチブツ)
【アーケードアーカイブス】
変わり果てた地球を舞台に女戦士アマテラスが戦う縦スクロールアクション。ソードビームで奇怪獣やサイボーグを倒し、敵のエアーモービルを奪取してパワーアップ。脱獄囚を追跡します。
【フジタさんの推しポイント】
実写インストカードがある意味必見!
これは筐体についていたインストカードが衝撃的でした(笑)。レオタードの女性に盾と剣を持たせた写真で……。ニチブツは無理矢理ギャルを使うのが多かったんですよ。まあ、それはいいとして、家庭用機に一切移植されてないので触ってみてほしいタイトルです。
【32位】気絶させるはずが、自分が気絶……
忍者くん 魔城の冒険(1984年発売・ジャレコ)
【アーケードアーカイブス】
赤い頭巾の忍者くんを操り、岩山や城のステージを上下して手裏剣で敵を倒していくアクション。敵に体当たりして気絶させるのがコツ。「宝の玉」を3個取るとボーナスステージへ。
【フジタさんの推しポイント】
シンプルに見えて奥の深さがスゴい!
手裏剣で敵を倒すだけというすごく単純なルールなのに、いろいろなテクニックがあってすごいんですよ。ミスショットなしでクリアするとボーナスが入るのも燃えますね。場面場面でどのテクニックを繰り出すか、使い分けが重要になる奥の深〜いゲームです。
【31位】「マイティボンジャック」とは違った魅力
ボンジャック(1984年発売・テーカン※)
【アーケードアーカイブス】
独特の浮遊感が特徴の画面固定型アクション。主人公のジャックを操作し、ステージ内の爆弾をすべて取っていきます。爆弾を1つ取ると別の爆弾の導火線に火が点き、順に取ると得点UP。
※現コーエーテクモゲームス
【フジタさんの推しポイント】
アーケード版のこぢんまり感もいい!
「ボンジャック」はいわゆる王家の部屋だけで完結しているのが特徴です。これはこれで、シンプルな作りで集中できるのがいいですね。一方で、容量が少ないのに道中を加えたファミコン版の工夫の仕方も好きです。結論を言うとどっちも好きということで!
【30位】連射シューティングゲームの元祖はコレ!
スターフォース(1984年発売・テーカン※)
【アーケードアーカイブス】
「ファイナル・スター」を操り、敵の施設や兵器を破壊していく縦スクロールシューティング。解放した友軍機「パーサー」と合体すると自機がパワーアップ! 隠しボーナスも多かったです。
※現コーエーテクモゲームス
【フジタさんの推しポイント】
スコアアタックに夢中になった作品
当時としては非常にきれいなグラフィックで動きも滑らかでした! テーカンさんはアーケードと家庭用のどちらにも魅力がありますね。スコアアタックに没頭した思い出深いタイトルです。アケアカ版のキャラバンモードは、新たな戦略が必要で楽しいです!